日本時間今夜、フランス・パリロンシャン競馬場で芝12ハロンの欧州最高峰競走・凱旋門賞が行われます。
昨年の凱旋門賞はフランスのソットサスが優勝。
発走は日本時間23:05です。
地元・フランス3頭、イギリス4頭、アイルランド3頭、ドイツ1頭、日本2頭の計14頭で争われます。
日本からディープボンド、クロノジェネシスが参戦。
※馬番5ラブは出走取消です。
いよいよ今年も芝の世界最高峰とも言える凱旋門賞が目前に迫って来ました。
これまで日本馬の凱旋門賞挑戦は1969年のスピードシンボリに始まり、昨年のディアドラまで延べ25頭27回挑戦しましたが優勝は無く、今年こそ悲願達成なるか。
節目の第100回を向かえた凱旋門賞。
ラムタラ以来の欧州三冠を目指すアダイヤー、今年の欧州3歳牝馬路線を席巻した日本産のディープインパクト産駒スノーフォール、昨年のブリーダーズカップ・ターフを制したタルナワ、GⅠ3連勝中のハリケーンレーン、サンクルー大賞の勝ち馬で武豊騎手が手綱を取るエイダン・オブライエン厩舎のブルーム。
当然ながら豪華なメンバーが揃い、そんな中、日本馬はどんな戦いを見せてくれるか。
やはり日本馬にとって大きなポイントになるのが欧州特有の馬場。
ディープボンドは本番と同じ舞台設定の前哨戦・GⅡフォワ賞を優勝し、欧州・パリロンシャンの馬場に高い適性を見せました。
もう1頭の日本馬クロノジェネシスは欧州の芝は初めてになりますが、稍重のGⅠ秋華賞、重馬場のGⅡ京都記念、稍重以上にタフな馬場だった昨年のGⅠ宝塚記念などを優勝、更に父が2004年の凱旋門賞馬バゴという血統から重たい芝に高い適性は感じます。
やはり重要なのはレース10日前の輸送、そして58キロの斤量か。
当日のパリロンシャンの馬場は日本で言う〝重〟の予測がされており、雨の影響もあってかなりタフなスタミナを要する戦いになりそう。
今年はどんな結末が待ち受けているのか。
◎4タルナワ
◯11ハリケーンレーン
▲2ディープボンド
△10アダイヤー
△1トルカータータッソ
△6ラービアー
△7クロノジェネシス
△15スノーフォール
昨年はGⅠを3連勝、今年3走目できっちり最大目標の凱旋門賞に照準を合わせてきたアイルランドの◎タルナワ。
2~3歳時は重賞2勝とそれなりの活躍は見せていたが、昨年4歳になると一気に本格化、昨年8月から今年8月にかけてGⅠ3勝を含む重賞5連勝。
ベストは(5・0・0・1)の2400mで、前走の2000m・愛チャンピオンステークスではフランスダービーなどGⅠ5連勝、凱旋門賞を前に無念の引退をしたセントマークスバシリカに0秒1差2着と非常に中身の濃い内容。
驚異的な末脚が武器の馬で、昨年のアメリカ・GⅠブリーダーズカップターフでは大外を回しながら直線だけの競馬で完勝。
今回はベスト距離になるし、パリロンシャンの馬場は2戦2勝、凱旋門賞と同舞台のGⅠヴェルメイユ賞も優勝している。
GⅠオペラ賞、GⅢバリーローンステークス優勝の内容から重たい馬場に非常に強い。
タルナワに騎乗して2戦2勝の鞍上スミヨン騎手も魅力的。
7戦6勝、現在GⅠ3連勝中の3歳馬イギリスの◯ハリケーンレーン。
唯一の敗戦はアダイヤーが優勝したGⅠ英ダービー3着のみで、その後は1戦毎に強くなっている印象を受けるレース振りでGⅠ3連勝。
自在性のある脚質なので展開に左右されにくく、パリロンシャンの2400mは2走前のGⅠパリ大賞で優勝、経験済み。
重馬場、稍重と力の要る馬場での連勝は今のタフなパリロンシャンに対しては大きな強みになるし、成績にある通り、まだまだ伸び盛りの3歳馬で今後更に強くなってくる余地がある。
GⅠ英ダービーでアダイヤーに敗れたが、今はその頃より力を付けているし、僅か1戦だけでまだまだ勝負付けが済んだとは判断出来ない。
日本馬2頭では前走GⅡフォワ賞でパリロンシャンの馬場に高い適性を見せて快勝した▲ディープボンドを推したい。
日本での実績はもう1頭の日本馬クロノジェネシスに劣るが、今年のGⅡ阪神大賞典、前走のGⅡフォワ賞のレース振りから、クロノジェネシス以上にタフな馬場に対する高い適性を現時点で見せており、重馬場でのパリロンシャンなら更に前走以上にパフォーマンスを上げてくる可能性もある。
武豊騎手のブルームが先手を主張して来そうだが、スタートを決めればブルームより内枠の5番ゲートなので、積極的に今回もハナを狙って欲しいところ。
馬券はタルナワ中心の馬単、三連複で買いたいですね。
なお、GⅠ凱旋門賞はフジテレビ系(関西なら8チャンネルですよ)「Mr.サンデー×S-PARK 超合体スペシャル」内、午後10時~午前0時にグリーンチャンネルで「2020凱旋門賞中継」でともに生中継されます。
それでは皆さん、グッドレースを!!


