明日、園田競馬場で兵庫県競馬のグランプリレース、園田金盃が行われます。










昨年の園田金盃はタガノゴールドが優勝。






園田金盃は1958年に創設された兵庫県競馬伝統の重賞競走。





2008年までは2400mで行われていましたが、翌2009年より1870mに変更されました。






歴代優勝馬には当時の兵庫県競馬を代表する名馬が名を連ね、個人的にはアラブ系時代のニホンカイユーノスがラストランとしてケイエスヨシゼンを5馬身ちぎって圧勝した1998年の園田金盃が非常に印象に残っています。





ニホンカイユーノスは通算40戦30勝、1996年島根県・益田競馬場(現廃止)でデビュー、13連勝で当時園田最高峰の楠賞全日本アラブ優駿競走に挑戦し3着、その後地元・益田の日本海特別、広島県・福山競馬場(現廃止)に遠征し西日本アラブダービーを優勝。



兵庫県競馬に転入してからも播磨賞、タマツバキ記念、山陽杯、摂津盃、白鷺賞、園田金盃などの大レースを制してアラブ系競走馬として一時代を築きました。










発走は16:00です。













何と言っても注目は昨年の1300万円から今年は3000万円と大きく増額された優勝賞金ですよね。





兵庫所属馬限定重賞でこれだけの賞金は自分が見てきた兵庫県競馬の歴史の中では恐らく過去最高額と思います。



確かロードバクシンが優勝した年の兵庫チャンピオンシップ(当時GⅢ)が3500万円、今年JRAのバーナードループが優勝した兵庫チャンピオンシップが3000万円なのでJpnⅡダートグレード競走と同額。




兵庫所属馬のみでこれだけの優勝賞金は関係者にとって夢がありますし、恐らく各陣営最高の仕上げを施してくるはず。




まさに兵庫最強馬決定戦になるでしょう。








今年出走して来た馬達もその高額賞金に相応しい非常に豪華なメンバー。



本来なら昨年の優勝馬タガノゴールドの名前もあったと思うと残念な気持ちはありますが、当日の最終レースに〝タガノゴールド号メモリアル記念〟が組まれています。




タガノゴールド亡き後、〝兵庫最強〟の座を懸けて、最高のレースを期待したいですね。












それでは園田金盃の予想を紹介します。


評価順で。






◎1ジンギ

○7タガノジーニアス

▲2エイシンニシパ

△8ドライヴナイト

△6テツ

△4コスモバレット








本命はジンギ。


ロードカナロア産駒の兵庫期待の生え抜きジンギ。


3歳時は園田ユースカップ、菊水賞と重賞2勝、秋の楠賞ではリンゾウチャネルに敗れるも強い2着。



今年は伸び盛りの4歳馬として着実に力を付け、春の兵庫大賞典ではタガノゴールドに3馬身放されたが、夏の摂津盃で重賞3勝目を飾った。



秋初戦の姫山菊花賞はタガノゴールドのライバルとも言えるエイシンニシパの2着に終わったが、園田金盃への前哨戦の位置付けである前走のオープン特別では、勝負どころでカラ馬にも動じる事なく58キロの斤量で後続を8馬身ちぎって楽勝。



今季3走目で逆算して今回がメイチ仕上げだろうし、どんな位置からでも競馬が出来る器用さがある。



4歳馬らしく一戦毎に強くなっている印象で、ここで他の年長馬に引導を渡してこれからの兵庫県競馬を引っ張っていく存在になって欲しい。















対抗はタガノジーニアス。


金沢で無念の死を遂げたタガノゴールドと同じオーナー・トレーナー・ジョッキーであるタガノジーニアス。



JRAから兵庫に転入して名古屋に遠征しての重賞2勝、名港盃、東海菊花賞ともに強豪エイシンニシパを破っている。



ジンギとはこれまで3戦3敗と単純に考えると分が悪い感じはするが、今回はマイタイザン、マコトタリスマンの他にも前掛かりなタイプが多く、中団~後方で脚を溜めるタガノジーニアスに展開面が大きく味方しそう。



勝負どころでエイシンニシパ、ジンギが早めに競り合う形になれば逆転の目は十分にありそう。















エイシンニシパはこの豪華メンバーの中でも実績は最上位の存在。





(2017年・姫山菊花賞出走時)



これまで重賞11勝を誇り、タガノゴールドのライバルとして長く兵庫県競馬を支えて来た強豪。



今年も新春賞、姫山菊花賞と重賞2勝、崩れず堅実に走る実力は流石で、スタートも安定した馬なので、いつも好位の良いポジションを取れるのは大きなアドバンテージ。



今回も良い枠順が当たったので、いつも通りに先行し、力を見せてくれるはず。















馬券はジンギ中心の三連単で買いたいですね。