本日、東京競馬場で牝馬三冠第2段、優駿牝馬・オークスが行われます。
2007年優駿牝馬・オークス優勝馬ローブデコルテ
父Cozzene
母ColorofGold
(SeekingtheGold)
芦毛・牝馬
18戦3勝
主な成績
優勝2007年優駿牝馬・オークス(JpnⅠ)
代表産駒
エレーデ
優勝2016年3歳未勝利
ローブデコルテは2006年にデビュー。
函館芝1800mの新馬戦を優勝、続くコスモス賞、2歳500万下と連続で2着、格上挑戦になったGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズではウオッカの4着と健闘する。
2007年に年が明けるとオープン特別の紅梅ステークスを優勝、GⅢチューリップ賞5着を経て出走したGⅠ桜花賞ではダイワスカーレットの4着。
ダイワスカーレット、ウオッカ不在、GⅠ優駿牝馬・オークスは押し出された感じでトライアル・GⅡフローラステークスを勝利したベッラレイアが1番人気。
道中、中団で脚を溜めた5番人気のローブデコルテは直線早め先頭から押し切りを図るベッラレイアを目標に追い出される。
ベッラレイアが完全に抜け出したが、外からローブデコルテが最後の最後ハナ差交わしたところがゴール。
ローブデコルテは外国産馬における中央競馬初のクラシック競走優勝馬となった。
ローブデコルテはその後アメリカに遠征、GⅠアメリカンオークスで5着、帰国してのGⅠ秋華賞は10着。
以降は短距離レースでの好走はあったが、勝ち星はあげられず、2008年のGⅢ府中牝馬ステークス10着を最後に引退、繁殖入り。
繁殖入り後は2頭の産駒がそれぞれ1勝をあげるが、2014年3頭目の産駒となるハーツクライの仔を宿した状態で膀胱破裂。
残念ながら仔馬とともにローブデコルテは亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。
※レース名・格付けは当時の表記です。
発走は15:40です。
無敗の桜花賞馬・白い女王ソダシの牝馬二冠達成なるか注目の優駿牝馬・オークス。
GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ、GⅠ桜花賞ともにソダシの僅差2着サトノレイナスが牡馬相手のGⅠ東京優駿・日本ダービーへ参戦。
ソダシにとって二冠奪取の可能性は大きくなりましたし、前日からの単勝オッズを見てもファンの期待が数字に表れている感じですね。
そして囁かれているソダシの距離不安。
ソダシの父クロフネ、その父フレンチデピュティはどちらかと言えばダート・短距離~マイルを得意とする血統で、クロフネ産駒からは2000m以上の重賞優勝馬は輩出されていません。
同じクロフネを父に持つホエールキャプチャは2011年のGⅠ優駿牝馬・オークスで上位2頭と僅差の3着はあるものの、同馬はその後も中距離重賞で好走するなど気性的な事か、距離はこなしてきました。
今年のメンバーで2400m経験があるのはパープルレディー1頭、その他の馬にとっては未知の距離、これまで距離不安を囁かれた馬の好走は多々ありましたし、条件はほぼ同じの同世代同士ならそこまで距離を意識する必要も無いような気がします。
それでもマイルの桜花賞には見向きもせず、早くから中距離~2400mのオークス1本に絞って来た馬を軽視する事は出来ません。
さて、どんな結果になるか。
それでは優駿牝馬・オークスの予想を紹介します。
評価順で。
◎9ユーバーレーベン
◯11ソダシ
▲15アールドヴィーヴル
△7アカイトリノムスメ
△18ステラリア
△4タガノパッション
△13ファインルージュ
本命はユーバーレーベン。
2歳時からGⅢ札幌2歳ステークス2着、GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ3着といずれも優勝馬ソダシと僅差の勝負をしているユーバーレーベン。
今年に入っての2戦、GⅢフラワーカップ、GⅡフローラステークスはともに展開が向かない中勝ち馬から0秒2差の3着と勝ち切れないながらも地力を見せる走り。
世代トップクラスの能力は明らかで、昨年のGⅢ札幌2歳ステークスではソダシとタイム差無しの2着と、サトノレイナス不在ならソダシを逆転する可能性が最も高いと言える存在。
早くからオークスを意識してきた馬で、前走を見ても不向きな展開で前に迫ったレース振り、長く良い脚を使った走りから距離が伸びて更に良さが出そうなタイプ。
展開に関わらず確実に脚を使ってくるし、距離適性ならソダシよりは上位の評価が出来る。
対抗はソダシ。
無敗の桜花賞馬・白い女王ソダシ。
これまで先行・好位からの安定したレース振りで5戦5勝、内重賞4勝とその毛色云々、現時点で文句無しの世代トップホース。
サトノレイナスがダービーに参戦・不在になったのはこの馬にとって大きな追い風で、更に無敗の二冠達成の期待が大きく膨らむ。
何と言っても囁かれる2400mの距離への対応だが、ほとんどの馬が初体験になるし、ソダシ自身もデビューからの2戦は洋芝の1800mで優勝しているので、そこまで気にする必要は無いと思われる。
距離はあくまで他馬との比較、結果的にソダシ以上に高い距離適性を持った馬が居るかどうかの問題で、逆に他馬が距離を苦にするようなら地力に勝るであろうソダシの二冠達成の可能性は十分にありそう。
メンバー的に展開利は見込めそうで、いつも通り好位からの競馬で馬券内は固いか。
アールドヴィーヴルはデビュー戦優勝、直後のGⅢクイーンカップで上がり最速の脚で勝ち馬アカイトリノムスメとタイム差無しの2着。
GⅠ桜花賞は前とは少し放されたが、外からそれなりの脚を使って5着。
減り続けている馬体は心配だが、19日(水)の馬体重が前走比プラス10キロの432キロで、東京への輸送を考えれば前走くらいの馬体では挑めそう。
距離が伸びて良さそうなタイプだし、GⅢクイーンカップの走りからは東京コースに替わるのはプラスに働きそう。
正直前走は物足りない結果だったが、持った素質は高く、まだ本領を発揮していない印象はある。
ここでの素質開花に期待を懸けたい。
馬券はユーバーレーベン、ソダシ中心の三連単で買いたいですね。


