明日、阪神競馬場のメインレースは芝1200mの重賞競走、CBC賞です。









2007年のCBC賞はブラックバースピンが優勝。





ブラックバースピンは父プットイットバック、母プレザントディキシーという血統の牡馬。





ブラックバースピンは2005年10月にデビュー。

2戦目で初勝利を上げると、続く昇級初戦のベゴニア賞(1勝クラス)も勝利、2連勝を飾る。


年明け初戦のオープン特別・ジュニアカップは2番人気に支持されるも6着、GⅢ共同通信杯でも5着と案外な結果に終わり、脚部不安もあり休養に入る。



休養明け初戦の1000万特別(現2クラス)を優勝、準オープンも2戦目になった10月の東京で勝ち上がりオープン入り。


オープンに上がってからは年末の尾張ステークス6着。


年が明けての2007年初頭、ブラックバースピンはその見栄えする好馬体からかJRAのCMに現役馬ながら採用されるが、その後のGⅢ東京新聞杯、GⅡ京王杯スプリングカップともに12着と重賞の壁を感じさせる大敗に終わる。



6月、中京競馬場のGⅢCBC賞に出走。

大敗が続いていた事もあり、10番人気と低い評価。


道中は後方に待機、3、4コーナーでインコースから先団に取り付くと、直線では馬場の真ん中に持ち出し、最後は外から差を詰めるナカヤマパラダイスを押さえて優勝、デビューから高い素質を持っていたが人気薄ながら見事初重賞制覇を飾った。



しかし、重賞制覇以降はGⅢ函館スプリントステークス3着や高松宮記念でGⅠ初出走などを果たすが、勝ち星を上げる事なく、2009年11月の京洛ステークス17着後の放牧先で病気により亡くなりました。









26戦5勝。主な勝ち鞍、GⅢCBC賞。







発走は15:35です。


ハンデ戦です。









サマースプリントシリーズの第2戦であるCBC賞。


本来CBC賞は中京競馬場で行われる重賞競走ですが、今年秋から行われる京都競馬場の大規模工事の影響で、夏の中京開催と秋の阪神開催が入れ替わる開催日程の為、阪神競馬場で実施されます。



阪神競馬場でのCBC賞実施は2011年以来ですが、その時は1番人気ダッシャーゴーゴーが優勝しましたが、2着4番、3着13番人気で三連単が11万超えの波乱決着。


過去10年のCBC賞を見ても結構な波乱が目立つレースで、現在確たる存在が居ない短距離戦線、ハンデ戦という事も拍車を掛けてかなり難解な重賞ですね。


後先考えず、ここで何とか良い結果を出して賞金を加算させておきたい馬、サマースプリントシリーズ優勝を狙って来ている馬かなど、各陣営様々な思惑があり、仕上がり具合も含めての見極めが重要になって来そうです。









それではCBC賞の予想を紹介します。

評価順で。






◎2レッドアンシェル

○8ロケット

▲4グランドロワ

△9タイセイアベニール

△7クリノガウディー

△16ジョイフル

△13ミッキースピリット








本命はレッドアンシェル。


昨年のGⅢCBC賞の優勝馬で、今年に入ってのGⅢシルクロードステークスでは1番人気に支持され、フライング気味とも言えるスタートを決めて好位からレースを進めるも、直線でジョッキーが何か違和感を感じたのか、最後は流す形で無理には追わず最下位入線。


立て直しての前走GⅡ京王杯スプリングカップではベストとは言い難い1400m、相手強化が影響してか11着に終わったが、内容自体は悲観するほどでは無かった。


あくまで昨年制したGⅢCBC賞が目標だったと考えれば尚更前走は度外視出来るし、1週前は坂路で猛時計をマーク、最終追いも馬なりで良い走りを見せており、状態は今年に入って一番の印象を受ける。


斤量は57キロを背負うが、ベスト距離に戻り、阪神コース・力の要る馬場も非常に得意。


一変してくる材料は十分に揃った今回は期待出来そう。











対抗はロケット。


3歳時に1600m、1800mで連勝、昨年11月から1400mを中心にレースを使われて成績が安定、今年3月の準オープン戦を勝利してオープン入りを果たしたロケット。


前走のL安土城ステークスでは2番人気に支持されたが、直線での不利が響き7着に敗退。それでも勝ち馬から0秒3差なら悪い内容では無かった。


今回は初の1200mになるが、スピードが武器の馬で、1400mを中心にレース使われて内容が良化したように更に持ち味が生きてくる可能性はある。


内のグランドロワなどがハナを主張するなら控えても競馬は出来る馬で、雨で重たい馬場でも良績を残しているのは魅力。


重賞初挑戦になるが、軽量52キロで酒井学騎手なら食い込みの可能性はありそう。












グランドロワは良馬場でもL安土城ステークス2着などの成績はあるが、これまでの全5勝は全て稍重~不良と、力の要る馬場で滅法強い結果を残している。


今年4月に今回と同舞台の準オープン戦を重馬場で逃げ切っており、阪神コースとの相性も良い。


内回りコースでの今回の枠なら、ハナを主張すれば外からの他馬は脚を使ってまでの競り掛けは無さそうで自分の形に持ち込めそう。


もちろん馬場は乾くより渋った状態の方が良い。












馬券はレッドアンシェルから三連複で手広く買いたいですね。