今週日曜日、東京競馬場で行われるジャパンカップに今年のGⅠサンクルー大賞の優勝馬、フランスのウェイトゥパリスが出走します。













昨年のジャパンカップは創設以来外国馬ゼロで行われました。






今年は比較的早い時期からジャパンカップ参戦が噂されていたフランスのウェイトゥパリスが招待を受諾、既に今月19日に来日しています。








ここで軽くですがウェイトゥパリスの紹介を。









ウェイトゥパリスは父シャンゼリゼ、母グレイウェイ、母の父コジーンという血統の7歳牡馬。



父シャンゼリゼは鹿毛なので、ウェイトゥパリスの芦毛は母グレイウェイ、母父のコジーンからきているんですね。







ウェイトゥパリスはフランスのアンドレア・マルチアリス厩舎の所属馬で、通算成績36戦7勝2着10回。







イタリアでデビューしたウェイトゥパリスは重賞タイトルには中々手が届きませんでしたが、堅実に走り、2018年のGⅠ凱旋門賞にも出走(11着)しました。


その後、フランスに移籍し、2019年7月にGⅡモーリスドゥニュイユ賞(芝2800m)で重賞初制覇。


9月の凱旋門賞の前哨戦GⅡフォワ賞では後の凱旋門賞優勝馬ヴァルトガイストの2着と健闘。


2020年は休み明け3戦目のGⅡシャンティイ大賞(芝2500m)を4馬身差の圧勝、続くGⅠガネー賞(芝2100m)では後の凱旋門賞馬ソットサスにアタマ差2着と接戦を演じる。


そして6月28日のGⅠサンクルー大賞ではナガノゴールドをクビ差押さえて優勝、待望のGⅠ初制覇を飾りました。













GⅡフォワ賞、GⅠ凱旋門賞は案外な結果に終わるも、ヴァルトガイスト、ソットサスと、過去2年の凱旋門賞優勝馬と好勝負する実力があるウェイトゥパリス。





ウェイトゥパリスはジャパンカップ褒賞金指定競走であるGⅠサンクルー大賞の優勝馬で、褒賞金対象馬のウェイトゥパリスがジャパンカップを優勝すると、300万ドル(約3億2500万円)がレース賞金とは別に交付されます。



4着以下でも20万ドルもの褒賞金が得られる事から、それが日本に遠征する理由とも取れますが、ウェイトゥパリスはこのジャパンカップを最後に引退、種牡馬入りが決まっています。





実力はキャリアの中で十分証明していますし、やはり最大のポイントは相手関係も去ることながら、外国馬に付きまとう日本の高速馬場への適性につきます。







アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクト、三冠馬3頭対決、世紀の一戦で大きな盛り上がりを見せているジャパンカップ。




強力な日本馬相手で決して楽な戦いではありませんが、逆にウェイトゥパリスがここで上位争い出来れば種牡馬としての価値は大きく上がる事でしょう。





例年より時計を要する東京の芝を味方に思わぬ激走を見せるかも知れませんね。