7月13日(水曜日)大井競馬場でダート3歳チャンピオン決定戦・ジャパンダートダービーが行われます。





昨年のジャパンダートダービーはキャッスルトップが優勝。






発走は20:10です。

JRAから7頭、地元・大井4頭、船橋、兵庫、高知各1頭の計14頭で争われます。






強力JRA勢集結の3歳ダート王決定戦!/2024年からの新体制を控え、地方勢の奮起にも期待!!


ジャパンダートダービーは、前身にあたるのが1996年創設の「スーパーダートダービー」、その後身として1999年に創設されました。

かつて1996年に創設された、ユニコーンステークス、ダービーグランプリ、スーパーダートダービーからなる4歳(現3歳)ダート三冠シリーズ、3競走はいずれも秋季で開催されていた為、上半期の目標となるレースとして、ジャパンダートダービーの創設に至りました。

しかし、ジャパンダートダービー創設に伴い、秋のスーパーダートダービーは、グレード外の南関東限定重賞「スーパーチャンピオンシップ」に改名、それに伴い4歳(現3歳)ダート三冠シリーズは消滅しました。

現在は羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービーで構成される南関東3歳クラシック三冠競走、ジャパンダートダービーはその三冠目に指定されています。

歴代優勝馬にはオリオンザサンクス、トーシンブリザード、ゴールドアリュール、カネヒキリ、フリオーソ、サクセスブロッケン、クリソライト、ヒガシウィルウィン、ルヴァンスレーヴ、クリソベリルなど。


先月6月20日に発表された新たな3歳ダート三冠競走。

これまで南関東所属限定重賞だった羽田盃、東京ダービーをダートグレード競走・JpnⅠに認定しJRA所属馬に解放、ジャパンダートダービーは新たにレース名を変更し、これら3競走を日本の3歳ダート三冠競走にするというもの。

この新体制に対して、「南関東伝統の羽田盃、東京ダービーも他のダートグレード競走と同じくJRA勢ばかりに取られるのでは?」など、様々な意見・賛否両論があるようで、確かに地方所属馬がJRA勢を抑えてGⅠ/JpnⅠを勝つのは本当に厳しい。

それでもダート三冠競走創設と考えると中央・地方の区別は取り払うべきで、日本で〝ダート三冠〟と名乗る以上は、地方競馬は深く関わってきますし、特に南関東はその地方競馬の中心たる存在。

南関東の馬主側から反対意見もあったと思いますが、大井競馬は伝統の羽田盃、東京ダービーをJRA所属馬に解放するという非常に勇気がいる決断をしたと思います。

今年を入れるとジャパンダートダービーは後2回の実施、昨年は船橋のキャッスルトップが人気薄に反して優勝しました。

見方によっては2024年からは地方勢にとって、より厳しい戦いになるかも知れませんが、昨年のような結果もあるだけに、勝負はやってみないと分かりません。

強力JRA勢に対して、今年の地方勢は主力を欠くメンバーで劣勢は否めませんが、新体制を前に、強い相手と戦ってこそ価値があると思わせる地方馬の登場を期待したいですね!




◎6ブリッツファング

◯7ペイシャエス

▲14ノットゥルノ

△3ハピ

△10リコーヴィクター

△11バウチェイサー

△4トーセンエルドラド




前走JpnⅡ兵庫チャンピオンシップを8馬身差を付けて楽勝、重賞初制覇を飾った◎ブリッツファング。

(2022年 兵庫チャンピオンシップ出走時)

中京ダート1800mのデビュー戦は7馬身差、阪神ダート1800mの1勝クラスを3馬身1/2差、そして前走のJpnⅡ兵庫チャンピオンシップは8馬身差と高い能力を見せている馬。1番人気に支持された2走前のLヒヤシンスステークスこそ9着に敗れたが、これは雨で渋った馬場が影響した感じで、スタートから道中~直線までのレースの運び自体は悪くなかった。JpnⅡ兵庫チャンピオンシップはスタートは良いとは言えなかったが、道中は先団を見る位置で折り合い、勝負どころから粘るコンシリエーレを射程圏に入れると後は突き放す一方で結果8馬身差を付けた。スタートは決して速くは無いが、すぐに好位に取り付けるレースセンスがある馬で、前走を見ても追えば追うほど伸びる持久力から、今回の2000mはプラスに作用するだろう。初めての大井の馬場も合いそう。




前走は7番人気ながらGⅢユニコーンステークスを優勝した◯ペイシャエス。
デビュー戦を優勝してからの2戦は案外な結果に終わったが、格上挑戦で出走した伏竜ステークスでは最低人気ながら強豪2頭、デリカタ、ノットゥルノと大接戦の末3着に健闘。続く自己条件戦は2番手追走から直線抜け出し5馬身差の楽勝、伏竜ステークスと同じ勝ち時計をマークした。青竜ステークスは先行勢に厳しい展開も渋とく粘り、0秒4差の5着と上々の内容。前走のGⅢユニコーンステークスも先行勢壊滅の中、好位追走組では唯一粘り、最後はセキフウ以下、後方から猛追する馬達を抑えて優勝。今回は初の2000mになるが、既に1800mで強い競馬をしているし、前走はマイル戦ながら厳しいペースをラストまで凌いだスタミナを考えれば十分に対応出来るだろう。安定した先行力も魅力で、ここも良いレースを見せてくれるはず。




近2走は強豪相手に連続2着、既に相手なり、堅実性を感じさせる▲ノットゥルノ。

(2022年 兵庫チャンピオンシップ出走時)

2走前の伏竜ステークスはスタートしてから落鉄、それでも外を回してレースを動かし、直線で一旦は先頭、ラストはデリカタに差し返されて2着に敗れるも自ら勝ちに行く競馬をしての強い内容。前走のJpnⅡ兵庫チャンピオンシップはコンシリエーレ、ブリッツファングと、他の有力馬を見る位置を追走、勝負どころでは外にドライスタウトが付けていた分、砂の深い場所を通っての追い上げになり、直線ではブリッツファングには放されたが、2番手を粘るコンシリエーレはきっちり交わしての2着。ブリッツファングは非常に強かったが、すんなり3~4コーナーで早めに馬体を併せる形に持ち込めていればあそこまでの差は付かなかった印象はある。大井の広い馬場は合いそうだし、血統面からも距離延長は歓迎。大外枠も、スムーズに有力どころを終始マークしてレースを運べそうなので悪い感じはしない。




△ハピは3戦無敗で底を見せていないが、まだまだ荒削りな印象もあり、人気ほど過信は禁物か。

兵庫の△バウチェイサーは応援込みだが、兵庫ダービー馬は南関クラシック掲示板レベルくらいの力はあると思うので(そうであって欲しい)、△リコーヴィクターと同等レベル、△トーセンエルドラド以上の評価にした。相手は強いが頑張って欲しい。








馬券はブリッツファング中心の三連単、三連複で買いたいですね。