明日、川崎競馬場でダート2歳チャンピオン決定戦・全日本2歳優駿が行われます。
今年で第72回を向かえる川崎競馬伝統の2歳重賞にしてダート2歳チャンピオン決定戦である全日本2歳優駿。
1997年に中央・地方全国交流のダートグレード競走GⅡに認定、2002年にはGⅠ(現JpnⅠ)競走に昇格しました。
2017年からは副題〝目指せケンタッキー〟にある通り、アメリカ・ケンタッキーダービーを目指す日本馬の選定ポイントシリーズ、JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBYの対象競走になりました。
地方競馬では年末の大井・GⅠ東京大賞典に続く地方競馬2つ目の国際競走。
国際的な格付けはリステッド競走扱いですが、歴代の優勝馬を見ても地方・中央問わず結構な名馬の名がズラリと並ぶ名門レース。
今年はJpnⅢJBC2歳優駿の1、2着、JpnⅡ兵庫ジュニアグランプリの1~4着馬と2歳ダートグレード競走の上位勢、他にも鎌倉記念、平和賞、ハイセイコー記念と主流な前哨戦の勝ち馬が揃いました。
これだけの好メンバーですし、ここからケンタッキーダービーを意識させてくれるような馬の登場を大いに期待したいですね。
◎3ナッジ
◯11シルトプレ
▲5コンバスチョン
△10ドライスタウト
△9アイスジャイアント
△1セキフウ
△12ライアン
△4ノブレスノア
2歳馬のレベルが高いホッカイドウ競馬から今年は3頭が遠征。
その内の1頭◎ナッジはそんなハイレベルなホッカイドウ競馬、今年の2歳戦線でトップクラスの活躍をしてきた。
距離が伸びて良さが出てきた馬で、1700m戦、1800mのサンライズカップまで3連勝、続く1番人気に支持されたJpnⅢJBC2歳優駿は狭い場所から渋とく伸びて2着。
前走は惜しくも敗れたが、展開が向いて外からスムーズに伸びた勝ち馬とはコース取りの差が出た印象で、力差はほとんど無い。
正直距離はもう少しあった方が良いが、1700mで2勝しているし、短期間で成長が期待出来る2歳の時期だけに1600mも十分に対応出来るだろう。
道営馬だけにナイター経験も豊富、後は北海道からの長距離輸送、川崎のコース形態に戸惑わなければ好勝負になる。
ナッジ、モリデンブラックと同じホッカイドウ競馬からの遠征馬◯シルトプレは9月の1200m戦優勝の後、1500mの距離延長にも対応して現在3連勝中。
川崎競馬場へ遠征した前哨戦・鎌倉記念では後のハイセイコー記念の優勝馬ノブレスノアを2番手追走から直線競り落とし、追撃してきたママママカロニを抑えて優勝。
川崎コースに上手く対応出来たのは大きな収穫だったし、何より負かした2着馬ママママカロニは残念ながら骨折による戦線離脱になってしまったが、将来を有望されている南関東期待の2歳馬。
そんな馬相手に重賞制覇を飾ったシルトプレにも高い能力がある事は明らかで、現時点の完成度の高さからもJRA勢相手でもの期待がある。
前走はマイナス6キロだったが、これ以上馬体を減らさなければここも楽しみ。
JRAの▲コンバスチョンは東京、中京と左回りでデビューから2連勝。
1番人気に支持された前走のJpnⅡ兵庫ジュニアグランプリは少し間隔が開いての馬体重プラス12キロ、レースではセキフウにクビ差敗れたが、インをすくった勝ち馬に対してコンバスチョンは外を回して押し上げた分の差で勝ちに等しい内容だった。
今回は前走より馬体も締まって状態は上がってくるだろうし、2戦2勝の左回りに替わるのは大きな魅力。
融通が利く脚質なので1600mの距離も大丈夫だろう。
馬券はナッジ中心の相手を手広く押さえた三連複、オッズ次第で単勝も買いたいですね。

