6月29日(水曜日)大井競馬場でダート上半期の総決算・帝王賞が行われます。





昨年の帝王賞はテーオーケインズが優勝。






発走は20:10です。

JRAから7頭、地元・大井2頭の計9頭で争われます。







少頭数もダートトップホースが揃った豪華なJRA勢!/劣勢な地方勢、地元馬は意地を見せられるか!?


帝王賞は1978年に大井競馬場で創設された古馬による重賞競走。

1986年に「中央競馬招待競走」、1995年には中央・地方全国交流重賞、1997年よりダートグレード格付けGⅠ(当時)競走に認定。

創設~1985年は2800m、1986年以降は2000mで実施、1995年の「開放元年」以前より中央競馬所属馬に門戸が開放されていたように交流競走としての歴史は長く、現在はダート上半期の総決算の位置付けに定着しました。

歴代優勝馬にはアドマイヤドン、タイムパラドックス、アジュディミツオー、ボンネビルレコード、フリオーソ、ヴァーミリアン、ホッコータルマエ、コパノリッキー、ゴールドドリームなど。


今年のJpnⅠ帝王賞は9頭の少頭数になりました。

個人的に馬券とは関係なく、欧州競馬などでよくある不利が少なく力と力の戦いになりやすい少頭数は嫌いではありませんし、頭数自体はそこまで気にはなりません。

ただ、JRA勢は現在の古馬ダート戦線の中心となる3頭が揃い、文句の無いメンバーですが、問題はホームである地方勢が僅か2頭。

GⅠホースであるノンコノユメが出走してくれたのがせめてもの救いですが、同馬は今年10歳。

もう1頭の地方馬ネオブレイブも元JRAオープン馬とはいえ、成績的には南関同士のA2戦でも厳しい戦いが続いている現状。

体調が最優先ですが、カジノフォンテン、ミューチャリー、ノーヴァレンダなどが回避してしまった事で、地方勢は何とも寂しい顔ぶれになってしまいました。

豪華なJRA勢、ダートトップホース達の走りは楽しみですが、舞台が大井競馬場という事で、やはり地元・大井所属の2頭にも良い走りを期待したいところですね。




◎オメガパフューム

◯3ノンコノユメ

▲8テーオーケインズ

△9メイショウハリオ

△6チュウワウィザード

△7クリンチャー




史上初GⅠ東京大賞典4連覇、2019年のJpnⅠ帝王賞と、大井2000mのGⅠ/JpnⅠ競走を計5勝している◎オメガパフューム。
3歳時からダート戦線のトップホースとして活躍を続けている馬で、昨年は地方競馬でのGⅠ/JpnⅠのみを4戦使われて(1・2・0・1)、JpnⅠ帝王賞こそ勝負どころからの反応が鈍く5着に敗れたが、年末のGⅠ東京大賞典では4コーナーで大きく外を回しながらもラストは粘るクリンチャーを抑えて優勝、見事に同競走史上初の4連覇を達成した。GⅠ東京大賞典4連覇を手土産に種牡馬入りの予定だったが、引退撤回を発表、JpnⅠ帝王賞への叩き台に選んだ前走のGⅢアンタレスステークスでは59キロの斤量、少し立ち遅れながらのスタートから後方追走、4コーナーから直線にかけて大外を回す厳しいレースになったが、他馬を力でねじ伏せる強い競馬で優勝。前走のレース振りからは更に充実、強くなっている印象さえ受ける。周知の通り、大井競馬場の2000mは通算(5・3・0・1)と自身が最も得意とする舞台設定。年間を通してこの馬が目標としているのは下半期はGⅠ東京大賞典、上半期は今回のJpnⅠ帝王賞。引退を撤回して現役を続ける限り、ここは当然高い勝負度合いで挑む一戦になる。




JRA在籍時は2015年JpnⅠジャパンダートダービー、2018年GⅠフェブラリーステークスを制した◯ノンコノユメ。
大井競馬へ転入してからは2019年サンタアニタトロフィー1勝のみだが、GⅠ/JpnⅠ、ハイレベルな南関重賞で幾度に渡って上位争い、好メンバーが揃った昨年のJpnⅠ帝王賞でもテーオーケインズには敗れたが、数多くの強豪を抑えて2着に入った。今年に入ってからの2戦でもラストは良い脚を使って3、2着と堅実に走っており、極端な能力の衰えは感じられない。成績通り、現状は南関馬同士が相手のレースでも勝ち切れない面はあるが、反面、JRAの強力メンバー相手でも差の無い競馬をしており、相手なりに走れるの逆に強味だろう。自分の競馬に徹すれば上位に食い込むチャンスは十分にある。




昨年はJpnⅠ帝王賞、GⅠチャンピオンズカップを優勝、JRA賞最優秀ダートホースに輝いた▲テーオーケインズ。
今年はサウジアラビア・GⅠサウジカップに遠征、スタートから好位に付けるも、キックバックを受けた影響か、徐々にポジションを下げてしまい、結果8着に大敗。ドバイへは転戦せず、帰国後は連覇が懸かるJpnⅠ帝王賞を目標に立て直され、叩き台として出走した前走のGⅢ平安ステークスでは好位追走から上がり最速の脚で直線一気に抜け出し完勝。負担重量59キロだったが、本当に強いレース振りで、サウジアラビア遠征の影響も全く感じさせなかった。帰国初戦を叩かれた今回は更に状態は上がっているだろうし、昨年のJpnⅠ帝王賞のパフォーマンスから大井コースも非常に合っている印象。安定した先行力は魅力で、史上初の帝王賞連覇へ視界は良好と言えるだろう。







馬券はオメガパフューム中心の三連単、オメガパフューム、ノンコノユメ2頭軸の三連複も相手を絞って買いたいですね。



尚、JpnⅠ帝王賞は6月29日(水曜日)BS11で「2022帝王賞 生中継」19:00~20:58で生中継されます。