明日、門別競馬場で国内最初の2歳重賞・栄冠賞が行われます。
発走は20:40です。
日本で一番早く行われる2歳重賞・栄冠賞。
レースの位置付け的にはJRAのGⅢ函館2歳ステークスへのステップ競走の意味合いもあり、優勝馬は当レースへの出走権が得られます。
現在はJRAの2歳オープン特別・ラベンダー賞が廃止されたので、栄冠賞が道営所属馬にとってのGⅢ函館2歳ステークスへの最重要ステップ競走になります。
1999年の優勝馬エンゼルカロはその後のラベンダー賞、GⅢ函館3歳(旧表記)ステークスも連勝、その他多くのダートグレード競走優勝馬を輩出している出世レースとも言える栄冠賞。
しかし、将来を見据えた2歳馬による楽しみなレースではあるんですが、日本一早い2歳重賞という事で、各馬のキャリアの浅さから馬券的には非常に難解なレースですね。
過去の傾向で重要なポイントとしては、1200m経験馬が有利、仕上がり面が速いアメリカ系血統馬、近年は逃げ切りでの優勝は無し、といったところでしょうか。
まあ、何にしてもやはり持ち時計が最も重要にはなりそうです。
それでは栄冠賞の予想を紹介します。
評価順で。
◎7モーニングショー
◯6エイシンヌプリ
▲10ラブミードール
△12シャルフジン
△9ウイスキータイム
△2コパノミッキー
△14プライルード
本命はモーニングショー。
デビュー戦・スーパーフレッシュチャレンジでは2番手追走から直線抜け出し3馬身差の快勝。
勝ち時計1分6秒7は門別1100mのレコードタイムで、3着のエイシンヌプリが次走を好タイムの6馬身差で楽勝している事からもそのレベルの高さは証明された。
父シニスターミニスター、母父サウスヴィグラスと、ダート短距離、早い時期からの活躍が見込める血統。
前走1200m組が有利な栄冠賞だが、データが少ないだけで前走1100mが悪くは感じない。
対抗はエイシンヌプリ。
デビュー戦・スーパーフレッシュチャレンジでは1番人気に支持され、ハナを切ったがモーニングショー、ドントコイタローに放された3着。
2戦目の前走1200mのアタックチャレンジでは大外枠からスタートすると、道中は楽に追走、3~4コーナーでは外を回しながらも馬なりで持ったまま、直線では引き放す一方で最後は流し気味で6馬身差の圧勝。
勝ち時計1分13秒1(良)は1200m経験馬の中で最速、時計も去ることながら、そのレース振り・パフォーマンスは圧巻で、現段階での完成度の高さを感じさせた。
スピードに負かせた極端な脚質ではないのも、早い時期の2歳戦では強みになるし、ハナを主張する馬を先に行かせて好位の位置を取れば良いだろう。
ダート短距離に強いパイロ産駒なのも魅力的。
ラブミードールはメンバー唯一の2戦無敗馬で、1000mのフレッシュチャレンジでは抜群のスタートから直線も楽な手応えで最後は流して楽勝。
2戦目の1200mウィナーズチャレンジは押して先手を主張したカクテルライトを先に行かせて控える形になったが、直線では鞍上がステッキを入れると抜け出し、最後は2着デシジョンを抑えて優勝。
2戦ともに勝ち時計は突出した物では無いが、距離が異なるレースで連勝、ハナを切っても控えても競馬が出来るレースセンスがある。
前走で1200mを経験・優勝出来たのは大きいし、時計もまだまだ詰められそう。
父は現役時代ダートで大活躍したコパノリッキー、母父は説明不要の地方・ダートの鬼サウスヴィグラスで血統面も魅力的。
馬券はモーニングショー中心の馬単、三連複で買いたいですね。