6月12日(日曜日)函館競馬場でサマースプリントシリーズの開幕戦・函館スプリントステークスが行われます。
昨年の函館スプリントステークスはビアンフェが優勝。
発走は15:25です。
2022サマースプリントシリーズが開幕!!/軽斤量の牝馬に大注目!
函館スプリントステークスの前身は1994年に札幌競馬場で創設された「札幌スプリントステークス」。
1997年から札幌・函館の開催が入れ替った事により、レース名称は「函館スプリントステークス」に変更されました。
距離は創設より一貫して芝1200mで施行、2006年からサマースプリントシリーズ対象競走となりました。
歴代優勝馬にはビリーヴ、シーイズトウショウ、キンシャサノキセキ、カレンチャン、ドリームバレンチノ、パドトロワ、ソルヴェイグ、セイウンコウセイなど。
「夏は牝馬」とはよく言われますが、GⅢ函館スプリントステークスの過去10年の成績を見ると牝馬の優勝は僅か2回。
全体的にはむしろ牡馬の方が優勢で、GⅢ函館スプリントステークスに限って言えば、あまり格言を信じ過ぎるのは禁物です。
ただ、個人的にも牝馬が強いイメージがあるレースで、それは50キロで優勝した3歳牝馬、2016年ソルヴェイグ、2017年ジューヌエコール、この2頭の印象が根強く残っている事が影響しています。
今年出走する3歳牝馬ナムラクレアは斤量50キロ。
ナムラクレアは桜花賞3着馬で、そんな実力馬が50キロの斤量という事で「反則級」と話題になっていますが、規定に沿った事なので問題はありませんし、陣営的にも出走条件を見込んで狙って来るのは当然でしょう。
ナムラクレアは秋のGⅠスプリンターズステークスを見据えているようですし、まずは軽量とはいえ、古馬相手にどんな走りを見せるか注目ですね。
◎7ナムラクレア
◯5タイセイアベニール
▲6シゲルピンクルビー
△1ブルパレイ
△4キルロード
△13ビアンフェ
△8ヴェントヴォーチェ
△2キャプテンドレイク
メンバー唯一の3歳牝馬、50キロの斤量が光る◎ナムラクレア。
初勝利がオープン特別・フェニックス賞という異色の経歴の馬で、続くGⅢ小倉2歳ステークスを雨が降り、外が伸びる馬場を味方に快勝。距離が伸びてもGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ5着、GⅡフィリーズレビューも勝ちに等しいアタマ差2着と対応。前走のGⅠ桜花賞はインコース有利な馬場、枠順に恵まれた面はあったが、直線では一旦先頭に立つ場面があり、最後まで渋とく粘っての3着と健闘した。1400m~マイルにも適性を見せているが、前走からの距離短縮はプラスに働くだろうし、何と言っても50キロの斤量は一番の魅力。好位からひと脚を使えるレースセンスの高い馬で、コースも問わない。桜花賞3着の実力馬が50キロなら、初の古馬相手でも優に上位争いだろう。
これまで重賞勝ちは無いが、強敵相手に健闘を続ける◯タイセイアベニール。
2020年3月にオープン入りを果たしてからもクラスの壁を感じさせず、オープン特別優勝、重賞でもGⅢCBC賞、GⅡセントウルステークスいずれも4着。前走のL春雷ステークスは先行有利な流れを中団の馬群の中を追走、直線で外に持ち出され、坂の上りから良い脚を使って4着と上々の内容。2走前のGⅢシルクロードステークスでも0秒3差の5着と、7歳になった今年も堅実さは変わらないし、むしろ今が最も充実している印象さえ受ける。函館コースは2歳時の物だが(0・3・0・0)、札幌でもオープン特別2着があるように洋芝適性は十分。中団で脚を溜め、上手く直線で馬群を捌ければ面白い。
昨年3歳時はGⅡフィリーズレビューを優勝、昨年のGⅢ函館スプリントステークス2番人気9着の雪辱を狙う▲シゲルピンクルビー。
GⅠ桜花賞は距離の壁があり16着に大敗、以降は本格的にスプリント路線へ切り替え、古馬相手の重賞でも健闘。昨年のGⅢ函館スプリントステークスはスタートからダッシュが付かず後方から、勝負どころからは前が詰まり、直線では全く追えず不完全燃焼に終わった。個人的に1400mがベストと思っていたが、好内容だった前走を見る限りは現状1200m戦が合っているのかも知れない。昨年の当レースは勝負どころからの不利が影響しただけで、4コーナーを回ってからの手応えからは洋芝適性は十分にありそうな感じだった。函館芝コースでの最終追い切りは抜群の動きを見せており、更に成長した今年は不利に泣いた昨年以上の走りは確実に見せてくれそう。
馬券はナムラクレア中心の三連複で買いたいですね。

