本日、阪神競馬場で2歳マイル王決定戦、朝日杯フューチュリティステークスが行われます。











2005年の朝日杯フューチュリティステークスはフサイチリシャールが優勝。












フサイチリシャールは父クロフネ、母フサイチエアデールという血統の牡馬。








フサイチリシャールは2005年9月にデビュー。


クロフネの初年度産駒として阪神競馬場芝2000mでデビューし、マルカシェンクの4着に敗れるも、その後の未勝利戦、萩ステークスともにドリームパスポートを押さえて優勝する。



特に萩ステークスの出走馬には翌年のGⅠ皐月賞、GⅠ東京優駿・日本ダービーの二冠を制するメイショウサムソンや、GⅠNHKマイルカップを優勝するロジック、クラシック三冠やGⅠジャパンカップで上位争いするドリームパスポートなど非常にハイレベルなメンバーだった。



続くGⅢ東京スポーツ杯2歳ステークスでもメイショウサムソン、オンファイアを押さえて優勝、重賞初制覇を飾る。




12月、3連勝でGⅠ朝日杯フューチュリティステークスに出走。



1番人気には2戦2勝のファンタスティックライト産駒のジャリスコライトが支持され、フサイチリシャールは2番人気でレースを向かえる。



逃げるレソナルを先に行かせて2番手に付けるフサイチリシャール。


そのフサイチリシャールをマークする形で1番人気のジャリスコライト、スーパーホーネット、ショウナンタキオンは中団~後方待機。


4コーナーを回って逃げるレソナルを交わしてフサイチリシャールが先頭に立つと内からグレイトジャーニー、外からスーパーホーネット、その間からジャリスコライト。


フサイチリシャールが後ろを2~3馬身引き放すが、外から一気にスーパーホーネットが襲い掛かる。


完全に2頭が抜け出しての追い比べになるが、最後はフサイチリシャールがスーパーホーネットをクビ差押さえて優勝。


見事この年のJRA賞最優秀2歳牡馬のタイトルを獲得、翌年のクラシックでの活躍が大いに期待された。





しかし、年が明けての2戦はともに2着とまとめるも、GⅠ皐月賞は5着、1番人気に支持されたGⅠNHKマイルカップ6着、GⅠ東京優駿・日本ダービー8着と精彩を欠く結果が続いた。



秋になり、父クロフネが得意としたダート戦に出走するもGⅢ武蔵野ステークス5着、GⅠジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)13着と好結果は出なかった。




12月、芝1400mのGⅡ阪神カップに出走。


8番人気と評価は低かったが、好位追走から直線抜け出し、迫るプリサイスマシーンをクビ差押さえて優勝、約1年振りの勝利をあげた。


その後、フサイチリシャールはドバイ・GⅡゴドルフィンマイル遠征(6着)、GⅡスワンステークス2着などの成績を残すが勝ち星をあげられず、2008年のGⅠ高松宮記念7着を最後に引退、種牡馬入りした。




種牡馬としてニホンピロバロン、リッカルドなどを輩出するも、2014年に種牡馬を引退、現在は功労馬として余生を送っています。













24戦5勝。主な勝鞍、GⅠ朝日杯フューチュリティステークス、GⅡ阪神カップ、GⅢ東京スポーツ杯2歳ステークス、GⅡスプリングステークス2着、GⅡスワンステークス2着、GⅢ共同通信杯2着。




※レース名・格付けは当時の表記です。








発走は15:40です。












先週行われた2歳女王決定戦・GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズは、既にアイドルホースとも言える存在の白毛馬ソダシが歴史的な優勝を飾りました。



ソダシ一色になった感じもある今年の2歳戦線ですが、今週は牡馬の争い(牝馬も出走可能)である朝日杯フューチュリティステークス。





年末に中距離のGⅠホープフルステークスが創設された事により、朝日杯フューチュリティステークスは短距離~マイルの2歳チャンピオン決定戦としての位置付けになりますね。




それでも昨年の優勝馬サリオスはGⅠ皐月賞、GⅠ東京優駿・日本ダービーともにコントレイルの2着と活躍し、依然朝日杯フューチュリティステークスにも翌年のクラシックへ向けて重要なレースに変わりはありませんね。




GⅠホープフルステークスが創設された影響から、近年のGⅠ朝日杯フューチュリティステークスへの前哨戦としては、GⅡデイリー杯2歳ステークス、GⅢサウジアラビアロイヤルカップ組が有力になってきた印象で、今年も同レースの上位馬に注目が集まっていますね。



特に今年のGⅡデイリー杯2歳ステークス組はGⅠ朝日杯フューチュリティステークスと同じ舞台設定なので、例年より重要な前哨戦として考えた方が良さそうです。












それでは朝日杯フューチュリティステークスの予想を紹介します。


評価順で。







◎13ホウオウアマゾン

○7ステラヴェローチェ

▲4ショックアクション

△8レッドベルオーブ

△2グレナディアガーズ

△12ジュンブルースカイ

△14モントライゼ

△5ドゥラモンド

△16スーパーホープ








本命はホウオウアマゾン。


デビュー戦ではフラーズダルムの2着に終わるも、未勝利戦、野路菊ステークスとともに先行しての上がり最速をマークして優勝。



前走のGⅡデイリー杯2歳ステークスでは2番手から抜け出しを図り、最後は内を突いたレッドベルオーブとの叩き合いになり、惜しくもアタマ差敗れて2着。



内に進路を取ったレッドベルオーブ鞍上福永祐一騎手の好騎乗にやられた形のレースで、ホウオウアマゾンがピッタリ最内に進路を取り、レッドベルオーブを外に回していれば結果は真逆だったと思われる。



併せ馬の形になった直線では松山騎手はノーステッキで終始追っていたように、勝負付けが済んだ印象は全く無いし、位置取り・展開ひとつで着順はすぐに変わるだろう。



3頭出しの矢作厩舎の中で大将格は明らかな存在で、どんな作戦を立ててくるか楽しみ。















対抗はステラヴェローチェ。


先週ソダシでGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズを制した須貝厩舎が送り込む重賞ウイナー・ステラヴェローチェ。



現在2戦2勝、前走のGⅢサウジアラビアロイヤルカップでは展開に恵まれた感じはあったが、直線外から楽に伸びて他馬を子供扱いしての楽勝。



2戦ともに力の要る馬場での勝利で、父が欧州血統のバゴ産駒なので速い時計決着になった時への不安はあるが、母父はディープインパクトで軽く速い馬場への適性は全く無いとは思えないし、ロングラン開催の阪神で、痛んでやや力の要る馬場になって来ているのはこの馬にとってはプラス。



デビュー戦で阪神マイルを経験、先行しての押し切りと、脚質の融通も効く。



追い切りの動きも良く、自在に立ち回りが出来る強味を生かしてここも好勝負を期待出来そう。















ショックアクションはGⅡデイリー杯2歳ステークス回避の誤算はあったが、坂路での追い切りで素晴らしい動きを見せているように間隔が開いて逆にじっくり乗り込まれて仕上がりは良さそう。



近2走に比べてデビュー戦の走りから右回りに対する不安はあるも、デビュー以降からの成長が感じられるし、戸崎圭太騎手が栗東で1週前追い切りに跨がっているように勝負気配を高く感じる。















馬券はホウオウアマゾン中心で、買い方はオッズと相談してギリギリまで考えたいですね。