24日、TCK大井競馬所属のモジアナフレイバー号の引退が発表されました。





5月18日の川崎マイラーズ6着後、両前肢が故障、特に左前肢の繋靭帯炎の症状が悪く、完治までかなりの期間を要する為、引退の運びとなった模様です。



モジアナフレイバーは父バトルプラン、母ナスケンアイリス(フレンチデピュティ)という血統馬。


通算28戦10勝、重賞タイトルは2018年勝島王冠、2019年大井記念、2019年勝島王冠、2021年川崎マイラーズの4勝。


ダートグレード競走のタイトルはありませんが、2019年のJpnⅠ帝王賞5着、JpnⅠマイルチャンピオンシップ南部杯4着、GⅠ東京大賞典3着、2020年のJpnⅠマイルチャンピオンシップ南部杯3着、2021年のJpnⅠJBCスプリント4着など、GⅠ/JpnⅠ競走でJRAの強豪相手に互角の勝負を演じました。


JRAにも2度遠征、2020年のGⅠフェブラリーステークスではスタート後の芝部分で大きく置かれるも、6着同着まで追い上げました。


長く地方競馬のエースとして活躍して来ましたが、晩年は2021年にJpnⅠ2勝をあげたカジノフォンテン、同じく2021年のJpnⅠJBCクラシックで地方所属馬初勝利の快挙を達成したミューチャリーの影に隠れてしまう形になりました。


個人的には最も残念だったのは、やはりドバイ・GⅡゴドルフィンマイルに招待を受けた2020年のドバイワールドカップデーが新型コロナウィルスの影響で中止になった事ですね。


地方所属馬として2005年アジュディミツオー以来のドバイの地を踏みましたが、遠征してから無念の開催中止発表。


理由が理由だけに仕方ないところですが、地方馬の海外遠征なんて次はいつ見れるか分かりませんし、モジアナフレイバー自身あの頃は全盛期だっただけに、今でも悔やまれます。



26日の大井競馬場最終レース終了後、同競馬場でモジアナフレイバーの引退セレモニーが行われます。

引退後はオーナーの個人所有で種牡馬になる予定。


血統的には父がミスタープロスペクターのバトルプラン、その父がエンパイアメーカー、母系もデピュティミニスター、カポウティなどアメリカ系なので、やはりダート、産駒にはGⅠ/JpnⅠ制覇、ドバイ遠征など、父が果たせなかった夢を託したいところです。



個人的に色んな夢を見させてもらった馬ですし、種牡馬としての戦いは厳しいと思いますが、何とか父の頑張りを受け継ぐ産駒の誕生を期待したいですね(^-^)



お疲れ様でした!!