明日、名古屋競馬場で地方全国交流重賞競走、東海菊花賞が行われます。
昨年の東海菊花賞は佐賀のグレイトパールが優勝。
東海菊花賞は1960年に創設された名古屋競馬伝統の重賞競走。
1996年にJRAを含む指定交流重賞競走として実施、翌1997年にはダートグレード競走GⅡに格付け。
2001年からは名古屋グランプリが新たに創設された事により、東海菊花賞はかつての2500mから1900mに距離変更、グレード外の地方競馬間交流重賞になりました。
指定交流、ダートグレード競走時代の優勝馬は全てJRA所属馬。
グレード外になってからの主な歴代優勝馬にはブラウンシャトレー、マルカセンリョウ、レイナワルツ、チャンストウライ、ヒシウォーシイ、マルヨフェニックスなどがいます。
また、2016年~2018年は地元・名古屋のカツゲキキトキトが同競走初の3連覇を達成しています。
(2018年・JBCクラシック出走時)
発走は15:50です。
地元・名古屋7頭、兵庫2頭、大井、船橋、笠松各1頭の計12頭で争われます。
一応は2500mのダートグレード競走・JpnⅡ名古屋グランプリのトライアル競走に指定されている東海菊花賞ですが、JpnⅡ名古屋グランプリはJRA勢も出走して来る2500m戦。
本質的な東海菊花賞の位置付けは中距離が得意な地方所属馬による秋の目標になるレースで、12月に行われるJpnⅡ名古屋グランプリを見据えている馬は今までも少ない感じはします。
例年強力な遠征馬が出走する東海菊花賞なんですが、今年も南関東、兵庫から強豪が登場。
地元東海勢は近走成績からはサンデンバロン、ウインハイライト、タイガーアチーヴ辺りに期待は掛かるも、やはり遠征馬は強そうで、どこまで上位に食い込めるか。
それでは東海菊花賞の予想を紹介します。
評価順で。
◎4エイシンニシパ
○1ノーブルサターン
▲2タガノジーニアス
△10ベイビータピット
△6サンデンバロン
△8タイガーアチーヴ
本命はエイシンニシパ。
(2020年・新春賞出走時)
タガノゴールド亡き後、兵庫古馬戦線を引っ張って行く存在とも言えるエイシンニシパ。
全17勝中、重賞勝利は11勝という実力馬で、7歳の今年も前走姫山菊花賞で伸び盛りの4歳馬ジンギを押さえて優勝、依然衰えは感じられない。
名古屋コースは(1・3・1・1)と、得意にしており、今回と同舞台の2017年名港盃を優勝している。
2走前、今年の名港盃では3着に敗れたが、同じ兵庫の上位2頭とは枠順の差が出た感じで、評価は下げる必要は全く無いだろう。
目標は来月地元・園田競馬場で行われる優勝賞金3000万円の園田金盃だが、実力は折り紙付きで、良い枠順が当たった今回は当然上位争いの期待は高い。
対抗はノーブルサターン。
(2017年・兵庫チャンピオンシップ出走時)
JRA在籍時は4勝した元オープン馬で、今回は地方・大井転入初戦となるノーブルサターン。
重賞勝利は無いが、地方競馬でのダートグレード競走、JpnⅡ兵庫チャンピオンシップ、JpnⅢマーキュリーカップともに2着があり、初めての名古屋コース、地方競馬の砂にも実績は十分。
JRAでの4勝、重賞での2着2回は、いずれも逃げ~好位からのレースで、やはり先行する方が持ち味を生かせるタイプだろう。
今回の最内枠なら、陣営も先行策を考えていそうで、きっちりスタートは決めたいところ。
兵庫のタガノジーニアスは金沢で亡くなったタガノゴールドと同じ馬主、調教師、騎手。
前走の姫山菊花賞は良い位置からレースを進めるも、最後は伸び切れなかったが、今回は重賞を制した名港盃と同じ名古屋1900m。
すんなり好位追走なら巻き返して来る可能性は十分。
馬券はエイシンニシパ中心の三連単を考えています。