本日、阪神競馬場で秋の女王決定戦・エリザベス女王杯が行われます。
2003年、2004年エリザベス女王杯優勝馬アドマイヤグルーヴ
父サンデーサイレンス
母エアグルーヴ
(トニービン)
鹿毛・牝馬
21戦8勝
主な成績
優勝2003年エリザベス女王杯(GⅠ)
優勝2004年エリザベス女王杯(GⅠ)
優勝2003年ローズステークス(GⅡ)
優勝2005年阪神牝馬ステークス(GⅡ)
優勝2004年マーメイドステークス(GⅢ)
2着2003年秋華賞(GⅠ)
代表産駒
ドゥラメンテ
優勝2015年東京優駿・日本ダービー(GⅠ)
優勝2015年皐月賞(GⅠ)
優勝2016年中山記念(GⅡ)
2着2016年ドバイシーマクラシック(GⅠ)
2着2016年宝塚記念(GⅠ)
2着2015年共同通信杯(GⅢ)
アドマイヤグルーヴは2002年11月京都芝1800mでデビュー。
デビュー戦、エリカ賞と連勝、2003年に年が明け、3月の若葉ステークスも優勝し3連勝。
GⅠ桜花賞はマイナス10キロの馬体、後方から追い上げるもスティルインラブの0秒3差3着。
続くGⅠ優駿牝馬・オークスでは1番人気に推されるも、まさかの7着に敗退する。
秋は始動戦のGⅡローズステークスを優勝するも、本番のGⅠ秋華賞はスティルインラブの三冠達成の前に惜しくも2着に終わった。
しかし、古馬相手のGⅠエリザベス女王杯では直線でスティルインラブとの叩き合いになりハナ差先着、GⅠ初制覇を飾った。
2004年は牡馬相手の2戦は敗れるも、牝馬限定GⅢマーメイドステークスを優勝。
秋のGⅡ京都大賞典4着を経て出走したGⅠ天皇賞・秋では9番人気ながらゼンノロブロイの3着と健闘した。
11月、昨年制したGⅠエリザベス女王杯に出走すると、直線でリードを広げ逃げ込みを図るオースミハルカを3/4馬身交わして優勝、同レース連覇を果たした。
2005年は再び牡馬相手のレース、GⅠ天皇賞・春、GⅠ宝塚記念、GⅠ天皇賞・秋などに出走するが、いずれも大敗、3連覇を狙ったGⅠエリザベス女王杯では宝塚記念を優勝したスイープトウショウの前に3着。
12月、引退レースとして選ばれたGⅡ阪神牝馬ステークスでは初のマイル戦で1番人気こそ同年の桜花賞、NHKマイルカップを制したラインクラフトに譲るも、早めに抜け出しての押し切りで優勝、見事有終の美を飾った。
引退後は繁殖牝馬となるが2012年に病気の為死亡。
しかし、残した最後の産駒ドゥラメンテが2015年のクラシック二冠を制す活躍を見せ、改めて偉大な母の存在感を世に知らしめた。
そんなドゥラメンテも今年2021年8月31日に母の後を追うように死亡。
改めて両馬のご冥福をお祈りします。
※レース名・格付けは当時の表記です。
発走は15:40です。
秋の牝馬チャンピオン決定戦・エリザベス女王杯。
世界的にも牝馬の活躍が目立つ近年、日本でもクロノジェネシス、ラヴズオンリーユーなどが牡馬を凌ぐ程の走りで活躍。
また、トップホースの海外遠征も一昔前に比べて積極的になり、前記の2頭はその兼ね合いもあり不在。
1996年に3歳以上に出走条件が変更され、古馬牝馬・3歳牝馬のトップクラスが勢揃いしての正に〝統一女王決定戦〟の様相が続いていましたが、近年は牡馬に勝る牝馬の登場が多く、その雰囲気も薄らいできました。
今年はGⅠ大阪杯を制したレイパパレは出走していますが、全体的に手薄な感じのメンバーに感じられます。
抜けた馬は不在と言え、波乱の目はありそうですね。
◎3アカイトリノムスメ
◯5ステラリア
▲6ランブリングアレー
△15ウインキートス
△1レイパパレ
△9ウインマリリン
△2クラヴェル
△12デゼル
父ディープインパクト、母はアパパネという超良血馬◎アカイトリノムスメ。
重賞を含む3連勝で迎えたGⅠ桜花賞はソダシに0秒2差の4着、一気の距離延長になったGⅠオークスではユーバーレーベンに差されて惜しくも2着。
最後の一冠・GⅠ秋華賞は好位で折り合うと、直線半ばで先頭に立ち、ラストまでしっかり伸びて優勝。
距離が伸びても折り合いに対する不安は無く、中距離に対する適性は高く感じられる。
コース・馬場状態も不問で、鞍上戸崎騎手との相性も良い。
好位からでも確実にひと脚は使える馬で、ロス無く立ち回れそうな好枠が当たり、ここも上手く立ち回れば首位争いになるだろう。
関東馬には鬼門のGⅠエリザベス女王杯、自身は連続しての関西への輸送になるが、調教後馬体重はプラス8キロ。
大幅な馬体減は無くレースを向かえられそうなのは何より。
アカイトリノムスメ同様、2頭出走している3歳馬のもう1頭◯ステラリア。
春のL忘れな草賞を好タイムで優勝、GⅠオークスは積極的な前目での競馬が裏目に出た結果に終わったが、休み明けの前走GⅠ秋華賞ではスタートで出負けするもラストは良い脚で追い上げて6着と上々の内容。
今回は叩いての上積みが確実に見込めるし、阪神コースとの相性も非常に良い。
阪神芝2200mで好成績を残しているキズナ産駒も魅力的で、発馬五分ならこの相手でも十分にやれそう。
今年のGⅢ中山牝馬ステークスを優勝、距離不足と思われたGⅠヴィクトリアマイルで2着に入った▲ランブリングアレー。
前走休み明けのGⅡオールカマーでは勝負どころで追い出しを待たされる場面があり7着。
それでも着差0秒6差なら悪くは無く、一度叩かれた今回は状態が確実に上がっているだろう。
マイルでも好走歴はあるが、やはり中距離の方が適性は高いし、同距離の前走はもちろん今回への試走。
好相性の鞍上に替わるのはプラスで、差しが決まる今の阪神の馬場も非常に合いそう。
今年のメンバーで本領発揮なら差は無い。
馬券はアカイトリノムスメ中心の馬単、三連複で買いたいですね。


