本日、東京競馬場では3歳限定のダート重賞競走、ユニコーンステークスが行われます。









2002年のユニコーンステークスは地方・船橋のヒミツヘイキが優勝。






ヒミツヘイキは父ダミスター、母ジョーディアレストという血統の牡馬。






ヒミツヘイキは2001年10月、地方・船橋競馬場でデビュー。

デビュー戦で8馬身差を付けて楽勝するが、2戦目は後に京浜盃、黒潮盃を優勝するノムラリューオーに敗れて2着となる。


しかし、平和賞では前走で敗れたノムラリューオーにリベンジを果たし重賞初勝利を飾る。


その後少し間隔が開いたが左回りに照準を絞り、地元・船橋の復帰戦を楽勝し、JRA東京のGⅢユニコーンステークスに挑戦する。



GⅢユニコーンステークスでは南関東の重賞馬とはいえ、キャリアの浅い地方所属馬という事もあり、7番人気の低評価。


しかし、その低評価に反発するようにスタートから2番手の位置をキープすると直線に入っても鞍上左海誠二騎手の手綱は持ったまま。


直線半ばになると兵庫チャンピオンシップの優勝馬で1番人気のインタータイヨウが追い込んで来るが、ヒミツヘイキは仕掛けられるとその差は詰まらず、最後は2馬身差を付けてゴール。


会心の勝利に鞍上左海誠二騎手からはガッツポーズが飛び出した。



中央で重賞制覇を飾った後も左回りに拘ってのローテーションが組まれたが、次走の地元戦でまさかの5着に敗退、続く盛岡に遠征したGⅠダービーグランプリ(現地方全国交流重賞)ではJRAゴールドアリュールに次ぐ2番人気に支持されたが、14頭立ての最下位に大敗した。



それでも地元・船橋に戻ってからは徐々に復調し、2003年の報知グランプリカップでは後に川崎記念を優勝するエスプリシーズを押さえて優勝。


しかし、これからの活躍が改めて期待されたヒミツヘイキだが、休みがちになり、復帰を目指して調整されていましたが叶わず、このレースが最後のレースになりました。










10戦5勝。主な勝ち鞍、GⅢユニコーンステークス、報知グランプリカップ、平和賞、東京湾カップ2着。







発走は15:45です。









中央競馬だけで言えばダート版のダービーとも言える3歳限定ダート重賞ユニコーンステークス。



今年はコロナの影響でアメリカ・GⅠケンタッキーダービーが5月から9月に順延、その為、ユニコーンステークスとジャパンダートダービーが新たに日本馬にケンタッキーダービー出走ポイントが与えられる指定競走〝JAPAN・ROAD・TO・THE・KENTUCKY・DERBY〟になりました。



正式的な位置付けは大井競馬場で行われる3歳ダートチャンピオン決定戦であるJpnⅠジャパンダートダービーへ向けた前哨戦ではあるんですが、歴代のユニコーンステークス優勝馬を見れば分かるように錚々たる顔触れが並ぶ、超出世レースですよね。



今年も非常にハイレベルなメンバーが揃い、将来のダート界を背負っていく可能性がある馬も居そうで本当に楽しみなレースです。










それではユニコーンステークスの予想を紹介します。

評価順で。






◎16カフェファラオ
○13タガノビューティー
▲14フルフラット
△1デュードヴァン
△5レッチェバロック
△9メイショウベンガル
△3ラブリーエンジェル








本命はカフェファラオ。


デビュー戦の中山ダート1800mではスピードの違いでハナを切っての上がり最速37秒3をマーク、1分54秒7の時計で走破し、10馬身差の楽勝。


そのデビュー戦での2着馬バーナードループは後に3連勝でJpnⅡ兵庫チャンピオンシップを優勝する強豪で、更にカフェファラオの評価を上げる事になった。


ハイレベルな前走のLヒヤシンスステークスではスタートで出遅れ後方からの競馬になったが、勝負どころで押し上げると、直線は楽に抜け出して優勝、2着馬タガノビューティーとは0秒2差だったが、レース内容を見れば分かるように着差以上の楽勝で、ゴール前ではまだ余裕がある走りだった。


デビュー戦楽勝で既にダートの大物との声は多かったが、前走のレース内容からの1着で更に同馬の評価は上がり、もはやGⅢで留まるレベルの馬ではないだろう。


米国三冠馬アメリカンファラオ産駒という血統も踏まえ、その大物感ある存在からブックメーカーでは早くもケンタッキーダービーでのカフェファラオの単勝オッズが付けられる存在になり、世界は今後日本のダート界を引っ張って行くであろう馬の大舞台登場を望んでいる。


貴重な3歳限定ダート重賞という事でLヒヤシンスステークス以上にハイレベルなメンバーになったが、普通に回って来れば結果は付いてくると思う。


東京ダート1600mは芝を少しでも長く走れる事から8枠が非常に有利なコース形態だし、スタートで出負けしてもリカバリーしやすいので、今回の大外枠は魅力。


個人的にはここも通過点にして、9月にはアメリカに遠征して欲しい。












対抗はタガノビューティー。


2歳時の東京ダート1600m戦プラタナス賞を優勝、陣営は2歳ダート王決定戦である川崎・JpnⅠ全日本2歳優駿を目標にしていたが、出走出来る保証が無かった為、芝のGⅠ朝日杯フューチュリティステークスに出走、あわや馬券内かと思わせる走りで4着に健闘した。


GⅢシンザン記念は6着に敗れたが、Lヒヤシンスステークスでは上がり最速、ダートでは脅威の34秒9の脚を繰り出してカフェファラオに0秒2差まで迫っての2着、前走の青竜ステークスでは3着だったが着差は僅かで、やはりダートでこその馬と思う。


カフェファラオを逆転するのは容易では無さそうだが、他の馬との比較では実績的には上位の存在で、ダートならラストは確実に脚を使って来る。


早くから陣営はGⅠケンタッキーダービーを出走を目標にして来ており、依然その望みを持っている。


前が速くなり、展開が向きつつカフェファラオがスムーズさを欠くような事があれば僅かに頭の可能性はありそうだが、変にいつもよりカフェファラオを意識して前目に付け、仕掛けが速くなると逆に危ないシーンも考えられなくもない。


いつも通りの決め付けて後方で脚を溜めれば2、3着は確実に取れそうな気はするが、鞍上がどんな騎乗をして来るかがかなり重要になってきそう。













フルフラットはサンバサウジダービーカップで日本にとって歴史的な勝利を上げた。


予定していたドバイ・GⅡUAEダービー出走はコロナの影響でドバイ国際競走が開催中止、無念の帰国となってしまった。


サウジアラビアでのレースは3、4コーナーから他馬を一気に突き放し、完勝と言える内容。


日本では1勝クラスを勝てなかった為、海外の土系のダート向きの可能性はあるが、地力強化・成長しているなら能力的に軽視は出来ない。


帰国初戦になるが、厩舎が厩舎だけに時計だけで鵜呑みは出来ないが、坂路での追い切りは4F49秒9~1F12秒2の猛時計を叩き出しており、状態が悪ければこれほどの時計は出せないだろう。


外目の枠から好位の位置を取りやすいのは魅了で、前走の走りを日本でも見せる事が出来るか注目したい。
















馬券はカフェファラオ中心の三連単で買い目の組み立てをじっくり考えたいですね。