グランプリ・有馬記念を日曜日に控えた明日土曜日の中山競馬場。
メインレースは2歳中距離チャンピオン決定戦・ホープフルステークスです。
昨年のホープフルステークスはコントレイルが優勝。
ホープフルステークスは1988年に3歳(旧表記)限定のオープン特別として創設。
2014年に阪神競馬場で行われていたGⅢラジオNIKKEI杯2歳ステークス(ラジオたんぱ杯2歳ステークス)を引き継ぐ形でGⅡ競走に昇格。
2017年よりGⅠ競走として実施されるようになりました。
ラジオNIKKEI杯2歳ステークス(ラジオたんぱ)からの歴代優勝馬にはタヤスツヨシ、メジロブライト、アドマイヤベガ、アグネスタキオン、ザッツザプレンティ、コスモバルク、ヴァーミリアン、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、エピファネイア、ワンアンドオンリー。
ホープフルステークスの主な歴代優勝馬はウイニングチケット、エアシャカール、トーセンジョーダン、ベルシャザール、レイデオロ、タイムフライヤー、サートゥルナーリアなどがいます。
発走は15:25です。
2017年にGⅠ競走に昇格したホープフルステークス。
かつて同時期に行われていたラジオNIKKEI杯2歳ステークスを含む歴代優勝馬は錚々たる顔ぶれで、既に1600mで行われている朝日杯フューチュリティステークスより翌年のクラシック競走に繋がるレースと言っても過言ではありません。
昨年の優勝馬はご存知、今年のクラシック三冠を無敗で制したコントレイル。
翌年のクラシック三冠の一冠目である皐月賞と同距離・同コースという事で、本気でクラシック戦線を見据えている馬にとっては、朝日杯フューチュリティステークスよりホープフルステークスを選択する傾向になりました。
GⅢ京都2歳ステークス、GⅢ東京スポーツ杯2歳ステークスの両重賞はホープフルステークスへ向けた前哨戦の位置付けですが、特にGⅢ東京スポーツ杯2歳ステークスは翌2021年にGⅡ昇格が決定し、よりホープフルステークスへの重要な前哨戦になるでしょう。
今年のGⅢ東京スポーツ杯2歳ステークスを制したダノンザキッドをはじめ、来年のクラシックを賑わせてくれそうな馬達による好レースを期待したいですね。
それではホープフルステークスの予想を紹介します。
評価順で。
◎3ランドオブリバティ
○10ダノンザキッド
▲2ヨーホーレイク
△1オーソクレース
△11タイトルホルダー
△7マカオンドール
△12アドマイヤザーゲ
本命はランドオブリバティ。
現在2戦2勝、3戦連続での芝2000m戦でGⅠ制覇を目指すランドオブリバティ。
新潟芝2000mのデビュー戦は不良馬場だったが、好位からの競馬で2着馬をアタマ差押さえて優勝、前走のL芙蓉ステークスでも好位2番手から最後は後続を3馬身1/2差を付けて完勝。
安定して好位を取れるセンスがあり、終いもしっかりとした脚を使える馬で、現時点での完成度は高い。
前走で今回と同舞台を経験・完勝、3戦続けての芝2000m戦にも好感が持てる。
姉に2018年のGⅡフィリーズレビューを優勝したリバティハイツが居るなど、母系は短距離寄りの血統な印象だが、ランドオブリバティは父がディープインパクトで、前走のレース振りから中距離に対する適性は非常に高そう。
中山コースならダノンザキッドに対しても対等の勝負が出来そう。
対抗はダノンザキッド。
2戦2勝、GⅠホープフルステークスの最重要ステップ競走・GⅢ東京スポーツ杯2歳ステークスの優勝馬ダノンザキッド。
6月28日阪神競馬場芝1800mのデビュー戦では、後にGⅢ京都2歳ステークスを優勝するワンダフルタウンを馬なりのまま上がり最速タイの脚で3馬身引き放して楽勝。
少し間隔が空いた前走のGⅢ東京スポーツ杯2歳ステークスではプラス24キロの馬体、それでもすんなり好位に付けると直線では上がり最速33秒5の脚で優勝。
2着タイトルホルダーに付けた差は1馬身1/4差だったが、臨戦過程、余裕残しの仕上げを考えると着差以上の完勝。
安定して好位の位置を取れるスピードがあり、尚且つラストも速い脚を使えるのは高い能力があってこそで、初の中山コースも脚質的に悪くは感じない。
現時点でも来年のクラシック最有力とも言える馬だが、ここを優勝して更にその存在を確固たるものにするか。
ヨーホーレイクは2戦ともに上がり最速(デビュー戦は最速タイ)の脚で優勝。
デビュー戦は稍重、前走は重馬場と、母方の血統が強く出ている感はあるが、ディープインパクト産駒なら良馬場でも走れるはずで、むしろ更に持ち味が生きてくる可能性はある。
GⅠホープフルステークス初制覇が懸かる武豊騎手の手綱も魅力的。
馬券はランドオブリバティ中心の三連単で買いたいですね。


