明日の東京競馬場のメインレースは芝2500mのハンデ重賞競走、アルゼンチン共和国杯です。









2001年のアルゼンチン共和国杯はトウカイオーザが優勝。






トウカイオーザは父サンデーサイレンス、母トウカイナチュラルという血統の牡馬。






トウカイオーザは2000年4月にデビュー。


父が名種牡馬サンデーサイレンス、兄に皐月賞、日本ダービーなどGⅠ4勝を上げた 名馬トウカイテイオーという超良血で、デビュー前から注目されていた。



デビューは遅かったが、その期待通り初戦を優勝、続く500万(現1勝クラス)は2着に敗れるも、同クラスを2戦目でクリア。



秋になり、格上挑戦で菊花賞トライアル・GⅡ神戸新聞杯に出走。


春のクラシックホース2頭を含む豪華メンバーが集まる中、その血統から500万クラスを勝ったばかりだったが、5番人気に支持され、結果GⅠ菊花賞の権利は取れなかったが、後方から良い脚で追い込んで4着に健闘した。



その後は翌年7月までに1000万(現2勝クラス)を2勝、8月には久しぶりの重賞出走になったGⅢ小倉記念で2着に入る。



秋のGⅢ朝日チャレンジカップ(現チャレンジカップ)は4着に敗退するが、次の準オープン戦を勝利。



11月にGⅡアルゼンチン共和国杯に出走すると、2番人気に支持され、後方からレースを進めると直線では上がり最速の脚で突き抜けて優勝。


ようやく期待された血統馬が、初の重賞タイトルを獲得した。




鞍上にミルコ・デムーロ騎手を迎え、出走した年末のGⅠ有馬記念では5番人気の支持を集めるも、後方から伸び切れず9着に終わった。



以降はオープン特別の大阪ハンブルクカップ連覇するなどの活躍はあったが、2003年春以降は勝ち星を上げられず、2005年8歳で出走したGⅢ小倉記念13着が最後のレースになりました。




引退後は、これだけの血統馬ながら、父サンデーサイレンスの後継種牡馬が多くいた為か、種牡馬にはならず(なれず?)、現在は鹿児島県で乗用馬として過ごしています。











34戦8勝。主な勝ち鞍、GⅡアルゼンチン共和国杯、GⅢ小倉記念2着。








発走は15:35です。


ハンデ戦です。













先週に芝2000m中距離頂上決戦・GⅠ天皇賞・秋が行われ、アーモンドアイが優勝。





今週日曜日の東京競馬場メインレース・アルゼンチン共和国杯は芝2500mという事で、長距離適性が高い馬にとってハンデ戦とはいえ、高額賞金が懸かるGⅡ競走で、下半期のひとつの目標になってくるレース。




ステイヤー色が強い馬にとって下半期のローテーションとしてGⅡ京都大賞典→GⅡアルゼンチン共和国杯→GⅡステイヤーズステークスといった路線が自然と確立されてる感じですね。





もちろん、ここで良い結果を出して今後に控えるGⅠジャパンカップ、GⅠ有馬記念へ進んで行きたい馬も居てると思われます。





馬券的にはハンデ戦の重賞競走という事で、一見荒れる傾向があるレースとも思われるアルゼンチン共和国杯ですが、以外にも過去10年の三連単の配当を見ると、そこまで大荒れは無く、1番人気馬もそこそこ馬券内を確保しています。




それでも逆にそろそろ大波乱の可能性もあり、18頭の多頭数ですし、相手は手広く押さえた方が賢明かも知れませんね。










それではアルゼンチン共和国杯の予想を紹介します。

評価順で。






◎8サンレイポケット

○17ゴールドギア

▲10サンアップルトン

△5ユーキャンスマイル

△14オセアグレイト

△1バレリオ

△12メイショウテンゲン

△7アイスバブル

△6トーセンカンビーナ







本命はサンレイポケット。


昨年秋から条件戦で力を付けて、今年6月にオープン入り。



重賞初挑戦になったGⅢ新潟記念では遅いペースを後方から良い脚で追い込んで3着と健闘、前走のGⅡ毎日王冠でも勝ち馬サリオスには放されたが、2着ダイワキャグニーとはハナ差の3着と、抜けた存在が居なければ重賞に手が届くところまで来ている。



流石に実績では特にユーキャンスマイルには及ばないが、そこはハンデ戦で、今の充実度で55キロなら十分に上位争い出来そう。



馬場が重くなっても3走前の結果から問題は無いし、スローペース濃厚のメンバー構成で、得意の瞬発力勝負なら初タイトル奪取までの期待は十分。















対抗はゴールドギア。


デビュー戦1着後に出走したGⅢ東京スポーツ杯2歳ステークスでは個人的に期待していたが7頭立ての5着。



以降は脚質的な面から準オープンクラスで中々勝ち切れなかったが、今年の5月にようやくオープン入り。



オープン入り直後のGⅡ目黒記念では道中最後方近い位置から、直線ではインコースから前を捌くのに苦労しながらも上がり2位の脚を使って5着まで追い込んだ。



距離は長ければ長いほど良さそうなタイプで、特に2000m超えのレースなら、ラストは確実に自分の末脚を発揮して来る。



やはり、ハンデ53キロは大きな魅力で、春の目黒記念くらいの走りでスムーズなら、今度こそ馬券内突入を期待。
















サンアップルトンは長距離を意識したレースを使われて、今年の2月にオープン入り。


強豪相手になったGⅡ日経賞では上がり最速の脚を使い4着と善戦した。



前走GⅡオールカマーは休み明けプラス12キロの馬体で6着。


文字通り一度叩かれた上積みが見込めるし、距離が伸びるのも大歓迎。















馬券はサンレイポケット中心の三連複で相手は手広く押さえたいですね。