本日、東京競馬場ではオークストライアル・フローラステークスが行われます。
2007年のフローラステークスはベッラレイアが優勝。
ベッラレイアは父ナリタトップロード、母マリスターⅡという血統の牝馬。
ベッラレイアは2007年1月にデビュー。
デビュー戦を勝利、続くすみれステークスで牡馬相手に僅差の3着と好走する。
自己条件戦を勝利、初めての重賞出走になったGⅡフローラステークスでは1番人気の支持を受ける。
イクスキューズが絶好のスローペースで逃げる中、ベッラレイアはインコースの後方で待機。
直線に入り、余力十分にイクスキューズが後続を引き離しに掛かり、ようやくベッラレイアは外に持ち出して追い込みに入るが、前とはかなりの距離。
それでも最後は上がり最速の脚で、粘るイクスキューズ、追いすがるミンティエアーを押さえて優勝する。
本番のGⅠオークスでも1番人気に支持されたベッラレイア。
フローラステークスとは打って変わって好位からレースを進めたベッラレイアは直線で早めに抜け出し、押し切りを計るが、後方で脚を溜めていたローブデコルテにゴール寸前でハナ差差し切られ、無念の2着に終わる。
秋は始動戦となったGⅡローズステークスでダイワスカーレットを半馬身捕らえ切れず2着、GⅠ秋華賞も上がり32秒9の脚を使って追い込むが4着に敗れた。
その後も2008年のGⅠエリザベス女王杯3着など、大きく崩れずに走ったが、結局2007年のフローラステークス以降勝ち星は上げられず、2009年のGⅢ府中牝馬ステークス2着を最後に引退しました。
17戦3勝。主な勝ち鞍、GⅡフローラステークス、GⅠオークス2着、GⅡローズステークス2着、GⅢ府中牝馬ステークス2着。
発走は15:45です。
2着までにGⅠ優駿牝馬・オークスの優先出走権が与えられます。
桜花賞を制したデアリングタクトが頭ひとつ抜けた印象がある3歳牝馬戦線。
2400mの距離に不安がある事から、桜花賞2着馬で昨年の2歳女王レシステンシアは早々とGⅠNHKマイルカップへと目標を切り替えました。
オークスではほぼ間違いなくデアリングタクトが1番人気に支持されると思いますが、そのデアリングタクトに次ぐ存在がハッキリしない状況。
桜花賞が雨が降る重馬場でのレースだった事もあり、桜花賞敗退組のオークスでの巻き返しの可能性はありそうですが、今回のフローラステークスの結果によっては一気にデアリングタクトの次位に評価される馬が出て来るかも知れません。
それではフローラステークスの予想を紹介します。
評価順で。
◎7ホウオウピースフル
○9スカイグルーヴ
▲2セイウンヴィーナス
△1エレヴァテッツア
△14テイエムフローラ
△11レッドルレーヴ
△3ウインマリリン
△15ショウナンハレルヤ
本命はホウオウピースフル。
デビューから1800m、2000mを使われて連勝、前走は桜花賞への可能性を見出だしたかった為の1600mクイーンカップ出走だったが、休み明けに加えて距離不足が響いての6着。
元々中距離志向で、今回の2000mで改めての期待がされる馬で、血統的にも兄が有馬記念を制したブラストワンピースなので、2400mのオークスに何とか出走させる為にも勝負気配は高い。
先行しての終いもしっかりとした脚を使えるのは魅力的で、開幕週の馬場も問題無いだろう。
道中は前を行くであろうスカイグルーヴを徹底マーク、射程圏に入れてラストで交わすイメージ。
対抗はスカイグルーヴ。
デビュー戦はスピードの違いで5馬身差を付けて楽勝、前走のGⅢ京成杯は牡馬の強豪が相手だったが、直線で先頭、押し切りを計ったが、ラストはクリスタルブラックに僅かに差されて2着に敗れたが、3着馬には2馬身以上の差を付けており、負けて強しの内容だった。
京成杯後はGⅠ桜花賞へは目も暮れず、オークスを目標にトライアルのフローラステークスへ向けてじっくりと調整、仕上げ面に抜かりは無いだろう。
今回のメンバー的には何が何でもハナを切りたいような馬はおらず、押し出される形でハナを切る可能性はあるが、どちらにせよ、先行脚質の馬だけに開幕週の芝はこの馬にとって大きくプラスに働きそう。
母系はダイナカール→エアグルーヴと続いている日本が誇る超名血で、ここで良い結果を残せればオークスでデアリングタクトに次ぐ存在になって来るだろう。
セイウンヴィーナスは前走のGⅢクイーンカップで好位からの競馬でしぶとく食い下がり3着に健闘。
前走が非常に良い内容で、馬がレースを重ねる毎に成長している印象。
開幕週で好位4~5番手辺りのインコースで上手く脚を溜めれれば人気もあまり無いので面白い存在。
馬券はホウオウピースフル中心の三連単で人気薄の食い込みを期待したいですね。

