明日、新潟競馬場で日本唯一の直線1000mの重賞競走、アイビスサマーダッシュが行われます。









2011年のアイビスサマーダッシュはエーシンヴァーゴウが優勝。





エーシンヴァーゴウは父ファルブラヴ、母カンザスガールという血統の牝馬。






エーシンヴァーゴウは2009年11月にデビュー。

ダートのデビュー戦は1番人気で7着に敗れたが、芝に替わっての2戦目で初勝利。


その後、昇級してから勝ち切れなかったが、堅実に走り、2010年6月に2勝目を上げる。


10月には3勝目、2011年4月に準オープン戦を優勝し、オープン入りを果たす。



本格化したエーシンヴァーゴウは初オープン戦になった新潟直線1000mのルミエールステークスを1番人気で逃げ切って優勝。


続いての新潟直線1000m戦のGⅢアイビスサマーダッシュでも1番人気に支持されたエーシンヴァーゴウはシャウトライン、エーブダッチマン、ヘッドライナーなどが競り合う先団直後に付け、残り300m付近で先団に並び掛ける。


残り200m、外のエーブダッチマン、内のエーシンヴァーゴウ2頭の叩き合いになるが、エーシンヴァーゴウが競り落として最後は1馬身3/4差を付けて完勝、重賞初制覇を飾った。



8月のGⅢ北九州記念でも1番人気に支持され、結果3着に終わるが、勝ちに行く競馬で上位とは僅差で、負けて強しの内容を見せる。


9月のGⅡセントウルステークスでは1番人気をダッシャーゴーゴーに譲ったが、積極的な先行策で、最後は追いすがる香港の強豪ラッキーナインをアタマ差押さえて優勝、2つ目の重賞タイトルを手にし、サマースプリントシリーズのチャンピオンに輝いた。



秋の大目標であるGⅠスプリンターズステークスではシンガポールの英雄ロケットマンなど、かなりの強豪相手だったが7番人気で3着と健闘、この年はエーシンヴァーゴウにとって大きく飛躍する年になった。



しかし、年が明けて2012年はGⅢシルクロードステークス、GⅢオーシャンステークスともに大敗してしまう。


その後、陣営はGⅠ高松宮記念と同時期に行われるドバイ国際競走の中で行われるGⅠアルクオーツスプリントに日本馬として初めて挑戦させる。


昨年新潟で2連勝した同じ条件である直線芝1000m戦(現直線芝1200m)での変わり身が期待されての挑戦だったが12着と敗退する。



しかし、帰国後に出走したGⅢアイビスサマーダッシュでは3着と復調気配を見せるも、以後は再び不振に陥り、2012年11月のGⅢ京阪杯10着を最後に引退しました。










24戦7勝。主な勝ち鞍、GⅡセントウルステークス、GⅢアイビスサマーダッシュ。






発走は15:45です。











サマースプリントシリーズ第3戦である日本唯一直線芝1000mの重賞競走・アイビスサマーダッシュ。




ワンターンの1000m、1200m戦とは全く異なる適性が求められる新潟千直コース。


条件馬からオープン馬まで年間を通して、明らかに新潟直線芝1000m戦だけを目標にしたレースの使われ方をしている馬もおり、昨年のアイビスサマーダッシュ優勝馬で、今年も人気を背負うであろうライオンボスのローテーションは非常に分かりやすく、間違いなくここがメイチで挑むレースになりそうですね。



千直で行われる重賞競走はこのアイビスサマーダッシュのみで、もちろんライオンボスだけがメイチでは無く、成績を見る通り、この舞台でこその馬が集結し、非常に熱い戦いが見れるでしょう。



予想のポイントはやはり有力になってくるのが7枠、8枠に入った馬。


しかし、アイビスサマーダッシュに限っては開幕週という事もあるのか、2枠に入った馬が7枠、8枠より連対率・複勝率ともに高いという事実。



外枠馬に人気が片寄るなら、もしかしたら好配当の使者になる馬が内枠勢に居るかも知れませんね。











それではアイビスサマーダッシュの予想を紹介します。

評価順で。






◎13ライオンボス

○7レジーナフォルテ

▲8ダイメイプリンセス

△5ナランフレグ

△14ゴールドクイーン

△9ジョーカナチャン

△16クールティアラ

△4カッパツハッチ

△10イベリス








本命はライオンボス。


昨年のGⅢアイビスサマーダッシュの優勝馬で、今年連覇が懸かる現役〝千直最強馬〟ライオンボス。


新潟直線1000mはこれまで5戦4勝2着1回とほぼパーフェクトなコース巧者で、前哨戦とも言える前走の韋駄天ステークスも57.5キロを背負って貫禄勝ち、予定通りに今年もGⅢアイビスサマーダッシュ制覇を目標にメイチでの出走になりそう。


昨年10月のLルミエールオータムダッシュこそクビ差2着に敗れたが、58キロを背負ってほぼ勝ちに等しい競馬を見せた。


外枠気味の7枠が当たったのも魅力で、昨年手綱を取れなかった鞍上的にも勝負気配は極めて高いだろう。













対抗はレジーナフォルテ。


千直はもちろん得意な馬だが、過去3年のGⅢアイビスサマーダッシュで全て掲示板を確保、昨年のLルミエールオータムダッシュではライオンボスを押さえて優勝。


千直適性は巧者が揃ったメンバーの中でもこれまでの実績からは上位の存在で、今回の相手でもそこまで大きな差は無いだろう。


ライオンボス同様、恐らくGⅢアイビスサマーダッシュが目標のレースだろうし、メイチに近い仕上げで挑むはず。


内枠寄りの枠順になってしまったが、人気もほとんどしない感じなら積極的に狙いたい。













ダイメイプリンセスは2018年のGⅢアイビスサマーダッシュの優勝馬。


昨年秋から今年のGⅠ高松宮記念までは案外な結果が続いていたが、前走千直戦の韋駄天ステークスで復調気配を示す3着。


暑い季節に良績が集中している馬で、更に状態は上がっていそうで、得意なコースで引き続き期待。













馬券はライオンボス中心の三連系で手広く買いたいですね。