日本時間26日~27日未明にかけてUAE・アラブ首長国連邦ドバイ・メイダン競馬場で行われました2022ドバイワールドカップデー。


今年は過去最多22頭もの日本馬が各8競走にそれぞれ出走。


その8競走中5勝をあげる大活躍!!

先月のサウジカップデーでも6競走中4勝をあげる活躍を見せた日本勢ですが、もう凄いとしか言い様がありません。


未だ興奮冷めませんが、振り返っていきましょう。




まずはGⅡゴドルフィンマイル。


スタートからハナを切って逃げたバスラットレオンが3~4コーナーから徐々にリードを広げ、直線ではUAEのデザートウィズダムが差を詰めるも、これを抑えて優勝。


日本のダートではGⅢ武蔵野ステークス13着と大敗している事から正直不安が大きかったんですが、ここまであっさりと勝ってしまうとは・・・

同じダートでも余程ドバイのダートが合っていたんでしょうね。

ソリストサンダーは4着、フルフラットは12着でした。


ともかく初戦を日本馬が勝利。

何かサウジアラビアでの再現をしていきそうな雰囲気。




続くGⅡドバイゴールドカップ。


道中はインコースの好位3~4番手からレースを進めたステイフーリッシュが直線で抜け出し、外から5戦無敗のUAEマノーボが一気に差し切る勢いを、再び内からステイフーリッシュが差し返して優勝!


前走とは違う形でのレースになりましたが、こんな差し返しで勝ってしまうとは・・・

しかも相手はこれからの世界の長距離路線を背負っていくと言われていたマノーボ。

日本では勝ち切れない競馬が続いていたステイフーリッシュは海外で連勝。

もうこの後はヨーロッパなどで走った方が持ち味が生きて来そうな感じですね。


ヴェローチェオロは7着でした。




続いてGⅠアルクオーツスプリント。


直線芝1200mの一戦はアイルランドのアケースオブユーが枠順を生かして優勝。

日本の2頭、ラウダシオンは9着、エントシャイデンは12着に終わりました。

まあ、仕方ありませんね。




続いて3歳戦・GⅡUAEダービー。


好位からの競馬になった日本のクラウンプライドが直線でUAEサマーイズトゥモローら後続を引き放して優勝!

これはレース振りから完勝と言える内容!


GⅠアルクオーツスプリントでの日本馬が案外だっただけに再び日本馬を勢い付ける勝利です。



GⅡながらGⅠケンタッキーダービーへの重要な一戦を見事優勝したクラウンプライド。

クラウンプライドの父はリーチザクラウン。

この血統でGⅠケンタッキーダービー挑戦となれば本当に凄い事ですよね~


レイワホマレは6着、セキフウ8着、コンバスチョン11着でした。




ここから馬券発売対象競走。

まずはGⅠドバイゴールデンシャヒーン。



直線半ばで抜け出したUAEスイッツアランドがそのまま押し切って優勝。

日本の2頭はともにUAE・アメリカのスピード馬が競り合う展開を後方待機。

直線で2頭は馬体を併せて追い込み、レッドルゼルは2着、チェーンオブラブは4着。

勝利はあげられませんでしたが2頭とも好レースを見せてくれましたね。



続いてGⅠドバイターフ。


海外とはまた違いがあるのか、ハナを切るパンサラッサはそこまでリードを付けずの逃げ。

その分直線では溜めが効いていたのか非常に渋とく粘り、最後は昨年覇者・イギリスのロードノース、昨年2着・日本のヴァンドギャルドと3頭横一線でゴール!


結果、日本のパンサラッサ、イギリスのロードノースが同着優勝!!

昨年覇者のロードノースも流石の強さ!


ともかく日本勢はこの日4勝目、矢作厩舎はドバイで3勝目!!

矢作厩舎も凄いんですが、やっぱり吉田豊騎手とのコンビで勝てたというのが凄い事ですしファンとして本当に嬉しいですね!!

ヴァンドギャルドは改めて力を見せての2着、期待のシュネルマイスターは道中で他馬からのマークがきつく、直線では伸びを欠いてまさかの8着。

また立て直して巻き返して欲しいですね。




続いてGⅠドバイシーマクラシック。


豪華5頭が出走した一戦は好位で脚を溜めて直線抜け出した日本のシャフリヤールが大外から迫るUAEユビアーをクビ差抑えて優勝!!


世界の強豪を従えて優勝した日本ダービー馬シャフリヤール。

以外にも日本ダービー馬の海外GⅠ制覇は史上初。

やっぱりダービー馬がこうして海外で優勝すると本当に絵になるし、めちゃくちゃカッコよく見えましたね(^○^)

日本勢はこれで5勝目、「日本馬ってここまで強かったっけ?」と何度も思いますね~笑

その他の日本馬、ハナを切って渋とく粘ったオーソリティは3着、良い伸びを見せたユーバーレーベンは5着、以下グローリーヴェイズ8着、ステラヴェローチェは9着でした。


それにしてもUAEのユビアー。
流石にGⅠブリーダーズカップターフ優勝馬だけあって直線で大外に持ち出してからの追い込みは凄かったですね。



そしてラストのメイン、GⅠドバイワールドカップ。


このドバイワールドカップデー最大の目玉である全米最強馬ライフイズグッドがスタートからハナを切って逃げるもラスト200m辺りで脚色が鈍り、外から同じアメリカ勢、ホットロッドチャーリー、カントリーグラマーがライフイズグッドを捕らえる。

最後はカントリーグラマーが前に出て優勝!

ホットロッドチャーリーが2着、3着には脚を溜める競馬に徹した日本のチュウワウィザードがライフイズグッドを交わして3着に上がりました。





優勝したアメリカのカントリーグラマー。

ライフイズグッドは敗れましたが、やっぱりダートの本場・アメリカ勢は強いですね!

フランキーデットーリ騎手を配して大一番に挑んだ陣営の采配も見事でした。




いや~今年も熱い戦いが行われましたドバイワールドカップデー。

馬券はシーマクラシックの三連複のみの的中と大惨敗に終わったんですが、流石にこれだけ世界中の強豪が犇めく国際開催は見応えがありますね!

そんな中で日本勢が5勝!!

その内矢作厩舎は3勝!


改めて日本競馬の進化は素晴らしいですね!
自分が競馬を見始めた頃は海外に日本馬が出るだけで凄い事でした。

今や当然のように勝ち負け前提で見るようになってしまいました。

それだけ日本競馬のレベルは競馬先進国の中でもトップクラスになったんでしょうね~


それでもまだまだ日本馬にはケンタッキーダービーなど米国3歳クラシック、ブリーダーズカップクラシック・ターフ、凱旋門賞、キングジョージ、プリンスオブウェールズステークス、英チャンピオンステークス・・・

など、その路線のトップクラスのレース、未だ届かない夢を挙げ出したらキリがありません(^_^;)

いずれはそんなレースで日本馬の優勝も生きてる内に見れるかも知れませんね(^-^)



優勝した日本の関係者の皆様おめでとうございます!

遠征した関係者の皆様、気を付けて日本に帰って来て下さい(^-^)