本日、東京競馬場で3歳マイル王決定戦・NHKマイルカップが行われます。











1996年NHKマイルカップ優勝馬タイキフォーチュン






父SeattleDancerⅡ
母PatentIyCIear
(Miswaki)



鹿毛・牡馬



15戦4勝



主な成績



優勝1996年NHKマイルカップ(GⅠ)
優勝1996年毎日杯(GⅢ)











代表産駒



キスミージェニー



優勝2005年プリムラ賞(JRA500万交流)
2着2004年北日本新聞杯(重賞)









タイキフォーチュンは1995年にデビュー。


2戦目で初勝利をあげると、昇級戦の葉牡丹賞をレコードタイムで優勝、年末のGⅢラジオたんぱ杯3歳ステークスはロイヤルタッチの11着に敗れる。



1996年に年が明け、GⅡ弥生賞でダンスインザダークの7着に敗れるも、続くGⅢ毎日杯では好位から上がり最速の脚で押し切って優勝。



続いてこの年新設されたGⅠNHKマイルカップへ出走。



当時外国産馬はクラシックへの出走が出来なかった為、新設されたNHKマイルカップは〝マル外ダービー〟の異名を取るレースとして行われていた。



逃げるバンブーピノ、それを1番人気ファビラスラフィン、スキーミュージックが追い掛ける形になり、1000m通過56秒7という非常に速いペースでレースは進んだ。


そんなハイペースを中団で追走したタイキフォーチュンは直線で苦しくなった先団を一気に交わして先頭に立つと、ゴール前で上がり最速の脚で迫るツクバシンフォニーを押さえて優勝。


勝ち時計1分32秒6は、当時オグリキャップの持つレコードタイム1分32秒4に僅か0秒2差という驚異的なタイムだった。



そんな高いパフォーマンスを見せたタイキフォーチュンだったが、その後は翌年のGⅡ京王杯スプリングカップ4着が目立つ程度で、同年のGⅠマイルチャンピオンシップ(スタート直後に落馬)から連闘で出走したGⅠジャパンカップ14着を最後に引退。




引退後は種牡馬として繋用されたが、重賞競走を優勝するような産駒は輩出出来ず2012年に種牡馬登録を抹消。





現在は北海道で功労馬として余生を過ごしています。













※レース名・格付けは当時の表記です。










発走は15:40です。














3歳マイル王決定戦・NHKマイルカップ。









個人的には毎年クラシック路線からの転戦馬に注目しているGⅠNHKマイルカップですが、今年は桜花賞から1頭出走してはいるものの皐月賞組は不在。





皐月賞組は不在ですが、昨年の2歳マイル王グレナディアガーズを初め、路線の前哨戦・トライアルの優勝馬が出揃い、3歳マイル王を決めるに相応しい好メンバーではないでしょうか。





GⅠNHKマイルカップは非常に荒れるGⅠ競走として知られ、過去4年連続で三連単が6桁配当、2013年マイネルホウオウが優勝した年は123万超えの配当が出ています。





好メンバーとはいえ上位人気は拮抗し、非常に割れたオッズになっており、今年も好配当が飛び出す可能性は高そうですね。





このレースを目標にマイル路線を歩んできた馬か、中距離・別路線の馬が台頭するのか。






今年も見所が多いレースになりそうです。













それではNHKマイルカップの予想を紹介します。


評価順で。





◎15シュネルマイスター

◯3ルークズネスト

▲12ランドオブリバティ

△8グレナディアガーズ

△13ホウオウアマゾン

△10ソングライン

△7タイムトゥヘヴン

△4バスラットレオン






本命はシュネルマイスター。


父キングマンはジャックルマロワ賞などマイルのGⅠ4勝の名馬、母ドイツオークス馬という外国産の良血馬シュネルマイスター。



芝1500mのデビュー戦、マイルの1勝クラスを連勝、前走は芝2000mのGⅡ弥生賞に出走、大外枠から2番手を追走し2着と中距離適性を証明する走りを見せた。



GⅡ弥生賞の優勝馬タイトルホルダーは続くGⅠ皐月賞でも2着に入り、僅差の勝負をしたシュネルマイスター自身の評価も上げる結果を残した。



GⅡ弥生賞後はGⅠ皐月賞出走も検討されたが、ルメール騎手の進言もあり、マイルのここへの出走となった。



父の血が色濃く出ているのか詰まった馬体で恐らくマイルはベストと思われ、キャリア・これまでのレースのペースからタイムは平凡だが、まだまだ時計は詰まるだろう。



高い能力は既に証明しているので、後は先団を射程に入れた位置で競馬をしたいところ。
















対抗はルークズネスト。


これまでキャリア5戦、3着以下になったのは重馬場だった2戦目の5着のみという堅実派ルークズネスト。



今年初戦、未勝利を勝ち上がったばかりで挑んだGⅢシンザン記念は自分の形に持ち込んだピクシーナイトを捕らえ切れなかったが後方から良い脚を使って2着に入った。



前走のGⅢファルコンステークスはGⅢシンザン記念とは一転、ハナを切る形になったがぴったり2番手追走の2歳マイル王グレナディアガーズとの追い比べをアタマ差先着して優勝。



成績通り一戦毎に力を付けている印象で、脚質にも自在性がある馬なのであらゆる展開に対応出来るのは抜けた存在がおらず力が拮抗したメンバーなら非常に魅力的。



今回も内よりの枠順なので、ある程度スタートから出して行き、好位の位置からの競馬になりそう。
















ランドオブリバティは昨年のGⅠホープフルステークスで2番人気に支持されたが4コーナーで迷走、競走中止。



抜群の手応えから普通にコーナーを回ればどうなっていたかの興味はあるが、その後の2戦は探りながらの感じでの競馬で持った高い能力を明らかに出し切れていない。



今回はマイルに距離を短縮、折り合い面の心配は少なくなるし、何よりハミをトライアビットに変更し大きく操縦性が向上した様子。



初のマイルでどんな位置になるか分からないが、陣営曰く「馬の気分に合わせた競馬、出来れば先行したい」ようで、高いマイル適性を持っている可能性もあり、やはり変わってくるなら今回か。
















馬券はシュネルマイスター中心の三連複で相手は手広く買いたいですね。