本日、金沢・門別両競馬場で行われる地方競馬・ダート競馬の祭典JBC競走。
発走は15:40です。
JRAから5頭、地元・北海道9頭の計14頭で争われます。
ホッカイドウ競馬2歳戦線のフィナーレを飾るJBC2歳優駿。
ご存知、ホッカイドウ競馬は2歳戦が始まるのが4月と早く、数多くの2歳重賞が組まれているように、当地の2歳馬達は早くから仕上げられ、非常に高いレベルの2歳戦が展開されています。
旧JpnⅢ北海道2歳優駿、JpnⅢエーデルワイス賞ではこれまでも多くの地元馬がJRA勢を返り討ちにしていますし、JRA函館・札幌の2歳芝レースでも数多くのホッカイドウ競馬所属馬が優勝して来ました。
馬産地ホッカイドウ競馬に関わる人達の2歳戦に対する意識・誇りは並々ならぬ物が伝わってきますし、昨年のJBC2歳優駿の予想でも書きましたが、そんな2歳戦を統括する存在と言えるレースであるJpnⅢJBC2歳優駿は意地でも勝ちたいはず。
記念すべき第1回の昨年は地元ホッカイドウ競馬所属馬がワンツーフィニッシュ、今年もキャリアが浅く、適性・目標が定まっているとは言い難いJRA勢に対して地元勢はキャリア豊富で非常に強力なメンバー。
今年も地元勢が栄冠を掴みそうです。
◎13シャルフジン
◯8リコーヴィクター
▲4ナッジ
△14ダイナソー
△9モーニングショー
△3エンリル
△6スピーディキック
△2アイスジャイアント
△10オディロン
5月のデビュー戦は2着馬に9馬身差を付けて圧勝、夏のブリーダーズゴールドジュニアカップのタイトルを持つ◎シャルフジン。
デビュー戦優勝後の栄冠賞はそこまで差は無かったが4着、続くブリーダーズゴールドジュニアカップは一気の距離延長に対応、2番手から抜け出して5馬身差を付けて優勝。
前走のサンライズカップは3着に敗れたが、自ら目標になっての形で、決して悲観する内容ではない。
近2走の成績から中距離適性は申し分無く、ハナ、番手いずれの位置でも大丈夫。
2ヶ月振りの前走を叩いて状態も上がっている。
◯リコーヴィクターはデビュー戦を優勝し、挑んだ栄冠賞では5着。
しかし、続く1500m戦、1700mの重賞・サッポロクラシックカップと連勝、距離が伸びて良さが出てきた。
1番人気に支持された前走のサンライズカップはスムーズさを欠く形になり、ナッジから0秒7差3着。
力を出し切れなかったレースで、重要な前哨戦で1番人気に支持された馬だけに、当然見直しは必要だろう。
鞍上の笹川騎手は同日の大井開催を蹴って北海道まで騎乗しにくるだけに勝負度合いも高く感じられる。
先団直後~中団辺りで上手く脚を溜めたい。
3連勝で最重要ステップレース・サンライズカップを制した▲ナッジはレース毎に強くなっている印象を受ける。
リコーヴィクター同様、距離が伸びて更にパフォーマンスが上がっており、やはり父フェノーメノ、母父オペラハウスという長距離血統馬。
追われて確実に伸びる馬で、現時点での完成度は高い。
最終追い切りは同厩ダイナソーと併せて先着、デキは絶好。
最大目標に向けてメイチ感十分。
馬券はシャルフジン中心の三連単、三連複は相手を手広く押さえて買いたいですね。
そしてラストは2100m戦・JBCクラシック。
発走は16:20です。
JRAから5頭、地元・金沢、船橋各2頭、高知、岩手、兵庫各1頭の計12頭で争われます。
JBCデーのメインを飾るJBCクラシック。
JpnⅠJBCクラシックの創設からの優勝馬全てJRA所属馬で、その歴代優勝馬は当時のダートトップホースの名がズラリと並んでいます。
マキバスナイパー、アジュディミツオー、フリオーソなどが2着と健闘するも、21年間の中JBC競走で唯一このクラシックでの地方勢の優勝はありません。
個人的にJpnⅠJBCクラシックで一番印象的な地方勢の頑張りは名古屋競馬場で行われた2005年地元馬レイナワルツの3着。
レイナワルツ鞍上の児島騎手は3~4コーナーからインコースに突っ込んでスパート。
JRAの有力どころを外に回させながら出し抜いてリードを広げ、直線で押し切りを図るも最後は追い上げてきたタイムパラドックス、ユートピアに僅か交わされて3着。
真っ白な馬体、人気薄の地元馬があわや押し切るかと思わせた好レースで、最後のゴール前ではよほど苦しかったのかレイナワルツは尻尾を振り上げながらの激走でした。
今見ても本当に感動します。
今年は地方・中央合わせて6頭のGⅠ/JpnⅠホースが出走、非常に豪華なメンバーになりました。
中央勢が貫禄を見せ付けるか、地方勢が意地を見せるか。
好レースを期待したいですね!
◎3オメガパフューム
◯7ミューチャリー
▲9カジノフォンテン
△4テーオーケインズ
△5ダノンファラオ
△1チュウワウィザード
△11テーオーエナジー
JRAの◎オメガパフュームはこれまで重賞6勝、GⅠ/JpnⅠ4勝中GⅠ東京大賞典3連覇。
JpnⅠJBCクラシックは3年連続で2着、今年は決して得意とは言えない左回り、先行有利な馬場だったJpnⅠ川崎記念でカジノフォンテンの2着、前走は滅法強い大井2000mのJpnⅠ帝王賞で1番人気に支持されたが、まさかの5着敗退。
敗因ははっきりしないが、今までの強さを考えると、この1戦で見限る事は出来ないし、休養後は闘争心を掻き立てるかのように調教を積まれている。
内寄りの枠になったが、金沢の馬場を考え、向正面辺りから上手く外からマクる形を取れれば初コースも特に問題無いだろう。
6歳とまだまだ衰える年齢ではなく、立て直されての反撃を期待。
3歳時のJpnⅠジャパンダートダービー3着、昨年大井のJpnⅠJBCクラシック、今年のJpnⅠ帝王賞いずれも4着と、JRAの強豪相手のJpnⅠでも力を見せている船橋◯ミューチャリー。
これまで重賞4勝、3歳時の羽田盃や今年の大井記念ではかなりのパフォーマンスを見せて圧勝。
南関東所属馬だけに他地区のダートグレード競走への参戦は無かったが、JpnⅠJBCクラシックを見据えて遠征した前走のJpnⅢ白山大賞典では先行馬有利な不良馬場、レコード決着の中、上がり最速の脚で2着と見所十分の内容。
23日の追い切りは好タイムをマーク、最終追いも併せ馬で先着、休み明けの前走を叩かれて状態は確実にアップ。
地元・金沢の名手吉原寛人騎手が連続して騎乗するのも大きな魅力。
ミューチャリーと同じ船橋の▲カジノフォンテンは川崎記念、かしわ記念とJpnⅠを2勝、今や現在の地方最強馬と言っても過言ではない存在。
全12勝中左回りで11勝、右回りでは(1・1・1・6)だが、昨年の勝島王冠でノンコノユメ、モジアナフレイバーを破って優勝、年末のGⅠ東京大賞典ではオメガパフュームにクビ差の2着と、右回りでも十分な走りを見せている。
前走は展開面が厳しかった敗戦、今回は確たる逃げ馬不在のメンバーで楽に自分の形に持ち込めそう。
初の金沢コースも脚質的にコーナー6回の2100mは歓迎。
JpnⅠJBCクラシック地方勢初制覇の可能性も十分にありそう。
馬券はオメガパフューム中心の馬単、三連複を本線、後はミューチャリー軸の馬券も買いたいですね。
それでは皆さん、グッドレースを!!




