明日、正真正銘今年最後のGⅠ競走・東京大賞典が大井競馬場で行われます。







2003年東京大賞典優勝馬スターキングマン





父Kingmambo

母Princesse Timide

(Blushing Groom)


栗毛・牡馬


42戦7勝


主な成績


優勝 2003年東京大賞典(GⅠ)

優勝 2003年日本テレビ盃(GⅡ)

2着   2004年川崎記念(GⅠ)

2着   2003年JBCクラシック(GⅠ)

2着   2002年ダービーグランプリ(GⅠ)

2着   2006年日本テレビ盃(GⅡ)

2着   2005年東海ステークス(GⅡ)

2着   2005年マーキュリーカップ(GⅢ)

2着   2003年クラスターカップ(GⅢ)





代表産駒


クラカルメン


優勝 2015年ティアラカップ(準重賞)





スターキングマンは3歳の2002年2月阪神競馬場ダート1800m戦でデビューし2着。

2戦目は6着に敗れるも、その後未勝利戦、地方競馬での条件交流競走を2勝、3連勝をあげる。


重賞初挑戦のGⅢエルムステークスは10着大敗も、続くGⅠダービーグランプリでは優勝馬ゴールドアリューリには放されるも2着に入った。


その後はしばらく勝ち星から遠ざかっていたが、2003年5月にサウジアラビアロイヤルカップ、欅ステークスとオープン特別を連勝する。

続くGⅢプロキオンステークスは9着に終わったが、夏のGⅢクラスターカップ2着を経て出走した船橋・GⅡ日本テレビ盃ではアグネスデジタルを4馬身引き放して優勝、重賞初制覇。


秋のGⅠマイルチャンピオンシップ南部杯はアドマイヤドンの3着、続くGⅠJBCクラシックはO・ペリエ騎手が手綱を取って2着に好走する。

東京競馬場のGⅠジャパンカップダートではアメリカのV・エスピノーザ騎手鞍上で4着とGⅠでは善戦止まりが続いた。


年末、大井競馬場の大一番・GⅠ東京大賞典に武豊騎手鞍上で出走したスターキングマンは道中は中団~後方に待機、3~4コーナーで前に進出すると直線では抜け出したビワシンセイキを交わし、後ろから追いすがるコアレスハンターを退けて優勝、見事念願のGⅠタイトルを手にした。


しかし、2004年の初戦・GⅠ川崎記念で2着の後に骨折が判明。

すぐに復帰し、翌2005年のGⅠジャパンカップダートで大接戦の末3着に入るも、年末のGⅠ東京大賞典、2006年のGⅠフェブラリーステークスと続けて大敗、UAE・GⅠドバイワールドカップにも遠征するが7着(繰り上がり)。


ドバイから帰国し、9月のGⅡ日本テレビ盃で2着に好走するも、続くGⅢ白山大賞典は5着に終わり、結局2003年のGⅠ東京大賞典以降勝利をあげる事なく引退。


引退後は種牡馬になるが後継馬を輩出する事は出来ず、スターキングマンは2012年に亡くなりました。




ご冥福をお祈りします。






※レース名・格付けは当時の表記です。







発走は第9競走15:40です。


JRAから7頭、地元・大井、船橋各3頭、浦和、岩手各1頭の計15頭で争われます。









4連覇の偉業達成か  16年振り地方勢のタイトル奪還か 



いよいよ今年最後のGⅠ競走・砂のグランプリ東京大賞典を迎えます。



今年の古馬ダート路線、JpnⅠ川崎記念、JpnⅠかしわ記念をカジノフォンテン、JpnⅠJBCクラシックをミューチャリーが優勝、3歳路線でもJpnⅠジャパンダートダービーをキャッスルトップが優勝するなど、地方所属馬が大活躍。


JRA勢はクリソベリルが引退し、JpnⅠ帝王賞を制したテーオーケインズが12月のGⅠチャンピオンズカップも楽勝、来年はサウジアラビア、ドバイへの遠征を視野に入れるなど、ダート界トップに上り詰めた。


しかし、そのテーオーケインズの他、チュウワウィザード、カフェファラオ、インティ、更にはアメリカ・GⅠブリーダーズカップディスタフを制したマルシュロレーヌなどはGⅠ東京大賞典に不在。



そんな中、史上初東京大賞典4連覇を目指して出走してきたオメガパフューム。


同馬はこの1年、GⅠ東京大賞典の為にやってきたと言っても過言ではなく、既に種牡馬入りも決まっているだけに、ラストランと言えど何とか大賞典4連覇を手土産にしたいところで、恐らくお釣の無いメイチでレースに挑む事でしょう。


しかし、JpnⅠ2勝のカジノフォンテンは不在も、ミューチャリーを筆頭にノンコノユメ、キャッスルトップ、タービランスと好メンバーを揃えてきた地方勢も久々の大賞典のタイトル奪還に燃えているはず。


年の瀬、極寒を吹き飛ばす熱戦が期待出来そうですね。




◎5ウェスタールンド


◯9オメガパフューム


▲11ミューチャリー


△2タービランス


△8ノンコノユメ




2018年GⅠチャンピオンズカップ2着、昨年のGⅠ東京大賞典3着の◎ウェスタールンドは間も無く10歳を向かえるが衰え知らず。

8歳の昨年4月にGⅢアンタレスステークスで重賞初制覇、9歳の今年は休み明けプラス18キロだったGⅢプロキオンステークスこそ7着に敗れたが、馬体が絞れたその後の3走では上がり最速の脚(前走は最速タイ)で4、2、4着と確実に追い込んでいる。

2走前は58キロを背負いながらも勝ち馬とアタマ差2着、前走のJpnⅡ浦和記念は追い込み脚質の同馬には厳しいコースだが、それでも着差はあったが4着。

前走の浦和から広い大井コースに替わるのは好材料で、今回は持ち味の末脚が炸裂する可能性は一気に上がる。






東京大賞典4連覇の偉業が懸かる◯オメガパフュームは今年は勝ち星こそ無いが長くダートトップホースとして活躍、ここがラストランになる。

先行有利な馬場・コースのJpnⅠ川崎記念はカジノフォンテンの逃げ切りを許すも2着、JpnⅠ帝王賞は案外な5着に終わるも、JpnⅠJBCクラシックではミューチャリーを捕らえ切れなかったが、この馬らしい伸びを見せて2着に入った。

前回は初コースの金沢、休み明けで気持ち余裕残しな感じで、それでも力を見せたあたりは流石。

今回は休み明けを叩かれ馬体も締まってくるだろうし、大井コースは通算(4・3・0・1)と滅法強く、得意コースで4連覇が懸かるGⅠ東京大賞典はラストランながらメイチの仕上げで挑む事だろう。

偉業達成は楽では無いが、実績・能力は頭ひとつ抜けた存在。





これまでGⅠ/JpnⅠで善戦はするも、どこかパンチ不足な面は否めなかった船橋▲ミューチャリー。

JpnⅢ白山大賞典を叩いてのJpnⅠJBCクラシックでは前目に付けて早めに抜け出すと、追いすがるオメガパフュームを抑え込んで優勝、鞍上吉原騎手の好騎乗が光った。

正直、JpnⅢ白山大賞典を使っての同舞台JpnⅠJBCクラシックが100%の仕上げだった印象で、前走に比べて状態は下のような印象。

それでも圧勝だった大井記念と同じ大井2000mは良いし、鞍上は元々の主戦御神本訓史騎手。

前走で吉原寛人騎手にあれだけのパフォーマンスを引き出された直後だけにジョッキーにとってここは意地でも良い結果を出したいところだろう。













馬券はウェスタールンド、オメガパフューム中心の三連単で買いたいですね。


  

 

 



尚、GⅠ東京大賞典はグリーンチャンネルはもちろん、地上波・フジテレビ系でも生中継されます。


自分は仕事で見れないのは残念ですが(-_-;)