6月5日(日曜日)東京競馬場で春のマイル王決定戦・安田記念が行われます。





昨年の安田記念はダノンキングリーが優勝。








発走は15:40です。








歴史的香港最強馬は回避も、豪華メンバーが集結した春のマイル王決定戦!



安田記念の前身は1951年、東京競馬場で創設された「安田賞」、競走名の「安田」は競馬法制定や東京優駿の創設に尽力した日本中央競馬会初代理事長「安田伊左衛門」に由来。


1958年に安田伊左衛門が死去すると、同年よりレース名を「安田記念」に変更されました。


第1回~第33回まではハンデキャップの重賞競走として行われ、1984年の第34回よりグレード制導入によりGⅠ競走に格付け、ハンデキャップ競走から古馬による定量戦となりました。


1993年には国際競走に指定、1996年より4歳(現3歳)以上に条件が変更、施行距離は芝1800mで行われた1960年、1961年以外は芝1600mで施行、伝統的に春のマイル王決定戦としての地位を保ち続けています。


今年の安田記念は安田伊左衛門生誕150周年記念と題して実施されます。


歴代優勝馬にはブリッシュラック、ダイワメジャー、ウオッカ、ロードカナロア、ジャスタウェイ、モーリス、ロゴタイプ、モズアスコット、インディチャンプなど。



GⅠ安田記念は、かつて実施されていたアジアマイルチャレンジの影響もあり、地理的にも近い香港の強豪マイラーが多く遠征、日本対香港の対抗戦的様相のレースでしたが、アジアマイルチャレンジは2012年以降休止してしまい、それにより香港・海外からの参戦馬は一気に少なくなってしまいました。


そんな中、今年のGⅠ安田記念には通算24戦21勝、重賞15勝(※2022年6月現在・ローカル重賞含む)の歴史的香港最強馬ゴールデンシックスティーが遠征予定でしたが、4月24日の香港・GⅠチャンピオンズマイル優勝後に熱中症を発症、大事を取って来日が見送られました。


同馬の陣営は来日にかなり意欲的だったので残念としか言い様がありませんが、競馬は馬の体調が最優先なので仕方ありません。


それでも今年のGⅠ安田記念にはGⅠホースが6頭参戦、非常に豪華なメンバーが揃いました。


GⅠホース以外にも、このレースを制して新たにマイル王の座を目論む勢いある馬も居ており、非常に激戦・好勝負が期待出来そうです。


個人的にもGⅠ安田記念は2006年、2016年、2019年(他にもあったような)で三連単を的中した事がある相性の良いレースなので楽しみです。





◎13ソングライン


◯7ファインルージュ


▲8イルーシヴパンサー


△17サリオス


△2ヴァンドギャルド


△9シュネルマイスター


△4ダノンザキッド


△14ソウルラッシュ





前走GⅠヴィクトリアマイルで2番人気に支持されたが5着に敗退、同じ舞台設定の今回で巻き返しが期待される◎ソングライン。

昨年3歳時はGⅠNHKマイルカップでシュネルマイスターと接戦の末ハナ差2着、秋は3歳牝馬の身でありながら古馬相手のGⅡ富士ステークスを優勝。年末のGⅡ阪神カップは8枠で前に壁を作れず折り合いを欠いた為の大敗、しかしサウジアラビアに遠征してのGⅢ1351ターフスプリントでは馬群で脚を溜めると直線抜け出し、ラストは詰め寄るアメリカのカサクリードの追撃をクビ差退けて優勝。前走のGⅠヴィクトリアマイルは前残りの馬場、3コーナーでは躓くなどスムーズさを欠く競馬、それでもラストは内から追い上げて接戦の2番手争いに加わり5着とそこまで悪い内容では無かった。今回も前走から引き続きベスト舞台である東京マイル、帰国2走目になるし、当然見直しは必要だろう。道中から直線までスムーズな競馬が出来ればこの相手でも格負けはしないし十分に勝ち切る力はある。GⅠヴィクトリアマイルに続いての◎になるが、今度こそ力を出し切って欲しい。





ソングラインと同じく前走GⅠヴィクトリアマイルからの臨戦、テン乗りとなる武豊騎手を配して来た◯ファインルージュ。

昨年3歳時は重賞2勝をあげるも、GⅠ桜花賞3着、GⅠ秋華賞2着と、牝馬三冠戦線では後一歩の結果に終わった。今年から元々適性が高いと見られていたマイル路線へ本格的に参入、2月のGⅢ東京新聞杯は上がり33秒1の脚を使ったイルーシヴパンサーに敗れたが、ファインルージュ自身休み明けでプラス16キロの馬体、初の古馬相手のレースでの0秒3差2着なら上々と言える内容。前走GⅠヴィクトリアマイルでは馬体も締まり状態がアップ、しかしレースでは直線他馬に寄られる不利を受け、更に抜け出す進路を確保するまでに手こずってしまった。それでも外に持ち出してからは目を見張る伸びを見せ、先行有利な馬場を見方に付けたソダシは捕らえられなかったが、2番手グループをまとめて差し切る強い2着。ラストは確実に脚を使って来るし、馬場も前走ほど先行有利ではなく、ベスト舞台で巻き返しは必至だろう。もちろん、ダービー6勝目をあげた名手の手腕にも期待大。





昨年3歳時はGⅠ皐月賞にも出走したが10着、その後は自己条件から重賞優勝、一気の5連勝でマイル王襲名を狙う▲イルーシヴパンサー。

1勝クラスから前走まで4戦連続で上がり最速(最速タイを含む)をマーク、特にGⅢ東京新聞杯での上がり33秒1は、上がり2位で33秒9をマークした4着のカラテとは実に0秒8差という驚異的な末脚。ラストの瞬発力なら既にGⅠ級と言っても差し支えなく、一気のメンバー強化でも、あれだけの末脚を使う馬なら期待は十分。4連勝は全て東京コース、マイルは通算(4・1・0・0)と、競馬場・距離ともにベスト条件。前走後から間隔は開いたが、最大目標であるGⅠ安田記念へ向け逆算して調整、追い切りも抜群の走りで好タイムをマークし、仕上がり状態は最高に映る。今回はGⅠでの負担重量58キロになるが、目下の勢いならそこまで不安に感じない。









馬券はソングライン中心の馬単、三連複、オッズと相談し、ソングラインの単勝も考えたいですね。