明日、3歳ダートチャンピオン決定戦ジャパンダートダービーが大井競馬場で行われます。









2004年のジャパンダートダービーはカフェオリンポスが優勝。





カフェオリンポスは父グランドスラム、母コニャックレディという血統の牡馬。





カフェオリンポスは2003年8月にデビュー。

2戦目で初勝利を上げると、500万(現1勝クラス)も2戦目で勝利しオープン入り。


2004年1月、芝のオープン特別・クロッカスステークスは7着に終わるが、ダートのヒヤシンスステークスでは3番人気で2着ジンクライシスに2馬身差を付けて優勝する。



6月のGⅢユニコーンステークスでは1番人気に支持され上がり最速の脚を使って追い込むもトップオブワールドの4着に敗れる。





3歳ダート王へ







7月、カフェオリンポスは3歳ダート王決定戦である大井競馬場のGⅠジャパンダートダービーに出走する。



1番人気は4戦無敗の東京ダービー馬アジュディミツオー、2番人気に重賞2勝、前走の東京ダービーで1番人気に支持されながら4着に敗れ巻き返しを期すベルモントストーム。


地方勢が注目される中、カフェオリンポスは3番人気の評価でレースを向かえる。



スタートし、1番人気の東京ダービー馬アジュディミツオーがハナを切る。

その後にアドマイヤホープ、ベルモントストーム、アクイレジア、キョウエイプライドが付け、中団にカフェオリンポス、名古屋優駿を制したタカラアジュディ、後方から羽田盃馬トキノコジローが位置する展開。


アジュディミツオーが軽快に逃げる中、レースは3コーナーに差し掛かり、徐々にベルモントストーム、外からアクイレジア、インコースからキョウエイプライドが前に接近。


4コーナーを回って直線に入ると、粘るアジュディミツオーにベルモントストーム、アクイレジア3頭が馬体を併せての追い比べになったが、一瞬にして外からカフェオリンポスがまとめて交わして先頭に立つ。


直線半ばで先頭に立ったカフェオリンポスは更にリードを広げ、壮絶な2番手争いを尻目に最後は3馬身差を付けての完勝、見事に3歳ダート王の座を射止めた。




その後、カフェオリンポスはGⅠマイルチャンピオンシップ南部杯3着、GⅠフェブラリーステークス、GⅠ東京大賞典ともに4着と善戦はするが、 ジャパンダートダービー以来のビッグタイトル奪取はならず、オープン特別を3勝するに留まり、8歳になった2009年のGⅢマーチステークス15着を最後に引退しました。










37戦7勝。主な勝ち鞍、GⅠジャパンダートダービー。



※格付けは当時の表記です。





発走は20:05です。


JRAから7頭、地元・大井3頭、船橋2頭、兵庫1頭の計13頭で争われます。









3歳ダートチャンピオンの称号が懸かるジャパンダートダービー。


昨年はクリソベリルが優勝、歴代優勝馬にはゴールドアリュール、カネヒキリ、サクセスブロッケン、地方所属馬でもトーシンブリザード、フリオーソなど、かなりのビッグネームが名を連ねています。



今年もダートの怪物候補とも言える存在が出走と、今後のダート戦線を占う意味でかなり重要なレースになって来そうですね。



それにしても全国で行われて来た各地区のダービー馬の出走は地元・南関東の東京ダービーを制したエメリミットただ1頭と少し寂しいですね。


アメリカのケンタッキーダービーのように各地区のダービー馬が顔を揃えるのが理想ですし、そうなればファンも盛り上がりますし、ジャパンダートダービーの存在意義がより高まるんですけどね。


まあ、将来的に世界を目指すような怪物候補の中央馬が毎年登場しますし、そんな馬との対戦に挑戦を渋ってしまうのも分からなくもないんですが。



とにかく今年は世界を視野に入れる怪物の走りを存分に楽しみたいですね。









それではジャパンダートダービーの予想を紹介します。

評価順で。






◎2カフェファラオ

○11ミヤジコクオウ

▲5フルフラット

△3バーナードループ

△10キタノオクトパス

△1エメリミット

△7ブラヴール








本命はカフェファラオ。


デビュー戦ではスピードの違いでハナを切って楽勝、勝ち時計は良馬場で1分54秒7、上がりはハナを切っての37秒3という新馬戦では破格の数字を叩き出して2着馬バーナードループに10馬身差を付けた。


2戦目のLヒヤシンスステークスではスタート一息で向正面では離れた最後方、3コーナーから外を回して徐々に進出、4コーナーでは馬なりで中団まで上がり、直線残り200m手前辺りで仕掛けられると、追いすがるタガノビューティーを余裕十分で押さえて優勝した。


前走のGⅢユニコーンステークスは少し間隔が開いてのレースだったが、外枠から終始押さえ切れない手応えで直線を向くと、残り300m付近まで持ったままで先頭に立ち、仕掛けられると後続を引き離す一方で、最後は流す感じながら2着馬デュードヴァンに5馬身差を付けてレースレコードで楽勝した。


今回は初のナイター&2000mになるが、恐らく何年かに1頭の怪物的なダートホースと思われ、別に不安材料にもならないだろう。


3歳クラシックはコントレイル、デアリングタクトと牡馬牝馬ともに無敗の二冠を達成。

ダートではカフェファラオが無敗で3歳ダート王に輝く可能性は極めて濃厚。


文句無しの3歳ダート王として秋にはチャーチルダウンズで走る姿を多くのファンは望んでいるだろう。












対抗はミヤジコクオウ。


兄は数々のダートビッグタイトルを制したエスポワールシチーで、早くから期待されていたが、あっさり2連勝でオープン入り。


オープン初戦の伏竜ステークスは6番人気と案外な評価だったが3着に入ると、続く前走のL鳳雛ステークスでは1番人気に支持され、単独中団の位置から離れた3番手で直線を向いて追い出されると、ジワジワ加速し、最後は2着ダイメイコリーダに3馬身差を付けて完勝。


長く持続する脚を使え、走るストライドを大きく見せる馬で2000mの距離、広い大井コースへの適性は高そうな印象があり、ナイターにさえ戸惑わなければカフェファラオ以外なら上位の評価を出来る馬だろう。


脚質にもある程度融通が効くタイプで、展開にもあまり左右されにくいのも魅力。













フルフラットはサウジアラビアでのサンバサウジダービーカップを早め先頭から後続を突き放して優勝。


前走のGⅢユニコーンステークスはドバイ中止の中で予定していなかったと思われる中での出走で、それでも直線では持ったままのカフェファラオに馬体を併せて積極的な競馬をしながらの6着と内容自体は悪くはなかった。


マイル~短距離なら更に持ち味が出そうで、今回の2000mは決して歓迎ではないが、地方競馬で行われる交流重賞のペースなら楽に先行し、鞍上武豊騎手がしっかりペース配分を考えて騎乗するはず。


ナイターはサウジアラビアで経験済みで、今の時期、3歳限定の交流重賞なら距離をこなしても不思議はないので、後は前に行って勝負どころで必ず進出して来るであろうカフェファラオが直線でどこまで可愛がってくれるかが重要になってきそう。













馬券はカフェファラオ頭固定の三連単で買います。





なお、大井競馬JpnⅠジャパンダートダービーは7月8日(水)にBS11で19:30~20:58で生中継されます。