5月25日(水曜日)大井競馬場で南関東所属馬による2000mの重賞競走、帝王賞へ向けた前哨戦・大井記念が行われます。
発走は20:10です。
地元・大井8頭、船橋4頭、川崎2頭、浦和1頭の計15頭で争われます。
超豪華メンバーが揃った伝統の一戦/帝王賞へ向けて名乗りを挙げるのは!?
大井記念は1956年に創設、今年で第67回を迎える大井競馬場伝統の重賞競走。
創設からの距離2400m、その後も2600m、2500m、2600mと微妙な距離変更はありましたが、長く長距離が得意な南関東所属馬にとって大きな目標となって来ました。
1996年辺りからは2600mの距離でもJpnⅠ帝王賞へ向けた前哨戦に当たる時期に実施され、2014年から同競走と同じ2000mに距離を短縮、更に2018年よりSⅡ格付けから南関東重賞最高格付けであるSⅠに昇格。
負担重量もハンデキャップ→別定重量、SⅠ格付けになってからは定量戦となり、正に南関東所属馬によるJpnⅠ帝王賞への挑戦を懸けた前哨戦になりました。
歴代優勝馬にはアブクマポーロ、ゴールドヘッド、ネームヴァリュー、エイシンチャンプ、マズルブラスト、セレン、サミットストーン、ケイアイレオーネ、リッカルド、モジアナフレイバーなど。
現在の南関東古馬戦線、中・長距離に限定すると、カジノフォンテン、ミューチャリー、ノンコノユメ、ノーヴァレンダなどがトップクラスを形成、他にも過去の実績を持ち出せば、非常に多彩な強豪が犇めいている印象ですね。
今回の大井記念には昨年のJpnⅠJBCクラシック優勝馬で大井記念連覇が懸かるミューチャリー、2018年GⅠフェブラリーステークスの優勝馬で10歳になっても元気なノンコノユメ、2017年GⅠホープフルステークス優勝馬、芝砂重賞ウイナーのタイムフライヤー、ダートグレード2勝、前走南関重賞初優勝を飾ったロードゴラッソなど、豪華なメンバーが出走。
現時点、JpnⅠ帝王賞に出走を予定しているJRA勢はチュウワウィザード、オメガパフューム、テーオーケインズなど、日本のダート界のトップホース達。
それらを昨年のJpnⅠJBCクラシックで負かして優勝したミューチャリーには大きな期待が掛かります。
大井記念連覇を果たし、JpnⅠ帝王賞へ向けて弾みを付けたいところで、やはりこの馬に最も多くの視線が集まりそうです。
◎15ミューチャリー
◯3ロードゴラッソ
▲5キタノオクトパス
△4ランリョウオー
△13セイカメテオポリス
△8ノンコノユメ
△6タイムフライヤー
△11フィアットルクス
これまでGⅠ/JpnⅠでは後ワンパンチ足りない結果が続いていたが、昨年のJpnJBCクラシックで大仕事を成し遂げた船橋の◎ミューチャリー。
正直、昨年のJpnⅠJBCクラシックは地元コースを知り尽くした鞍上の手腕は大きかったが、JRAのダートトップホース3頭を抑え込めたのは馬の力もあっての事。
昨年末のGⅠ東京大賞典は積極的な競馬で自ら勝ちに行く競馬、結果的にオメガパフュームの格好の目標になってしまったが、レース内容としては悪くは無かった。
GⅠフェブラリーステークスでも着順だけみれば印象は悪く映るが、圧倒的に先行勢有利な速い時計のダートでも35秒0の脚で追い込んでおり、全く悲観するレースでは無い。
前走のJpnⅡダイオライト記念は主戦の御神本騎手からの乗り替わり、勝負どころで前が詰まり、スムーズさを欠いたレース、それでも上がり最速の脚を使って外から追い込んで3着。
今回は主戦騎手に手綱は戻るし、昨年の大井記念の楽勝振りからベストと思える2000mに変わるのは大きな魅力。
地方競馬のダートならどんな位置からでも競馬は出来るし、この好メンバーの中に入っても力は最上位。
流石にここでは負けられない立場。
JRA在籍時はGⅢシリウスステークス、JpnⅢ名古屋大賞典とダートグレードを2勝、前走南関・川崎転入後初勝利を重賞で飾った◯ロードゴラッソ。
転入初戦の報知オールスターカップ、2戦目のJpnⅠ川崎記念ともに悪く無い内容だったが、これまでの実績を考えればどこか物足りない走り。
しかし、ブリンカーを装着した2走前から先行力を見せ出し、前走のブリリアントカップでは外目の中団~好位から追走、3~4コーナーでは一気に前へ進出すると、直線先頭からそのまま押し切って優勝。
自分から積極的に動いて行っての上がり最速、それで2着馬に0秒3差を付けての完勝劇で、本格的にブリンカーが効いたのもあるが、元々の実績を考えればあのくらいは走れて当然とも言える。
前走のレース振りからは、やはり左回りより右回りがベターと思うし、相手関係は強くなるが、引き続いて同じ舞台なのは非常に魅力的。
今回は内目の枠だが、揉まれても怯むような素振りは近走でも見られ無かったので、ブリンカー装着馬でもあまり気にする必要は無いだろう。
JRA在籍時は3勝をあげて準オープンで活躍、2020年のGⅢユニコーンステークス5着、JpnⅠジャパンダートダービー3着の実績がある▲キタノオクトパス。
今年1月の転入初戦をプラス19キロの馬体で優勝、その後は安定した先行力で3戦連続の2着。
重賞レースの報知グランプリカップでは先に抜け出したギガキングを捕らえる事は出来なかったが、3着以下には3馬身差を付け、近2走はともにランリョウオーの2着に敗れるも着差は僅かで、展開・位置取りひとつで逆転は可能だろう。
今回は転入して初の右回りになるが、JRA在籍時に2勝、JpnⅠジャパンダートダービー3着と同じ舞台設定なら全く問題無い。
安定感のあるレース振りでここも好勝負を期待。
馬券はミューチャリー中心の三連単、三連複で買いたいですね。