本日、東京競馬場で芝2400mの国際招待GⅠ競走・ジャパンカップが行われます。







2001年ジャパンカップ優勝馬ジャングルポケット





父トニービン
母ダンスチャーマー
(Nureyev)


鹿毛・牡馬


13戦5勝


主な成績


優勝2001年ジャパンカップ(GⅠ)
優勝2001年東京優駿・日本ダービー(GⅠ)
優勝2001年共同通信杯(GⅢ)
優勝2000年札幌3歳ステークス(GⅢ)
2着2002年天皇賞・春(GⅠ)
2着2002年阪神大賞典(GⅡ)
2着2000年ラジオたんぱ杯3歳ステークス(GⅢ)





主な産駒


・トーセンジョーダン 2011年天皇賞・秋(GⅠ)

・オウケンブルース 2008年菊花賞(GⅠ)

・ジャガーメイル 2010年天皇賞・春(GⅠ)

・アウォーディー 2016年JBCクラシック(JpnⅠ)

・トールポピー 2008年優駿牝馬オークス(GⅠ)、2007年阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)


・アヴェンチュラ 2011年秋華賞(GⅠ)


・クィーンスプマンテ 2009年エリザベス女王杯(GⅠ)







ジャングルポケットは2000年9月札幌芝1800m戦でデビュー勝ち。

続くGⅢ札幌3歳ステークスも優勝、デビューからの2戦の2着馬は後のGⅠ朝日杯3歳ステークスで故障しながらも2着に入線、予後不良となったタガノテイオー。

年末のGⅢラジオたんぱ杯3歳ステークスでは翌年の皐月賞馬アグネスタキオンの2着に敗れるも、後の翌年のGⅠNHKマイルカップ、GⅠジャパンカップダートを優勝するクロフネに先着。



年が明け2001年、クラシックを目指してGⅢ共同通信杯に出走し、ここを優勝。

一冠目のGⅠ皐月賞は再びアグネスタキオンとの対戦になるが、同馬に0秒3差放され、2着馬で翌年の宝塚記念馬ダンツフレームにも先着を許してしまう3着。

迎えた大一番・GⅠ東京優駿 日本ダービーは皐月賞馬アグネスタキオンが屈腱炎発症し不在、ジャングルポケットは1番人気に支持される。

レースでは2番人気のNHKマイルカップを制したクロフネが伸びを欠く中、直線大外から一気の脚で追い込んだジャングルポケットがダンツフレームを1馬身1/2差を付けて優勝、見事世代の頂点に立った。



夏は初の古馬相手のGⅡ札幌記念で3着、秋には二冠を懸けてGⅠ菊花賞に出走するが、終始外を回る位置で折り合いを欠きマンハッタンカフェの4着に終わった。

続くGⅠジャパンカップではスタートから馬群の中団~後方で脚を溜め、直線に入ると前年覇者で古馬最強のテイエムオペラオーが先に抜け出して先頭に立つと、それを目掛けて鞍上オリビエ・ペリエ騎手のステッキに応えてジャングルポケットがゴール前で差し切って優勝。

ジャングルポケットは史上初、同年でダービー、ジャパンカップを制した唯一の存在となった。



翌2002年は海外遠征の計画も立てられていたが、GⅡ阪神大賞典、GⅠ天皇賞・春でともに2着、GⅠ宝塚記念の前に脚部不安を発症し、予定されていた欧州への遠征は中止になった。

秋は連覇を狙ってGⅠジャパンカップに出走するも、休養明けに加え、この年は得意の東京ではなく中山での実施も影響してか5着。

年末のGⅠ有馬記念でも振るわず7着に終わり、レース後に故障が判明、結局これが最後のレースになった。



引退後は種牡馬として日本だけでなく南半球でシャトル種牡馬としても活躍、産駒からは多くのGⅠ・重賞ウイナーが誕生した。

しかし、2020年に種牡馬を引退し余生を過ごしていたが、その後体調を崩し今年2021年3月、23歳で亡くなりました。




ご冥福をお祈りします。








※レース名・格付けは当時の表記です。







東京最終第12レース 発走は15:40です。



アイルランドからジャパン、ブルーム、フランスからグランドグローリーが参戦。















日本初の国際GⅠ競走・ジャパンカップ。



〝世界に通用する馬づくり〟をスローガンに1981年に創設されたジャパンカップは今年で第41回を迎えます。


創設から1990年代~2000年代当初までは海外招待馬が多く参戦し非常に国際色豊かなメンバーが揃い、日本馬との熱い戦いが行われていました。


現在では日本馬のレベル向上、馬場の高速化、12月上旬の香港国際競走との兼ね合いもあり、招待馬は一気に減少、2019年は創設39回目にしてとうとう外国馬ゼロになってしまいました。



〝世紀の一戦〟の影に隠れた感じだった昨年はフランスから1頭参戦、今年はフランス、アイルランドから計3頭が参戦し昨年よりは国際競走らしい雰囲気にはなりました。


GⅠホース計9頭、日本馬は歴代ダービー馬4頭などが出走、非常に豪華なメンバーが揃いました。


それでも一番の注目は今回がラストランになるコントレイル。


外国馬も含め強敵相手に最後のレースで存在感を見せる事が出来るか。






◎2コントレイル


◯3ブルーム


▲4シャフリヤール


△14ユーバーレーベン


△9アリストテレス


△12サンレイポケット


△7オーソリティ


△5キセキ






昨年のクラシック三冠馬で今回がラストランになる◎コントレイル。

三冠馬3頭の対決となった昨年のGⅠジャパンカップではアーモンドアイの2着に敗れたが、ゴール前では肉薄する強い内容。

今年初戦のGⅠ大阪杯は馬場に脚を取られて3着、ベストの舞台設定での前走GⅠ天皇賞・秋では上がり最速の脚でエフフォーリアに迫るも、内へヨレた影響もあり2着惜敗。

はっきり言って前走からの距離延長は歓迎出来ないが、先週からのCコース替わりによる内枠有利の傾向からは絶好と言える1枠が当たった。

1週前にはCウッドで自己ベストをマーク、最終追い切りの坂路でも馬なりで好タイムを計時しており、休み明けを叩かれた上積みに加え、調教過程からお釣りがないメイチ仕上げが施された印象。

最後のレースになるが、積極的に勝ちに行く競馬をして欲しい。







エイダン・オブライエン調教師、ライアン・ムーア騎手という世界最強タッグとも言えるアイルランドの◯ブルーム。

3歳時は重賞2連勝するもGⅠ英ダービー、GⅠ愛ダービーともに善戦止まり。

今年は一気に本格化し、3連勝で挑んだGⅠタタソールズゴールドカップで接戦の末2着、7月のサンクルー大賞でGⅠ制覇を果たした。

GⅡフォワ賞2着から挑んだGⅠ凱旋門賞は馬場状態の影響で消耗してしまった感じで11着。

GⅠブリーダーズカップターフでは後方から捲りを打って直線抜け出したがゴール前で差されて2着。

馬場の硬いデルマー競馬場で2分26秒0の走破タイムをマークしている事から日本の高速馬場にも対応出来る可能性はあるし、父の母ウィジャボードは2006年のジャパンカップで3着に入っており血統的にも適性を感じる。

自在性がある脚質、絶好の内枠を味方に上位争いを期待。







今年のダービー馬▲シャフリヤールの前走GⅡ神戸新聞杯は休み明けに加え、不良馬場が影響し4着。

前走後はGⅠジャパンカップ1本に目標を絞り、じっくりと調整され、厩舎得意の一度叩いての本番仕様にきっちり仕上げられてきた印象。

日本ダービーで2着に下したエフフォーリアがGⅠ天皇賞・秋でコントレイルを負かしているように古馬相手でも能力は十分に通用するだろう。

ダービーのレース振りから瞬発力が武器の馬で、良馬場ならここは当然巻き返しが期待出来る。

自身より内枠に入ったコントレイルを道中は徹底マーク、直線で抜け出した相手を外から強襲し差すイメージか。















馬券はコントレイル中心の三連単が本線、外国馬ブルーム中心の馬券も少額で買いたいですね。