3月2日(水曜日)川崎競馬場で牝馬限定2100mのダートグレード競走・エンプレス杯が行われます。
昨年のエンプレス杯はマルシュロレーヌが優勝。
発走は16:30です。
JRAから5頭、地元・川崎2頭、大井4頭、笠松、名古屋各1頭の計13頭で争われます。
長く牝馬ダート最高峰レースとして実施されて来た伝統の一戦
エンプレス杯の前身は1955年創設のキヨフジ記念。
キヨフジは川崎競馬場でデビューし、中央移籍後には優駿牝馬・オークスを優勝、川崎へ再転入してからは川崎記念の前身である開設記念を制した名馬。
幾度と距離を変更されながら実施、1990年よりキヨフジ記念は副題になり、エンプレス杯のレース名に変更されました。
エンプレスは英語で「女帝」「皇后」。
1995年に中央・地方全国交流重賞に、1997年よりダートグレード競走GⅡ(当時)に格付け。
距離は1998年以降から2100mで施行されています。
中央・地方全国交流重賞になってからの主な歴代優勝馬にはホクトベガ、シルクフェニックス、ファストフレンド、ジーナフォンテン、レマーズガール、ラヴェリータ、ミラクルレジェンド、アムールブリエ、アンジュデジールなどがいます。
昨年はあのマルシュロレーヌが優勝、その後はダートの本場アメリカへ遠征、牝馬ダート世界最高峰のGⅠブリーダーズカップディスタフを優勝する歴史的な活躍を見せました。
流石に歴代の砂の女王達が制してきた伝統の一戦、JpnⅡ格付けという事で中々のメンバーが揃った印象ですし、レースが非常に楽しみです。
◎10ダイアナブライト
◯9レーヌブランシュ
▲4ショウナンナデシコ
△8プリティーチャンス
△12サルサディオーネ
△3メモリーコウ
△5ウェルドーン
△6クリノフラッシュ
JRA在籍時は4勝をあげ、オープンクラスで活躍した地元・川崎の◎ダイアナブライト。
昨年のLBSN賞5着、重賞でもJpnⅡレディスプレリュード4着があった実力馬だが、川崎への転入初戦となったJpnⅢクイーン賞では53キロの軽量に加え、展開が向いた面はあったが、左回りで逃げれば滅法強いサルサディオーネを上がり最速の脚でクビ差差し切って優勝。
前走のJpnⅢTCK女王盃はプラス20キロと太目が残ってしまい、直線伸び切れず7着。
今回は前走から馬体は絞って来るだろうし、サルサディオーネが逃げる展開なら再びこの馬向きの流れになりそう。
芝でも勝ち星がある馬だし、JpnⅢクイーン賞の内容から脚抜きの良い馬場は歓迎。
一昨年のJpnⅡ関東オークス、昨年のJpnⅡレディスプレリュードと牝馬限定ダート重賞を2勝している◯レーヌブランシュ。
JRA以外でのレースでは約2年間崩れず堅実に走っており、コース形態・距離が不向きと思われた昨年の金沢・JpnⅠJBCレディスクラシックでも4着、前走のJpnⅢTCK女王盃でも4着と安定した走りを見せている。
昨年のJpnⅡエンプレス杯は5着に敗れているが、3歳時のJpnⅡ関東オークスを勝っており、左回りの川崎コースに対しては問題無い。
今回は地方のダートグレード競走で鬼のような強さを見せている川田将雅騎手がこの馬に初騎乗。
新たな一面を引き出す可能性はあるし、今まで以上に積極的な競馬をしてきそう。
昨年10月に準オープン、11月にオープン特別と連勝した▲ショウナンナデシコ。
Lベテルギウスステークスは自分の形に持ち込んだアイオライトを捕らえる事は出来なかったが2着を確保。
重賞初挑戦となった前走のJpnⅢTCK女王盃は好位インコースを追走、3~4コーナーから抜群の手応えで直線に向いて内から伸びたが、最後は昨年のJpnⅠJBCレディスクラシック優勝馬テオレーマに交わされて2着。
JpnⅢTCK女王盃は4コーナーから直線に入った辺りまでで少し前を捌くのに手こずった場面があり、それでいて勝ち馬とタイム差無しと、スムーズだったらと思わせる内容。
重賞でも十分に力は通用するのが分かったのは収穫だし、牡馬相手のオープン特別・リステッド競走で勝ち負けしている事を思えば牝馬限定重賞ウイナーにも全く引けは取らない。
中京で勝ち鞍があるので左回りは問題無いし、先行力がある馬なのでコーナー6回の川崎コースもプラスに働きそう。
馬券はダイアナブライト中心の三連複で相手は手広く買いたいですね。

