6月15日(水曜日)川崎競馬場で3歳牝馬限定のダートグレード競走・関東オークスが行われます。





昨年の関東オークスはウェルドーンが優勝。





発走は20:10です。

JRAから4頭、地元・川崎、船橋各3頭、浦和、笠松、大井各1頭の計13頭で争われます。






南関東牝馬三冠の最終戦/史上2頭目の快挙達成なるか!?

関東オークスは1965年、南関東所属4歳(現3歳)牝馬による重賞競走として創設されました。

2000年より中央・地方全国交流重賞競走になると、ダートグレード格付け・GⅢ(当時)競走に認定。

2006年からGⅡ(当時)競走に昇格、2010年からはグランダムジャパン3歳シーズン指定競走になりました。

距離は創設から3年は1700m、1968年~1997年は2000m、1998年以降は2100mで実施されています。

関東オークスは浦和・桜花賞、大井・東京プリンセス賞とともに南関東牝馬三冠に数えられる競走で、その最終戦となります。

歴代優勝馬にはレマーズガール、チャームアスリープ、ユキチャン、ラヴェリータ、アスカリーブル、エスメラルディーナ、ホワイトフーガ、クイーンマンボなど。


今年の南関東3歳牝馬戦線は、ホッカイドウ競馬からの転入馬スピーディキックの正に1強状態。

リリーカップ、JpnⅢエーデルワイス賞、東京2歳優駿牝馬、桜花賞、東京プリンセス賞と、既に地方競馬2~3歳牝馬の主要レースを総なめにしており、今回のJpnⅡ関東オークスを優勝すれば2006年チャームアスリープ以来史上2頭目の南関東牝馬三冠達成となります。

しかし、JpnⅡ関東オークスはダートグレード競走という事で、三冠達成にはJRA勢が大きく立ちはだかります。

2019年の南関東牝馬二冠を制したトーセンガーネットは三冠を懸けてJpnⅡ関東オークスに挑みましたが、JRA所属馬2頭に先着される3着に敗れ、涙を飲みました。

スピーディキックは既に2歳時にJRA勢を破ってダートグレード競走を優勝していますが、その時とはコースはもちろん、距離も相手関係も全く異なります。

三冠最終戦にして最難関とされるJpnⅡ関東オークスを制して歴史的快挙達成なるか注目です。




◎1スピーディキック

◯8グラーツィア

▲10ラブパイロー

△7グランブリッジ 

△11ドライゼ

△4ソレイユスマイル 

△2トキノゴールド




今や地方3歳最強牝馬、南関東牝馬三冠が懸かる◎スピーディキック。
ホッカイドウ競馬在籍時から鋭い決め手を武器に重賞2勝、JpnⅢエーデルワイス賞ではJRA勢相手にクビ差の勝利ながら着差以上の強さ、圧巻の末脚を見せた。JpnⅢJBC2歳優駿は一気の距離延長が影響してか7着に敗退するが、南関転入初戦となった東京2歳優駿牝馬は後方追走から直線で4馬身差を付けて楽勝。桜花賞は休み明けぶっつけでの出走、更に大外枠と、コース形態を考えれば苦戦が予想されたが、終わってみれば4コーナーで既に勝負あり、決定的な2馬身差を付けて優勝、前走の東京プリンセス賞は距離の不安があったが、コスモポポラリタの追撃を凌いで優勝し二冠達成。今回は更に距離延長、中距離で好走して来たJRA勢が相手と決して条件は楽では無いが、近2走のレース内容から折り合い面の心配は無いし、インコースから馬群を縫うように進出する器用さがあるので距離・コースには対応出来るだろう。1枠を生かしたロスの無い位置、終始強力な先行勢を射程に入れて直線を向かえれば自ずと好結果は付いてくる。




既に重賞3勝と実績十分、グランダムジャパン3歳シーズンで単独首位、シリーズ優勝に最も近い存在である◯グラーツィア。

(2021年 園田プリンセスカップ出走時)

スピーディキックと同じく元ホッカイドウ競馬在籍馬で、2歳時から積極的に遠征競馬を敢行し、園田プリンセスカップを楽勝。遠征競馬が多く、南関での能力比較は難しいが、転入初戦となった昨年末の東京2歳優駿牝馬ではスピーディキック以外とはそこまで差の無い競馬で6着。浦和、船橋でのレースは案外な結果に終わっているが、近2走の強さを見ると幾分距離は短かった印象。ホッカイドウ競馬デビュー馬だが、レースを重ねて更に強くなっている感じで、前走も早め先頭から後続を寄せ付けず大楽勝。ホッコータルマエ産駒で距離延長に不安は無いし、更にパフォーマンスを上げて来る可能性は十分。スピーディキックは南関東牝馬三冠の偉業が懸かっているが、この馬もグランダムジャパンのシリーズ優勝を懸けて、ここは高い勝負度合いでの出走になる。




JRAの▲ラブパイローは前走GⅠ優駿牝馬・オークスに続いての〝オークス〟出走。
2走前のミモザ賞は馬場・展開が味方した部分はあったが見事優勝、抽選突破で挑んだ前走のGⅠ優駿牝馬・オークスは15着に大敗も自分なりの競馬をしてのもので仕方ないだろう。今回は久しぶりのダートになるが、福島ダート1700mで未勝利勝ち、デビューから5戦連続でダートを使われていたあたり、陣営は砂適性を感じていたと思うし、2勝目も芝とはいえ重馬場でのレース。距離に不安は無いし、先行脚質で初の川崎コースも上手く対応出来そうな感じで、地元ジョッキー鞍上なら尚更、初コースへの心配はそこまでしなくても良いだろう。後は初ナイターに戸惑いが無ければ。









馬券はスピーディキック中心の馬単、三連複で買いたいですね。