本日、東京競馬場でマイルの女王決定戦・ヴィクトリアマイルが行われます。
2012年ヴィクトリアマイル優勝馬ホエールキャプチャ
父クロフネ
母グローバルピース
(サンデーサイレンス)
芦毛・牝馬
30戦7勝
主な成績
優勝2012年ヴィクトリアマイル(GⅠ)
優勝2011年ローズステークス(GⅡ)
優勝2013年府中牝馬ステークス(GⅡ)
優勝2011年クイーンカップ(GⅢ)
優勝2014年東京新聞杯(GⅢ)
2着2013年ヴィクトリアマイル(GⅠ)
2着2011年桜花賞(GⅠ)
2着2010年阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)
代表産駒
アルママ
優勝2019年3歳未勝利
ホエールキャプチャは2010年にデビュー。
デビュー戦は2着に敗れるも、未勝利、芙蓉ステークスと連勝、GⅢファンタジーステークスは上位2頭とタイム差無しの3着、GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズはゴール前でレーヴディソールに半馬身交わされて惜しくも2着。
年明け初戦のGⅢクイーンカップで重賞初制覇、続くGⅠ桜花賞では1番人気に推されるもマルセリーナに僅かに先着を許し2着、GⅠ優駿牝馬・オークスも接戦の末3着惜敗に終わる。
秋は始動戦のGⅡローズステークスを優勝、1番人気で向かえたGⅠ秋華賞は3着に敗れ牝馬三冠戦線は無冠で終わった。
その後はGⅠエリザベス女王杯4着、2012年初戦のGⅢ中山牝馬ステークス5着を経てGⅠヴィクトリアマイルを向かえる。
前年の牝馬三冠を制したアパパネなど中団~後方に待機する有力どころに対して4番人気ホエールキャプチャは3番手の好位インコースを追走。
直線に入るとじっくり追い出しを我慢、進路が開くと一気に抜け出し、ラストは外から追いすがるドナウブルーを押さえて優勝、悲願のGⅠタイトルを獲得する。
GⅠホースになってからはしばらく二桁着順を繰り返す大敗が続いたが、翌2013年、12番人気と全くの人気薄だったGⅠヴィクトリアマイルで1番人気ヴィルシーナにハナ差まで詰め寄る2着と存在感を見せた。
その後、復調を示すようにGⅡ府中牝馬ステークス、GⅢ東京新聞杯を優勝、2014年にはハープスター、ゴールドシップ2頭のGⅠ凱旋門賞へ向けた壮行レースになったGⅡ札幌記念で3着に入った。
そんなホエールキャプチャは2015年のGⅡ阪神牝馬ステークス9着を最後に引退、繁殖入り。
産駒からは1000万特別を優勝したパワースラッガー、今年の東京ダービートライアル2着のトーセンマッシモなどを輩出するも未だ重賞勝ちはありません。
今後、母に近づく活躍をするような産駒の登場が期待されます。
発走は15:40です。
マイルの女王決定戦・ヴィクトリアマイル。
昨年はアーモンドアイが直線でも、ほぼ馬なりで圧巻のパフォーマンスを見せて楽勝。
今年は現女王と言えるグランアレグリアが登場し、果たして牝馬限定、得意の府中のマイルでどんな走りを見せてくれるか非常に楽しみなヴィクトリアマイル。
問題の東京の馬場ですが、昨日土曜日の芝レースを見る限り、特にメインレースのGⅡ京王杯スプリングカップの勝ち時計が1分19秒8。
終日良馬場でレースは行われ、依然として高速馬場の認識で良いと思いますが、脚質面ではBコースに替わった影響か、先週ほど極端な外差し優勢な感じは無く、メインの優勝馬ラウダシオンを見ても分かる通り先行勢も普通に台頭。
それでも高速決着の予想と考えると、良馬場なら1分30秒台突入の可能性は高く、持ち時計の無い馬にとっては厳しい戦いが求められそうです。
人気薄の馬にも速い持ち時計がある馬も居ており、馬場を味方に付けての食い込みは十分に警戒したいですね。
それではヴィクトリアマイルの予想を紹介します。
評価順で。
◎6グランアレグリア
◯12サウンドキアラ
▲11ダノンファンタジー
△5デゼル
△2シゲルピンクダイヤ
△1マジックキャッスル
△13プールヴィル
本命はグランアレグリア。
3歳時はGⅠ桜花賞、古馬相手のGⅡ阪神カップを楽勝、昨年はスプリント・マイルのGⅠを3勝、JRA賞最優秀短距離馬に輝いたグランアレグリア。
今年の初戦、前走のGⅠ大阪杯では初の2000m戦になったが4着は敗退、極端に距離が長かったというよりは、悪化した馬場による印象が大きかった。
アーモンドアイ相手に完勝だったGⅠ安田記念、直線だけで突き抜けたGⅠスプリンターズステークス、進路が開くと最後は着差以上の楽勝を収めたGⅠマイルチャンピオンシップと、明らかに牝馬限定・最も得意とする府中のマイルなら抜けた存在。
東京マイルの持ち時計は昨年のGⅠ安田記念で計時した1分31秒6で、この時は稍重だった事を踏まえれば更に時計は詰まるだろう。
距離・コースはベストの舞台設定、前走から一気に相手関係が軽くなるし、唯一不安と言える前走の悪化した馬場を走った疲れも中間の追い切りからは感じられない。
正直ここは負けられないレースだろう。
対抗はサウンドキアラ。
重賞3連勝で挑んだ昨年のGⅠヴィクトリアマイルではアーモンドアイには完敗も堂々の2着に入ったサウンドキアラ。
その後の2戦、GⅡスワンステークス、GⅠマイルチャンピオンシップは案外な結果に終わったが、近2走は復調を窺わせる走りを見せている。
右回りに良績が集中しているが、昨年のGⅠヴィクトリアマイルの走りから左回りは問題無いし、一昨年7着時にマークした1分31秒2の持ち時計はメンバー最速。
高速決着は望むところだし、前走を叩かれた上積みも見込め、今年上半期の最大目標は恐らくここと思われ、復調してきた状態に合わせて仕上げて来た事だろう。
位置取りにも融通が効くタイプだし、何よりリピーターが強いレースなのも魅力的。
2018年の2歳女王ダノンファンタジーは昨年のGⅠヴィクトリアマイルは大きく馬体を減らした中で5着。
GⅡ阪神カップの内容から短距離適性は感じられるものの、1200mよりは1600mの方がレースはしやすい印象で、前走は展開面が厳しかった敗戦とはいえ、マイルに替わるのはプラスに働きそう。
持ち時計もメンバー比較なら十分だし、調教後馬体重が前走比プラス14キロと発表。
昨年よりパフォーマンスを上げてくる可能性は高い。
馬券はグランアレグリア中心の三連単フォーメーションを考えています。


