3月27日(日曜日)中山競馬場のメインレースはダート1800mのハンデ重賞・マーチステークスです。
昨年のマーチステークスはレピアーウィットが優勝。
発走は15:30です。
ハンデ戦です。
今年も混戦メンバーの様相、波乱傾向にある砂のハンデ重賞
マーチステークスは1994年に5歳(現4歳)以上によるダート1800mのハンデ重賞競走として創設。
東日本大震災の影響があった2011年は阪神競馬場ダート1800mで行われましたが、2011年以外は一貫して中山競馬場ダート1800mで実施されています。
マーチステークスのレースの立ち位置は難しいところですが、一応は船橋競馬場1600mのJpnⅠかしわ記念、大井競馬場2000mのJpnⅠ帝王賞へ向けたステップ競走になるものの、年間施行回数が多い中山ダート1800mの重賞競走という事で、コース巧者にとっては大きな目標になるレースです。
歴代優勝馬にはスマートボーイ、アンドゥオール、クーリンガー、エスポワールシチー、マコトスパルビエロ、テスタマッタ、ソロル、インカンテーションなど。
マーチステークスは非常に荒れる傾向が強いレースで、過去10年で三連単の配当が100万超え2回、10万超えが3回、その他の5年も当然のように全て万馬券。
JpnⅠ川崎記念、GⅠフェブラリーステークスの後に行われ、更にサウジアラビアやドバイなどのレースの影響もあり、基本的にダートの一流どころの出走が少ないハンデGⅢで、毎年ながら混戦メンバーになるレースですね。
ハンデ戦ですが、55~57.5キロと斤量差は拮抗し、前日オッズにもある通り、かなり難解で人気は割れ加減。
まあ、今年も一筋縄ではいきそうもありませんね。
◎11ヒストリーメイカー
◯14オメガレインボー
▲9アナザートゥルース
△13カデナ
△4ダノンスプレンダー
△5アイオライト
△6ブルベアリーデ
△12メイショウハリオ
△2ダノンファスト
中央でデビューし2戦大敗で金沢競馬に転入、当地で10勝をあげ2019年に中央へ再転入してきた◎ヒストリーメイカー。
オープンクラスに上がってからは2020年のL仁川ステークス優勝のみだが、同年のGⅠ東京大賞典4着など、これまで重賞競走で9度の入着実績がある。
昨年のGⅢマーチステークスでは中団から伸びてレピアーウィットの半馬身差2着と非常に惜しい競馬。
続くGⅢアンタレスステークスでは昨年のJRA賞最優秀ダートホース・テーオーケインズの2着と、明らかに重賞を勝てる能力がある馬。
コースを問わず堅実に走ってくる馬で、好位~中団どの位置からでもひと脚を使える。
休み明けの前走L仁川ステークスは初のブリンカー着用、積極的な競馬で上々の内容。
今回も引き続きのブリンカー着用、休み明けを一度叩かれてここは本領発揮か。
一時は1勝クラスから中々脱げ出せずにいたが、2020年は3勝をあげてオープン入りを果たした◯オメガレインボー。
昨年はオープン特別を優勝、重賞でも上位を賑わすなど本格化。
スタートが遅く、いつも後方からの競馬になるが、その分ラストは良い脚を使って来る。
1200m~1800mと幅広く距離に対応、コース・馬場も特に問わない馬で、脚質的にあくまでも展開がカギになる。
今回はそこまで先行勢が多いとは言い難いが、恐らくアイオライトが逃げる展開なら極端に遅いペースにはならないと思われる。
前走のGⅢ根岸ステークスもそれなりに脚は使っているが、1400mからの臨戦過程なら、いつもより追走は楽になるだろう。
混戦メンバーなら尚更この馬の堅実性が生きて来そう。
兄は2015年の東京大賞典などGⅠ/JpnⅠ3勝のサウンドトゥルー、弟は2018年のJpnⅢ佐賀記念を優勝したルールソヴァールというダートの重賞ウイナーを兄弟に持つ▲アナザートゥルース。
自身も2019年GⅢアンタレスステークス、2020年JpnⅡダイオライト記念と重賞2勝をあげている。
約2年近く勝ち星から遠ざかっているが、2~3着には多く来ており、昨年のGⅠチャンピオンズカップでは14番人気ながら3着に入った。
続くGⅠ東京大賞典も積極的なレースで0秒6差の6着と健闘。
前走のJpnⅢ名古屋大賞典は調教師曰く「余裕がある仕上げ」だったようだが、実績を考えれば案外な5着。
今回は間隔を詰めて馬体は締まってくるだろうし、何と言っても中山ダートは(5・3・0・2)と滅法強いコース。
トップハンデタイも他馬との比較上差は無いし、前走からの巻き返しを期待。
馬券はヒストリーメイカー中心の三連複で、波乱傾向が高いレースなので相手は手広く押さえて買いたいですね。