3月16日(水曜日)高知競馬場で1400mのダートグレード競走・黒船賞が行われます。





昨年の黒船賞はテイエムサウスダンが優勝。






発走は第4レース 16:45です。


JRAから4頭、地元・高知3頭、名古屋2頭、兵庫、笠松各1頭の計11頭で争われます。


※5番サクセスエナジーは松山弘平騎手から吉原寛人騎手に変更しています。

※9番ピンシャンは出走取消です。











JRA勢が圧倒的な強さを見せている高知競馬唯一のダートグレード競走


黒船賞は1998年に中央・地方全国交流の重賞競走でGⅢ(当時)に格付けされて創設。


レースの位置付けとしてはGⅠ/JpnⅠ競走への直接的な関係はありませんが、過去5頭のJBCスプリント優勝馬が名を連ねているように、マイルでは少し距離が長いダート短距離馬にとってはJpnⅢ格付けながら、ひとつの目標になるレースです。


主な歴代優勝馬はノボジャック、サウスヴィグラス、マイネルセレクト、ブルーコンコルド、スーニ、セイクリムズン、ダノンレジェンドなど。


休止した2008年・2011年を除き、過去22回中、実に20回をJRA所属馬が優勝、地方勢は第1回のリバーセキトバ(高知)、第20回のエイシンヴァラー(兵庫)、僅か2回のみ。


圧倒的にJRA勢が強さを見せているダートグレード競走で、今年も過去のJpnⅢ黒船賞優勝馬2頭を含む4頭のJRA所属の強豪が出走。


ただ、JRA勢に対しては全体的に分が悪いものの、地方勢もイグナイター、ダノングッド、モズヘラクレスと、黒船賞選考競走の優勝馬3頭が揃っての出走。


地方勢の奮闘にも大いに期待したいところです。





◎6ラプタス


◯3イグナイター


▲5サクセスエナジー


△11ヘリオス


△1ダノングッド





これまで一昨年の高知・JpnⅢ黒船賞などダートグレード競走を4勝している◎ラプタス。

全9勝をダート1400mであげ、重賞4勝も全て1周1400mの地方競馬場。

昨年崩れたのは1200mのジャニュアリーステークス、スタート出負け、その後に受けた不利の影響で敗れたJpnⅢオーバルスプリントの2戦のみ。

ハナを切って強い競馬している印象はあるが、昨年のポラリスステークス、JpnⅢ兵庫ゴールドトロフィーのように好位からの競馬でも全く問題無い。

前走からの斤量2キロ減は大変魅力的で、スタートだけ決まれば上位争い濃厚だろう。





兵庫から参戦の◯イグナイターはJRA在籍時のデビュー戦を圧勝、南関では京浜盃2着と元々持った能力は高い馬だが、兵庫へ転入し更に地力が強化されてきた。

特に兵庫転入2戦目の1400m戦では2着馬に3秒5差の大楽勝、稍重で1分27秒4の勝ち時計も優秀。

斤量52キロと恵まれていたとはいえ、2走前のJpnⅢ兵庫ゴールドトロフィーでは果敢にハナを切ってラストまで渋とく粘り3着に健闘。

勝ち馬テイエムサウスダンは先月のGⅠフェブラリーステークス2着馬で、その馬と0秒4差、2着馬ラプタスとは実に0秒2差と、これだけの馬相手に僅差の勝負をしている事から、イグナイター自身も十分にダートグレードのタイトルに手が届く位置にあるだろう。

初めての高知の馬場になった前走でも好メンバー相手に7馬身差の圧勝。

同じ先行脚質のJRAピンシャンが取消になった事はこの馬にとって大きな追い風だろう。





▲サクセスエナジーはダート重賞6勝、オープン特別・リステッド競走でも計3勝、今回のメンバーなら実績最上位の存在。

昨年は1200mのJpnⅡ東京盃を優勝しているものの、ラプタス同様、地方競馬場の小回り1400mがベストで、高知・JpnⅢ黒船賞にも過去3度出走し、1着、2着、5着。

昨年、一昨年と、JRAでのダート戦、JpnⅠJBCスプリント以外のレースは崩れず堅実に走っており、今年は8歳になるが極端な衰えも感じさせない。

58キロの斤量は実績上仕方ないが、これまで58~59キロでも強い競馬で優勝経験があるように斤量泣きはしない馬。

主戦騎手が落馬負傷で乗れないのは残念だが、期間限定騎乗で高知競馬に乗り慣れた名手吉原寛人騎手なら乗替わりも全く気にならない。











馬券はラプタス、イグナイター中心の三連単で買いたいですね。