明日の東京競馬場のメインレースはダービートライアル・青葉賞です。








1995年の青葉賞(当時GⅢ)はサマーサスピションが優勝。





サマーサスピションは父サンデーサイレンス、母ダイナフェアリーという血統の牡馬。






サマーサスピションは1994年11月にデビュー。

母ダイナフェアリーは重賞5勝の名牝、父サンデーサイレンスの初年度産駒として、デビュー前からその血統背景で注目を集めた。



デビュー戦は圧倒的な1番人気に支持されるが、後の重賞3勝馬マイネルブリッジの2着。


次走もまさかの4着に敗れ、ダートに替わった3戦目で9馬身差の楽勝、初勝利を上げる。


続けてダートの500万に出走するが、3着惜敗に終わる。


ダービーは目指して出走したGⅢ青葉賞ではダート戦を使っていた事や1勝馬という事もあり、6番人気の評価。


後方で脚を溜めたサマーサスピションは展開が向いた面はあったが、直線一気上がり最速の脚で突き抜けて優勝、重賞制覇を飾る。


ダービーの有力候補に踊り出たかに思われたが、青葉賞のレース後に骨折が判明、無念のダービー回避となる。



骨折は比較的早くに治り、秋に復帰するが、GⅡ京都新聞杯14着、GⅠ菊花賞16着と大敗する。


年が明け1996年、GⅡ産経大阪杯で5着と復調気配を見せるが、次のGⅠ天皇賞・春は14着に敗れる。


天皇賞・春の後、現役続行も考えられたが、種牡馬としての期待が高かった事もあり、引退し種牡馬となる。


しかし、種牡馬として日本では障害重賞を制したアイディンサマーを輩出するも、その他に続く活躍馬は登場せず、南半球で種牡馬として生活する事になりました。









9戦2勝。主な勝ち鞍、GⅢ青葉賞。



※格付けは当時の表記です。







発走は15:45です。


2着までにGⅠ東京優駿・日本ダービーの優先出走権が与えられます。










ダービーと同じ東京芝2400mで行われるトライアル競走青葉賞。


本番と同コースですが〝青葉賞馬はダービーを勝てない〟と言われ、現在までに青葉賞馬からダービー優勝馬は出ていません。



それでも青葉賞優勝馬からはシンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、アドマイヤメイン、ウインバリアシオン、フェノーメノなどが日本ダービーで2着になっており、本番に向けて重要なレースなのは間違いありません。




無敗の皐月賞馬コントレイルが中心になっている3歳クラシック戦線。


皐月賞には見向きもせず、ダービー1本に目標を絞っている馬もいるだけに、皐月賞組との対戦が楽しみになるようなレースを期待したいですね。









それでは青葉賞の予想を紹介します。


評価順で。





◎1フィリオアレグロ
○15フライライクバード
▲7ヴァルコス
△3オーソリティ
△4ブルーミングスカイ
△13ロールオブサンダー
△12メイショウボサツ







本命はフィリオアレグロ。


デビュー戦でレッドルレーヴを押さえて優勝、前走2番人気に支持されたGⅢ共同通信杯は3着、改めて重賞で期待が懸かるフィリオアレグロ。


デビュー戦は重馬場、前走は稍重、血統的にも兄が重たい芝を得意としたGⅠ2勝馬サトノクラウンで、フィリオアレグロ自身も重たい馬場に対しての適性はあると思うが、父がディープインパクトなので良馬場での走りを見てみたいところ。


ロス無く折り合いを付けやすい内枠はこの馬にとってはプラスに働きそうで、レーン鞍上も魅力的。


ダービーへの出走権を何とか獲得したいところだろう。










対抗はフライライクバード。


初勝利を上げるのに少し時間を要したが、2400mの距離を使われると未勝利、1勝クラスと連勝、その距離適性の高さから何とか日本ダービーに出走したいであろう存在のフライライクバード。


前走のアザレア賞では直線に入ると余裕を持たせた走りでスンナリ他馬を交わし、ラストも着差以上に余力十分で優勝、走りからも広いコース、長距離に高い適性を感じさせるレースだった。


枠順はもう少しロス無く立ち回れる内寄りが良かったが、脚質に融通が効くタイプで、2連勝内容から好位につけて折り合える馬なのでそこまで気にならない。


フィリオアレグロ同様、ダービーへの出走権獲得を懸けて勝負気配は高い。












ヴァルコスは良馬場でも相手なりに走りそうな馬だが、稍重の前走2400m戦をきっちり勝ち切った。


父ノヴェリストから馬場が渋ればこのメンバーでも引き続き良い走りを期待出来そう。













馬券はフィリオアレグロ、フライライクバード中心の三連単で買いたいですね。