本日、イギリス・サンダウン競馬場で伝統の中距離GⅠエクリプスステークスが行われます。
エクリプスステークスは1886年に18戦18勝の成績を残した伝説的名馬エクリプス(1764~1789)を記念して創設された英国伝統の中距離戦。
優勝馬には古くはサドラーズウェルズ、ダンシングブレーヴ、ムトト、ナシュワン、オペラハウス、ホーリング、近年でもピルサドスキー、デイラミ、ジャイアンツコーズウェイ、ファルブラヴ、デビットジュニア、シーザースターズ、ソーユーシンクなど世界的名馬が名を連ねています。
なお、これまでエクリプスステークスへの日本馬の出走は無く、今年出走のディアドラが記念すべき日本馬として初挑戦になります。
発走は日本時間23:35です。
地元・イギリス4頭、アイルランド2頭、日本1頭の計7頭で争われます。
日本からディアドラが出走。
昨年同様、エクリプスステークスが今季初戦になる世界最強女王エネイブル。
7頭中5頭がGⅠホースという非常に豪華なメンバー構成で欧州特有の少頭数での力と力の良い勝負を見れそうで非常に楽しみです。
現在ニューマーケットを拠点に世界各国で奮戦を続けるディアドラはいよいよエネイブルと初の対戦。
もちろんライバルはエネイブルだけではありませんが、今年は凱旋門賞を大目標にしているディアドラにとっては同じく凱旋門賞3回目の優勝を目指すエネイブルとの対戦は避けて通れません。
しかし、伝統あるエクリプスステークスとはいえエネイブルにとってはあくまでも6歳と年齢を重ねた中での始動戦になり、仕上げに余裕はありそう。
それでも楽勝の可能性はありますが、昨年の勢いがあるか見極める意味でもやはり一番注目される存在。
凱旋門賞へ向けて有力馬が揃いましたし、しっかりレースを見ておきたいですね。
それではエクリプスステークスの予想を紹介します。
評価順で。
番号は馬番です。
◎3ジャパン
○6エネイブル
▲5ディアドラ
△7マジックワンド
△2ガイヤース
本命はジャパン。
昨年はパリ大賞、インターナショナルステークスとGⅠレースを2勝、GⅠ凱旋門賞でも4着の成績を残したエイダン・オブライエン厩舎のジャパン。
クールモアグループと日本人馬主(松島正昭・キーファーズ代表)共同所有になった今年初戦の前走GⅠプリンスオブウェールズステークスでは出遅れが響いてか4着に終わったが、一度叩いた上積みは見込めそうで状態は確実に上がっているだろう。
昨年のGⅠインターナショナルステークスではエネイブルと接戦を演じたクリスタルオーシャンを押さえての優勝は非常に価値があり、その能力面は欧州でもトップクラスの1頭と言える馬。
伸び盛りの4歳馬で、まだまだ馬は成長して来そうで、ジャパンの能力を見込んでいる名手ライアン・ムーア騎手が手綱を取り続けているのも魅力。
エネイブルとは昨年のGⅠ凱旋門賞以来2度目の対決になるが、まだ勝負付けは済んだとは思えず、年齢を重ねて仕上げが甘いであろう今のエネイブルなら十分に太刀打ち出来そう。
対抗はエネイブル。
これまでGⅠ凱旋門賞2連覇などGⅠ競走10勝を誇る世界最強女王で、3連覇を狙った昨年のGⅠ凱旋門賞では外からヴァルトガイストに差されて2着と、残念ながら偉業達成ならず連勝も12でストップしてしまったエネイブル。
それでもこれまでの実績から評価は落ちる事はなく、数々の強豪をなぎ倒して来た強さは圧巻で、GⅠ凱旋門賞3度目の優勝を狙って今年も現役を続行、その始動戦となる。
エクリプスステークスは昨年マジカルを押さえて優勝した舞台で、コース・馬場を問うレベルの馬ではないし、既に歴史に残っていく名馬だろうし、今さらこの馬に関しては何ら説明は不要だろう。
あえて不安材料を挙げるなら昨年までの勢いが今年もあるのか、そして今季初戦による余裕ある仕上げか。
日本のディアドラは昨年グッドウッドでのGⅠナッソーステークスで悲願の欧州GⅠ初制覇。
強豪相手のアイリッシュチャンピオンステークス、イギリスチャンピオンステークスでも非常に良い走りを見せた。
サウジアラビアでの前走モハメドユスフナギモーターズカップではポートライオンズの強襲に合い惜しくも2着に敗れたが、ほぼ勝ちに等しいレース振りだった。
今年6歳になるが、前走の走りから衰えは見られないし、より欧州仕様になってきた今のディアドラなら初対戦となる女王エネイブルとどんな戦いを演じるか非常に楽しみ。
今年はGⅠ凱旋門賞出走に意欲を見せる唯一の日本馬なので、そこへ向けて強豪相手のここで良い結果を出して欲しい。
馬券はジャパン中心の買い目を絞った三連単フォーメーションを考えています。


