7月10日(日曜日)福島競馬場でサマー2000シリーズ、芝2000mのハンデ重賞・七夕賞が行われます。





昨年の七夕賞はトーラスジェミニが優勝。





発走は15:45です。

ハンデ戦です。







夏の福島名物ハンデ重賞!/重ハンデを課せられた実績馬の収拾は??


七夕賞は1965年に4歳(現3歳)以上のハンデの重賞競走として福島競馬場で創設されました。

1969年、1971年、1975年~1979年は開催時期の関係で「東北記念」の名称で実施、1980年より再び「七夕賞」に戻りました。

施行距離は創設~1979年まで芝1800m、1980年から芝2000mで実施されています。

2006年よりサマー2000シリーズ指定競走、その開幕戦となりました。

歴代優勝馬にはミデオンビット、メイショウカイドウ、ミヤビランベリ、ドモナラズ、アスカクリチャン、グランデッツァ、アルバートドック、ゼーヴィントなど。


夏の福島競馬の名物レース、ローカル開催のハンデ重賞という事で毎年難解を極める七夕賞。

過去10年を見ても、三連単は2015年が100万超え、2018年には250万超え、その他の年でも50万、30万を超える配当が出ており、最も低い配当が2017年の21540円ですから、まず三連単は万馬券決着と思って良いでしょう。

ハンデ重賞で軽ハンデ馬には注目したいところですが、七夕賞に関してはハンデ戦ながら57~58キロ、重い斤量を背負った馬の頑張りが目立ち、過去10年中、57キロ、57.5キロの馬が計7勝、58キロの馬も1着はありませんが、2着2回3着1回と馬券内に入っています。

ただ、波乱傾向があるのは間違いなく、重要な予想のポイントとしてはそれなりに重い斤量を背負っている人気薄の見極めになりますね。




◎15ヴァンケドミンゴ

◯8フォルコメン

▲3ヒュミドール

△6ヒートオンビート

△11アンティシペイト

△12モズナガレボシ

△9ショウナンバルディ

△13プリマヴィスタ




一昨年のGⅢ七夕賞3着、GⅢ福島記念2着、得意の福島コースで悲願の重賞初制覇が懸かる◎ヴァンケドミンゴ。
全4勝は全て福島競馬場、同コース通算(4・1・1・2)という現役屈指の福島巧者で、2020年のGⅢ福島記念2着以降は昨年のGⅢ七夕賞12着など、しばらく不振に入っていたが、昨年秋頃から徐々に復調。近走はLカシオペアステークスで勝ち馬にクビ差まで迫る2着、GⅢ福島記念は勝ち馬パンサラッサこそ4馬身差を付けたが、2着馬以降からとは僅差の6着、前走の関門橋ステークスでは57キロで展開不向きながら渋とく伸びて4着と力を見せた。近走は十分に復調振りを窺わせる走りを見せており、今回は休み明けながら最も得意とする福島コース、追い切りの動きが良く、きっちりGⅢ七夕賞に照準を合わせて来た印象。主戦の酒井学騎手から津村騎手に乗り替わりになるが、同騎手とは昨年のL福島民報杯でコンビを組み、結果が著しくなかっただけに、2度目の騎乗となる今回は良い結果を残したいという気持ちはあるだろう。56キロの斤量は妥当と思うし、ある程度前が流れそうなメンバー構成は魅力的。得意コースに加え、展開面の後押しで上位争いの期待大。




名門厩舎所属馬らしく、これまで大事にレースを使われ、今年はリステッド競走、重賞で上位争い、いよいよ充実期に入った◯フォルコメン。
オープン入り後の2戦こそ二桁着順とクラスの壁を感じさせる結果になったが、近2走、L洛陽ステークスでは2番手追走から渋とく食い下がる4着、前走のGⅢダービー卿チャレンジトロフィーは斤量・展開面の助けはあったが、勝ち馬とアタマ差の2着に入った。様々な恩恵が噛み合ったとはいえ、重賞でタイム差無しの2着は力があっての事で、いよいよその素質が開花してきたと見て良いだろう。福島コースは初めてになるが、これまでの成績からコースは問わないし、脚質に自在性があるのでそこまで気にはならない。重賞で2着後ながら斤量55キロはやや恵まれた印象もある。2000mは過去に連対経験があり、十分守備範囲。




昨年はGⅢ小倉記念、GⅢ福島記念でいずれも2着、オープン入り後からの重賞での堅実振りが光る▲ヒュミドール。
芝1800mの準オープン勝利後はGⅡステイヤーズステークス、GⅢダイヤモンドステークス、GⅡ日経賞など、長距離重賞への出走が続き、3走ともに掲示板を確保。以降から再び中距離へ、GⅢ新潟大賞典、GⅢエプソムカップでは敗れたが、関東から意欲の遠征で向かえたGⅢ小倉記念で外が伸びる馬場も味方したが半馬身差の2着、秋は2走目となったGⅢ福島記念で結果的にパンサラッサの独壇場になるも、その他との追い比べを制して2着に入った。今年に入りGⅡ中山記念では道中は後方位置からのレースになったがラストは良い伸びで差を詰めての6着、前走のGⅠ大阪杯15着は相手関係からも度外視して良いだろう。これまでの成績から今回のメンバーレベルのハンデ重賞なら十分に勝ち負けの期待が出来るし、GⅢ福島記念2着があるようにコース相性も良い。56キロも気にならず、後は差し込める展開になれば。








馬券はヴァンケドミンゴ中心の馬単、三連複で買いたいですね。