明日、船橋競馬場で1800mのダートグレード競走、〝Road・to・ JBC〟日本テレビ盃が行われます。
2009年の日本テレビ盃はマコトスパルビエロが優勝。
マコトスパルビエロは父ブライアンズタイム、母マコトシュンレイという血統の牡馬。
マコトスパルビエロは2006年9月にデビュー。
2戦目で初勝利、500万(現1勝クラス)も2戦目で優勝する。
3歳のオープン特別では勝利は上げられなかったが、夏になると1000万(現2勝クラス)を勝利すると、続くオープン特別・関越ステークスでは格上挑戦ながら見事優勝。
オープン特別優勝の勢いで出走したGⅢエルムステークスでは2着に健闘、重賞制覇もすぐかと思われたが、2008年に出走した重賞では善戦はするも勝ち切れないレースが続いた。
2009年もGⅢ平安ステークス3着、GⅢアンタレスステークス、GⅡ東海ステークスともに4着と、あと一歩重賞に手が届かないレースが続いていた。
7月、盛岡競馬場のJpnⅢマーキュリーカップに出走、スタートから先手を取ると直線では独走状態に入り、強豪スマートファルコンに4馬身差を付けて楽勝、念願の初タイトルを獲得した。
秋の船橋競馬場でのJpnⅡ日本テレビ盃では1番人気のフェラーリピサをゴール前で捕らえて優勝、重賞連勝を飾った。
続いて出走した名古屋・JpnⅠJBCクラシックでは2番人気に支持され、果敢にハナを切り、直線で最後まで粘るが、ゴール前で1番人気ヴァーミリアンに差されて2着惜敗。
続くGⅠジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)は9着に敗れるも、暮れのJpnⅡ名古屋グランプリではワンダースピード以下を押さえて逃げ切る。
翌2010年はGⅢマーチステークスで58キロのトップハンデを背負って完勝、4度目の重賞制覇を飾った。
しかし、その後は故障による長期休養などがあり、復帰してからは精彩を欠いたレースに終わり、2013年BSN賞5着を最後に引退。
引退後は種牡馬になったが放牧中の事故により、2019年2月に亡くなりました。
38戦9勝。主な勝ち鞍、JpnⅡ日本テレビ盃、JpnⅡ名古屋グランプリ、GⅢマーチステークス、JpnⅢマーキュリーカップ、JpnⅠJBCクラシック2着、GⅢマーチステークス2着、GⅢエルムステークス2着。
発走は20:05です。
優勝馬にはJpnⅠJBCクラシックへの優先出走権が与えられます。
JRAから4頭、大井3頭、川崎、名古屋、笠松各2頭、地元・船橋1頭の計14頭で争われます。
今年は11月3日(祝火)に大井競馬場・門別競馬場の2場開催で行われるJBC競走。
日本テレビ盃は勝ち馬にJpnⅠJBCクラシックへの優先出走権が付与されるRoad・to・JBCの第1段。
地方所属馬同士によるJBC指定競走は既に行われていますが、日本テレビ盃はJRA勢を含めた前哨戦。
JRA所属馬にとって地方の競馬場で行われるダートグレード競走への出走枠に入る競走率は非常に高く、賞金的にJBCへの出走が厳しそうなJRA所属馬は何とか優先出走権を取りたいところ。
今年は昨年のクリソベリルのような抜けた存在は不在で、地方勢も中々強力なメンバーが出走。
JBCクラシックへ向けて非常に激戦が期待出来そうです。
それでは日本テレビ盃の予想を紹介します。
評価順で。
◎6ミューチャリー
○12デルマルーヴル
▲14アナザートゥルース
△10ダノンファラオ
△7アングライフェン
△3サルサディオーネ
本命はミューチャリー。
ただ1頭の地元・船橋からの出走馬ミューチャリー。
昨年は南関東クラシックで、羽田盃優勝、東京ダービー2着、JpnⅠジャパンダートダービー3着と世代トップの活躍を見せた。
今年初戦のJpnⅠ川崎記念は4着に健闘も、続くGⅠフェブラリーステークスは芝スタートで出負けし、流れに乗れず11着に敗退。
南関東に帰っての前走マイルグランプリでは強力メンバーが揃ってのレースだったが、先に抜け出したグレンツェントを差し切って優勝、改めて南関東トップクラスの力を証明した。
今回はJRA勢が加わってのレースになるが、抜けて強力な馬は不在で、十分に上位争いが期待出来る。
後方から末脚を伸ばすのが武器だが、JpnⅠ川崎記念の内容から、ある程度位置を取っての競馬も出来る馬で、案外器用な立ち回りも可能。
2歳時の認定戦以来の地元・船橋でのレースで、JpnⅠJBCクラシックへ向けて存在感を示して欲しいところ。
対抗はデルマルーヴル。
2歳時にJpnⅡ兵庫ジュニアグランプリ優勝、JpnⅠ全日本2歳優駿2着、3歳時はGⅡUAEダービー4着健闘、JpnⅠジャパンダートダービーでクリソベリルの2着、古馬相手のJpnⅡ名古屋グランプリ優勝と、早くから高いレベルのレースで上位争いしてきたデルマルーヴル。
今年もGⅠフェブラリーステークス以外はJpnⅠ川崎記念3着、そして前走のJpnⅢマーキュリーカップは勝ちに行く競馬をしての2着と、依然高いパフォーマンスを見せている。
脚質に幅がある馬で、コースも問わないので、初の船橋コースに対しても全く心配いらない。
鞍上に南関東を知り尽くす戸崎騎手に替わるのは非常に魅力。
サウンドトゥルー、ルールソヴァールというダートの重賞ウイナーを兄弟に持つアナザートゥルース。
自身も徐々に力を付けて昨年のGⅢアンタレスステークスで重賞制覇、以降も非常に堅実な成績を残している。
今年は今回と同じ船橋コースでJpnⅡダイオライト記念を優勝。
陣営はJpnⅠJBCクラシック出走を希望しており、その為には何としてもここは勝ちたいところ。
再びルメール騎手を配してきた辺りは勝負気配は高そう。
馬券はミューチャリー中心の三連単を考えています。