明日、川崎競馬場でダート3歳牝馬チャンピオン決定戦、関東オークスが行われます。









2006年の関東オークスはチャームアスリープが優勝。





チャームアスリープは父ティンバーカントリー、母ターフアミティエという血統の牝馬。






チャームアスリープは2005年7月にデビュー。

地方・船橋競馬場のデビュー戦で優勝、次走は3着も、重賞ではローレル賞7着、東京2歳優駿牝馬6着ともうひと押し足りない結果に終わった。



年が明けて2006年、3歳になったチャームアスリープは2月のユングフラウ賞で4着、3月に2勝目を上げ、4月のレースを2着になり、南関東牝馬三冠の一冠目、浦和競馬場の桜花賞を向かえる。


1番人気に支持された桜花賞では後方から一気のまくりを見せ、直線で2着馬スターオブジェンヌに並び掛けると1馬身1/2の差を付けて優勝、一冠目を手にした。



5月、二冠目の大井・東京プリンセス賞でも1番人気に支持され、後方追走から粘るヨシノアルテミスをクビ差僅かに差し切って優勝、二冠を飾る。



6月、南関東牝馬三冠を目指して川崎・JpnⅡ関東オークスに出走。

このレースはJRA所属馬とのダートグレード競走で、昨年のJpnⅠ全日本2歳優駿など、既にダート重賞3勝を上げているグレイスティアラが1番人気、2番人気にGⅢチューリップ賞2着など、中央の牝馬クラシックで活躍したシェルズレイ。


チャームアスリープはこれら中央馬に次ぐ3番人気でレースを向かえる。



レースは3、4コーナーで強気に前に出たグレイスティアラが押し切りを図り、その直後にチャームアスリープが接近。


完全にグレイスティアラ、チャームアスリープ2頭の叩き合いになるが、内田博幸騎手が懸命に振るうステッキに応えるようにチャームアスリープが馬体を併せ、ゴール前でクビの差チャームアスリープが前に出て優勝、見事史上初の南関東牝馬三冠を達成。



しかし、南関東牝馬三冠馬に輝いてからのチャームアスリープは精彩を欠き、ロジータ記念2着以降は大敗を繰り返し、2008年2月のJpnⅡエンプレス杯9着を最後に引退。



引退後は今年2020年の南関東クラシックを賑わせたブラヴールが京浜盃を優勝、残念ながら東京ダービーは回避となりましたが、父セレン、母チャームアスリープという生粋の南関血統の同馬は、今後の更なる活躍が期待されます。











21戦5勝。主な勝ち鞍、JpnⅡ関東オークス、桜花賞、東京プリンセス賞、ロジータ記念2着。







発走は20:10です。


JRAから4頭、地元・川崎3頭、船橋4頭、大井2頭、兵庫1頭の計14頭で争われます。











3歳牝馬ダート最高峰の一戦、関東オークス。


JRA勢は毎年の事ながら強力で人気はするんですが、今年は何といっても2006年チャームアスリープ以来の南関東牝馬三冠が懸かるアクアリーブルが注目されますね。


母アスカリーブルは2012年の関東オークスの優勝馬で、ここはアクアリーブルには母娘での関東オークス制覇+南関東牝馬三冠が期待されます。



それでもやはりJRA勢は強力で、2012年アスカリーブル以降は地方勢の勝利は遠のき、7年連続でJRA所属馬が優勝しています。


昨年はトーセンガーネットが二冠馬として関東オークスで三冠を目指しましたが、惜しくも3着に敗れました。


三冠達成にはJRA勢撃破が絶対条件になりますが、アクアリーブルには頑張って欲しいところです。









それでは関東オークスの予想を紹介します。

評価順で。






◎9セラン
○7レーヌブランシュ
▲ 11アクアリーブル
△2ルイドフィーネ
△12クリスティ
△13テーオーブルベリー







本命はセラン。


札幌ダート1700mのデビュー戦を優勝、1勝クラスのプラタナス賞では2着、年が明けてからは1勝クラスで勝利、ドバイに遠征したGⅡUAEオークスで6頭だったが3着と健闘した。


アメリカ産馬らしく、早くからダートに絞ったローテーションを組まれ、一時はアメリカ・GⅠケンタッキーオークス挑戦も視野に入れられていた馬。


ドバイでもそれなりに走ったが、2歳時のプラタナス賞では3歳ダート路線のトップクラスと言えるタガノビューティーの2着、牝馬限定のここでは胸を張れる成績になる。


ナイターはドバイで経験、札幌コースで小回りもこなしており、コーナー6回の川崎2100mも先行力がある馬なので、不安よりむしろ期待の方が大きい。


ケンタッキーオークス挑戦はならなかった分、関東オークスのタイトルは欲しいところだろう。












対抗はレーヌブランシュ。


デビュー戦、1勝クラスと連勝、オープンに上がった初戦Lヒヤシンスステークスは案外な結果に終わったが、伏竜ステークスでは5着に入った。


2戦目のもちの木賞優勝、伏竜ステークス5着と牡馬相手に好勝負しており、牝馬限定なら水準の力はあると言える。


前走のように後方から末脚を使う馬だが、2戦目を見る限りはそこそこの位置でも競馬が出来る馬で、案外脚質の融通が効きそうなのは小回りの川崎コースでは強味になる。












アクアリーブルは南関東牝馬二冠馬。

三冠が懸かる関東オークスはJRA勢相手の今回が正念場と言える。


左回りは浦和、盛岡での結果から問題なく、距離も母が2012年の関東オークスを制しており、そこまで気にならない。


三冠の可能性は十分にありそうで、個人的にも応援したい。









 


馬券はセラン中心の三連単を考えています。