明日、阪神競馬場のメインレースは牝馬限定のハンデ重賞、マーメイドステークスです。









2006年のマーメイドステークスはソリッドプラチナムが優勝。






ソリッドプラチナムは父ステイゴールド、母リザーブシートという血統の牝馬。






ソリッドプラチナムは2005年11月にデビュー。

2戦目で初勝利、昇級後は3戦勝ち切れなかったが、2006年4月に500万(現1勝クラス)を優勝してオープン入り。


5月の3歳オープン・白百合ステークスでは8番人気ながら上がり最速をマークし、勝ち馬アマノトレンディーのクビ差2着と健闘する。



そして初の重賞挑戦となったのが古馬相手のハンデ重賞GⅢマーメイドステークス。


GⅠホースのヤマニンシュクルがトップハンデ57キロながら1番人気に支持され、明らかな格下の3歳馬ソリッドプラチナムは地方・名古屋競馬の安部幸夫騎手鞍上で9番人気の評価。


2番人気のマイネサマンサがハナを切ってペースを刻む中、ヤマニンシュクルは中団やや後方、ソリッドプラチナムは後ろから2~3番手の位置で脚を溜める。


3~4コーナーに差し掛かり、依然軽快に逃げるマイネサマンサだが、オリエントチャーム、ライラプスなどが徐々に先団目掛けて上がって来る。


直線に入り、マイネサマンサが粘るが、オリエントチャームが脚を伸ばし、外からサンレイジャスパー、そして大外から一気にソリッドプラチナムが追い込んで来た。


1番人気のヤマニンシュクルは完全に伸びを欠き、粘るマイネサマンサ、オリエントチャーム、サンレイジャスパーが横一線に馬体が併さった瞬間に外からその3頭をソリッドプラチナムがまとめて交わして優勝。


その後、ソリッドプラチナムは秋華賞やエリザベス女王杯などのGⅠに挑戦して行くが、良い結果出せなかった。


それでも翌2007年のGⅢマーメイドステークス、準オープンに降格となった2008年のGⅢマーメイドステークスで2年連続で3着に入り、存在感は見せていた。



そんなソリッドプラチナムも2009年2月のレースを最後に引退し、繁殖牝馬になりました。



繁殖牝馬として2013年生まれのスティルウォーターが地方・中央合わせて5勝を上げ、2015年生まれのウスベニノキミが2018年のGⅠ優駿牝馬・オークスに出走するなど活躍しました。











26戦3勝。主な勝ち鞍、GⅢマーメイドステークス。







発走は15:35です。


ハンデ戦です。









激戦必至の牝馬限定ハンデ重賞マーメイドステークス。



過去5回のマーメイドステークスでの1番人気馬で馬券内に入ったのは2015年のマリアライトただ1頭という人気サイドではすんなり決まった事は無いに等しいレースで、梅雨時に行われるレースとあって馬場状態の悪化も予想を更に難解にさせる拍車を掛けています。


昨年は51キロの軽ハンデ馬のサラスが優勝するなど、過去成績を見ると50~53キロの斤量馬がやたら絡んでいます。



今年のトップハンデを背負うのは重賞未勝利馬で昨年のマーメイドステークスで54キロを背負い1番人気4着だったセンテリュオ。


まあ、信頼に値する馬は中々見当たらず、今年も馬券は一筋縄では行きそうもありませんね。









それではマーメイドステークスの予想を紹介します。

評価順で。






◎13サマーセント
○16レイホーロマンス
▲14ミスマンマミーア
△7エアジーン
△6センテリュオ
△1リュヌルージュ
△8リープフラウミルヒ







本命はサマーセント。


非常に難解で、どの馬を中心にしても良さそうなメンバーですが(笑)、牝馬限定の混戦ハンデ重賞なら牡馬相手の準オープンで好走し、斤量・人気的に魅力があるサマーセントにしました。


これまで道悪での良績は無いが、欧州血統のハービンジャー産駒なら下手とは思えず、阪神コースとも相性はまずまず。


サマーセント自身は逃げても競馬は出来るが、今回はナルハヤ、オスカールビーの2頭が先手を主張すると思われ、無理に競り合いには加わらないはずで、馬場の痛みがマシな外目から楽に好位に付けれそう。


どんな馬でも全力で追ってくれる酒井学ジョッキーなのも魅力的で、人気薄による一発を期待。












対抗はレイホーロマンス。


この馬もサマーセントと同じハービンジャー産駒で、こちらは重馬場だった今年のGⅢ愛知杯であわや優勝かと思わせる接戦を演じて3着と、力の要る馬場に高い適性を見せている。


これまで重賞で何度も僅差の好勝負をしてきた同馬だが、いつも人気にはならず、地味な印象はあるが、牡馬相手のGⅢで4着レベルなら、牝馬限定重賞で52キロはむしろ恵まれた感じすらある。


後方からレースを進める事は多いが、中団・好位からでも競馬は出来る馬で、脚質の融通は案外効くし、馬場が綺麗な外目を走れるのは雨が厳しくなればなるほど有利に働きそう。


一昨年・2018年のマーメイドステークスは1番人気に支持されたが6着に敗退、今年は非常に気楽な立場でのレースで、人気が甘い時でこその馬だろう。












ミスマンマミーアは牡馬相手の準オープン戦を上がり最速の脚を繰り出して優勝。


重賞での実績は乏しいが、地方・北海道競馬所属だった2歳時にはコスモス賞で後のGⅠ馬ステルヴィオとクビ差2着があり、潜在能力は重賞級。


今の勢いで53キロの斤量は魅力的。












波乱を期待して馬券はサマーセントから三連複で手広く買いたいですね。