本日、東京競馬場で牝馬三冠の二冠目、優駿牝馬・オークスが行われます。









2001年の優駿牝馬・オークスはレディパステルが優勝。






レディパステルは父トニービン、母ピンクタートルという血統の牝馬。






レディパステルは2001年1月にデビュー。

3戦目のダートの未勝利戦で初勝利、500万(現1勝クラス)も2戦目で優勝し、オープン入り。



重賞初挑戦はオークストライアル・GⅡフローラステークス。

短期免許で来日しているアメリカのケント・デザーモ騎手鞍上で1番人気に支持されたレディパステルだったが、先行したオイワケヒカリを捕らえ切れず2着に敗れた。



続くGⅠ優駿牝馬・オークスでも再びケント・デザーモ騎手鞍上で出走。


1番人気はGⅠ桜花賞馬テイエムオーシャン、2、3番人気も桜花賞の2、3着馬であるムーンライトタンゴ、ダイワルージュ。


レディパステルは5番人気。



アデレードシチーが先手を取り、少し掛かり気味にテイエムオーシャン、ダイワルージュが好位、それを見る形でオイワケヒカリ、中団にレディパステル、ローズバド、ムーンライトタンゴは後方。


向正面、アデレードシチーが軽快に逃げ、ダイワルージュ、外からテイエムオーシャンが積極的に前へ、そのテイエムオーシャンをぴったりマークするオイワケヒカリ、中団真ん中にレディパステル、一歩前にローズバドが付け、以前ムーンライトタンゴは後方で脚を溜める。


3コーナーから4コーナーに掛かり、逃げるアデレードシチーに、押さえ切れない手応えでダイワルージュ、テイエムオーシャンがプレッシャーを掛け始める。


直線に入り、アデレードシチーが先頭を守るが、テイエムオーシャンが交わしに掛かるが、前半掛かった為か、伸び脚に鋭さが無く、すると外からエンジンが掛かったローズバドが一気に先団を飲み込んで先頭に立つ。


ローズバドが2馬身程抜け出すが、ワンテンポ仕掛けを遅らせて脚を溜めていたレディパステルが先行していた馬達を交わして前を行くローズバドに迫る追い込みを見せる。


それでも押し切りを図るローズバドに外からレディパステルが襲い掛かり、最後は完全に2頭の叩き合いになるが、ゴール前で僅かにクビ差レディパステルが抜け出してゴール。


アメリカの名手ケント・デザーモ騎手に導かれたレディパステルは見事オークス馬に輝いた。





統一女王を目指して








秋になり、牝馬二冠を懸けての始動戦、秋華賞トライアルの紫苑ステークスを1番人気に応えて勝利、順調に10月のGⅠ秋華賞に駒を進める。



しかし、GⅠ秋華賞では先行した桜花賞馬テイエムオーシャンが二冠を飾る優勝、2着にローズバド、レディパステルは2頭から少し離された3着に終わった。


オークス馬として初の古馬牝馬トップクラスが勢揃いしたGⅠエリザベス女王杯に出走するが、トゥザヴィクトリー、ローズバド、ティコティコタック、テイエムオーシャンなどとエリザベス女王杯史上に残る追い比べになるが、大接戦の末4着に敗れる。




2002年、古馬になったレディパステルは勝ち星は上げられなかったが、順調にレースに出走・善戦しての11月、再びGⅠエリザベス女王杯に出走する。


しかし、圧倒的な強さを見せる3歳の怪物牝馬ファインモーションの前にレディパステルは霞んだような形に見える3着に敗れる。




2003年、再びエリザベス女王杯制覇を目指してこの年はGⅢ中山牝馬ステークス、GⅢ府中牝馬ステークスと重賞を2勝、牡馬相手のGⅡ目黒記念2着など充実した状態で3度目のGⅠエリザベス女王杯を向かえる。



しかし、新たな3歳勢の勢いには敵わず、アドマイヤグルーヴ、スティルインラブが1、2着、更に外国馬タイガーテイルにも遅れを取る4着に敗れる。



オークス馬として3年連続でエリザベス女王杯制覇を目指したが、とうとうその悲願は叶わず、この2003年のエリザベス女王杯が最後のレースになりました。











21戦6勝。主な勝ち鞍、GⅠ優駿牝馬・オークス、GⅢ中山牝馬ステークス、GⅢ府中牝馬ステークス、GⅡ目黒記念2着、GⅡフローラステークス2着。







発走は15:40です。











牝馬三冠戦線第2段のGⅠ優駿牝馬・オークス。


今年は牡馬のコントレイル、牝馬のデアリングタクトともに無敗での二冠が懸かる3歳クラシック路線になりました。



無敗の桜花賞馬であるデアリングタクトが少し抜けた感じの存在ではありますが、今年の3歳牝馬戦線は桜花賞、オークスともにトライアルの優勝馬・主要重賞の上位馬がほぼ揃ってのメンバーで、個人的には結構な戦国模様の印象です。



桜花賞があの雨の重馬場だったので、全く持ち味を生かせず敗れた馬も多く、そんな馬達の巻き返しの余地はまだ残っており、まだまだ桜花賞だけで勝負付けが済んだとは思えません。



オークスは恐らく良馬場でのレースになりそうですし、今の東京は速い時計の決着が続くインコース有利な馬場。



桜花賞とは一転した結末になるかも知れませんね。










それでは優駿牝馬・オークスの予想を紹介します。

評価順で。





◎2クラヴァシュドール
○4デアリングタクト
▲10ミヤマザクラ
△5ホウオウピースフル
△8スマイルカナ
△1デゼル
△11リリーピュアハート
△12マジックキャッスル






まだまだ気になる馬は居るんですが、流石にこれ以上は笑




本命はクラヴァシュドール。


昨年の2歳時はGⅢサウジアラビアロイヤルカップで、後にGⅠ朝日杯フューチュリティステークス優勝、GⅠ皐月賞2着になる牡馬のサリオス相手に上がり最速タイの脚を使って強い2着。


GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズでは鞍上の消極的な騎乗で離された3着に終わったが、桜花賞トライアル・GⅡチューリップ賞は乗り替わった鞍上ミルコ・デムーロ騎手の積極的な騎乗で改めて力を見せる2着。


前走のGⅠ桜花賞は少しコーナーで窮屈な場面があったが、インコースから渋とく伸びて4着、走りから重たい馬場も影響していた印象で、内容自体は悪くは無かった。


気になるのは減り続けている馬体だが、20日発表時点では前走比プラス18キロと回復、デムーロ騎手鞍上で実質的な追い切りになった先週は3頭併せを消化、今週は単走で全体時計は目立たないが、ラスト1ハロンは11秒7と状態は高いレベルで安定していそう。


ポジションに拘りは無く、脚質に融通が効くタイプだが、今の東京コースを考えれば絶好と言える枠が当たった。


血統的に父ハーツクライなら距離に不安は無く、むしろこの馬にとってはプラスに働く可能性がある。










対抗はデアリングタクト。


無敗の桜花賞馬で牝馬二冠が懸かるデアリングタクト。


馬場状態的に消耗戦とも言える桜花賞では地力の高さを示すような走りで優勝、一気に3歳牝馬戦線で絶対的な存在になった馬だが、特に2走前のLエルフィンステークスが非常に高いパフォーマンス。


能力の高さは既に疑いようは無いが、メンバー全てに言える事だが、まだまだ若い3歳牝馬で未知な面は多く、デアリングタクトも例外では無く、強さを見せて来たのは全てワンターンのコース。


更に距離2400m、初の関東への輸送、馬体重も減少傾向など、以外に結構不安要素は多く、ここまで人気が被るようなら馬券的には少し疑いたくはなってくる。


まあ、先週のアーモンドアイのようにこんな事を言えば結局あっさりなんて結末になりそうですが(笑)













ミヤマザクラは重馬場で期待された前走の桜花賞が案外な結果だった。


今回は良馬場で改めて見直したい馬で、鞍上に武豊を配して来たのは魅力。


元々は牝馬ながらダービーをも見据えていた馬で、ジワジワ伸びる走りから、距離延長はプラスに出そう。


昨日の武豊騎手の騎乗振りを見ていると、外を回すような事は考えにくく、恐らくインコースを狙って来そうなのも良い。













馬券はクラヴァシュドール中心の三連単で買いたいですね。