本日、中京競馬場で春のスプリント王決定戦、高松宮記念が行われます。



1999年の高松宮記念はマサラッキが優勝。
マサラッキは父マグニテュード、母ローズエントリーという血統の牡馬。
マサラッキは1996年3月にデビュー。
2戦目の未勝利戦、3戦目の500万(現1勝クラス)とダートで2連勝し、初の重賞出走になったGⅢ中日スポーツ賞4歳(旧表記)ステークス(現ファルコンステークス)は5着。
10月にオープン入りし、古馬相手のGⅡスワンステークス、GⅡCBC賞ともに3着と健闘する。
1997年に出走したGⅠ高松宮杯(旧表記)では5着、GⅠ安田記念7着とトップクラス相手ではパンチ不足の結果に終わる。
しかし、徐々に力を付けて夏のGⅢ函館スプリントステークスで重賞初制覇を飾ると、1998年のGⅢ阪急杯も優勝、GⅢシルクロードステークスでは後の日本初の海外GⅠ馬となったシーキングザパールの2着に入る。
低評価に反発~頂点へ
年明けからのスプリント重賞で好成績を納めていた事もあり、GⅠ高松宮記念では4番人気に支持されるが、10着に大敗、下半期はGⅡCBC賞を優勝するが、GⅠスプリンターズステークスでも8着に敗れてしまう。
GⅡ・GⅢならコースを問わず好結果を残して来たが、GⅠでは厳しい結果が続くマサラッキ。
1999年、この年もGⅠ高松宮記念へ向けて前哨戦のGⅢシルクロードステークスに出走するが6着に敗れる。
これまでのGⅠ成績、前哨戦での敗退から、続くGⅠ高松宮記念では8番人気の低評価。
ファンも少し見限りかけた人気だったが、キョウエイマーチ、トキオパーフェクトがレースを引っ張る中、マサラッキは好位4~5番手をキープして直線へ。
シーキングザパール、アグネスワールド、シンコウフォレストなどと追い比べになるが、これら強豪を押さえて優勝、マサラッキにとって高い壁とされていたGⅠだったが、見事悲願達成のGⅠ競走優勝となった。
しかし、休み明けのGⅡCBC賞で2着に入るが、以降は不振に陥り、2001年7月のGⅢ函館スプリントステークス5着を最後に引退しました。
30戦9勝。主な勝ち鞍、GⅠ高松宮記念、GⅡCBC賞、GⅢ阪急杯、GⅢ函館スプリントステークス、GⅡCBC賞2着、GⅢシルクロードステークス2着。
発走は15:40です。
世界競馬の祭典、ドバイワールドカップデーが新型コロナウィルスの影響で開催中止。
昨年の高松宮記念優勝馬ミスターメロディはドバイワールドカップデーのGⅠアルクオーツスプリントに出走予定だった為、今年は不在。
もう少し開催中止の発表が早ければ遠征を中止し、高松宮記念へと目標を切り替えて出走していたと思われるだけに残念ですね。
オーストラリア・GⅠドンカスターマイルに出走予定だった今年のGⅠフェブラリーステークスを優勝したモズアスコットは早めに遠征を断念、高松宮記念に切り替えての出走と、競馬界にも大きな影響を及ぼしている新型コロナウィルス。
それでもGⅠホース6頭、他にもスプリント戦線でトップクラスの活躍をしている馬が揃い非常に豪華なメンバーになりました。
これだけ豪華なメンバーでGⅠ競走初の無観客競馬は残念とは思いつつも、他のスポーツ・イベントの現状を考えると、競馬は無観客でも開催されているだけ競馬ファンとしては改めて恵まれていると思いますね。
世界的に感染が拡大している新型コロナウィルスの影響は確実に日本の競馬界に忍び寄っており、今後最悪の状況も想定されるだけに、とにかく競馬ファンとしては目の前のレースを思い切り楽しむだけですね。
それでは高松宮記念の予想を紹介します。
評価順で。
◎1ステルヴィオ
○10アイラブテーラー
▲9タワーオブロンドン
△3ダイアトニック
△8グランアレグリア
△6ダノンスマッシュ
△12セイウンコウセイ
△14モズアスコット
△16モズスーパーフレア
本命はステルヴィオ。

(2017年・朝日杯フューチュリティステークス出走時)
2歳の早い時期から活躍し、GⅠ朝日杯フューチュリティステークス2着、3歳時にはGⅡスプリングステークス優勝などクラシック戦線で戦ってきたステルヴィオ。
3歳秋は古馬相手のGⅡ毎日王冠で2着、続くGⅠマイルチャンピオンシップを制してGⅠホースに輝いた。
GⅠマイルチャンピオンシップ以降は案外な結果が続いていたが、休み明けの前走GⅢ阪急杯では初の1400m戦だったが、スタート一息ながら良い手応えで直線を向くと、残り200m地点辺りで前が詰まり、外にも出せない不利を受けつつも前が開くと猛追し、勝ち馬から0秒2差の5着と、次に向けて十分な内容を残した。
一度叩いて確実に状態は上がっているはずで、喉鳴りの不安はあるが、雨予報で喉鳴りの症状はある程度緩和されそうなのは何よりで、前走の走りを見る限りはそこまで気にする必要は無さそう。
父は名スプリンターのロードカナロア、前走からの1ハロンの距離短縮が吉に出る可能性は十分で、後は枠順的にスタートを決めて直線で馬群を捌ければ。
対抗はアイラブテーラー。
これまでデビューから7戦5勝2着2回とほぼパーフェクトな成績でいよいよGⅠ初挑戦を向かえるアイラブテーラー。
これまでのレース振りから、確実に自分の脚を使って来るし、重賞でも昨年のGⅢ京阪杯で不利がありながらも上がり最速の脚で追い込んで2着と十分に力は見せている。
多少の出遅れでもラストは強烈な脚を使う馬だが、好位の位置でも速い脚を使えるのは非常に魅力的で、馬場もある程度渋っても問題無い。
追い切りの動きは抜群で、高松宮記念を最大目標に仕上がりは絶好。
初の左回りへの対応、大幅な馬体減さえ無ければ並み居るGⅠホースを撫で切る可能性はある。
タワーオブロンドンは昨年のGⅡセントウルステークス、GⅠスプリンターズステークスを非常に強い競馬で優勝。
休み明けの前走GⅢオーシャンステークスは3着だったが、優勝した56キロダノンスマッシュ、2着ナックビーナス54キロに対してタワーオブロンドンは58キロの負担重量。
更に高松宮記念への叩き台として仕上がり途上だった事を考えれば上々の結果で、陣営の計算通り状態は上がってレースに挑めそう。
流石に今回はダノンスマッシュには負けられない事も含め、ほぼメイチでの出走になるはずで、枠順も馬群で脚を溜めれそうな絶好枠。
中京コースは初めてだが、脚質から直線の長い中京は合いそう。
人気上位馬なら一番信用出来る存在か。
馬券はステルヴィオ中心の三連複で、大荒れも見込んで相手は手広く押さえたいですね。



