本日、中山競馬場では皐月賞トライアル・スプリングステークスが行われます。




(2015年・鳴尾記念出走時)




2012年のスプリングステークスはグランデッツァが優勝。





グランデッツァは父アグネスタキオン、母マルバイユという血統の牡馬。






グランデッツァは2011年8月にデビュー。

2戦目で初勝利を上げると、続くGⅢ札幌2歳ステークスでは先行抜け出しでゴールドシップを押さえて重賞制覇、早くも翌年のクラシック有力候補になる。


年末のGⅢラジオNIKKEI杯2歳ステークスではアダムスピーク、ゴールドシップに先着されるが、僅差の3着と改めて能力の高さを見せる。



2012年、GⅠ皐月賞を目指してトライアル・GⅡスプリングステークスに3番人気で出走、直線で後の日本ダービーを制するディープブリランテを一気に突き放して優勝。

その圧巻のパフォーマンスから、社台ファーム代表の吉田照哉氏は「アグネスタキオンの最高傑作」と絶賛するコメントを残した。


しかし、1番人気に支持されたGⅠ皐月賞は大外枠が響き、ゴールドシップの5着、日本ダービーでは距離が長かったのかディープブリランテの10着に敗れ、同年秋に屈腱炎を発症、長期の戦線離脱を余儀なくされる。



2014年1月に復帰するが、脚元の懸念からダートを使うが、ポルックスステークス16着、アルデバランステークス11着と大敗。

しかし、芝のオープン特別・都大路ステークスでは2番手追走から直線抜け出し、2着馬に5馬身差を付けて圧勝、芝1800m1分43秒9という日本レコードを記録し、再びのGⅠ戦線での活躍が期待される。


4番人気で向かえたGⅠ安田記念は不良馬場が大きく影響し、ジャスタウェイの11着と大敗、その後GⅢ函館記念でも10着、秋のGⅡ毎日王冠でも5着と敗れた。


それでも1600mに適性を感じていた陣営はGⅠマイルチャンピオンシップへの出走を選択、9番人気だったが、僅差の3着と健闘、GⅠ級の素質がある事を改めて証明する。


翌2015年は復調気配を見せるレースを続け、7月のGⅢ七夕賞で3年以上振りの重賞勝利を飾るが、秋のGⅡ毎日王冠後に再び屈腱炎を発症し、引退する事になりました。










19戦5勝。主な勝ち鞍、GⅡスプリングステークス、GⅢ七夕賞、GⅢ札幌2歳ステークス。







発走は15:45です。


3着までにGⅠ皐月賞の優先出走権が与えられます。


地方競馬から2頭、川崎のエン、兵庫のガミラスジャクソンが参戦。









昨日土曜日に若葉ステークスが終了し、まだ皐月賞への最終便とも言えるGⅢ毎日杯が控えていますが、最後の皐月賞トライアルとなるスプリングステークス。


先日、ワーケア、オーソリティの皐月賞回避が発表されましたが、2頭の2歳GⅠ馬コントレイル、サリオス、弥生賞を制したサトノフラッグが一応の中心になってきた3歳クラシック戦線。

それに次ぐマイラプソディ、ダーリントンホール、クリスタルブラックなどの重賞ウイナーが続く存在ですが、GⅠホープフルステークス2着馬ヴェルトライゼンデが今回のスプリングステークスで始動。


コントレイルに僅差の勝負をした馬なので、ここで強い競馬を見せて優勝すれば、一気に最有力候補になってくるかも知れませんね。


さて、どんな競馬になるか。








それではスプリングステークスの予想を紹介します。

評価順で。






◎3ヴェルトライゼンデ
○4ココロノトウダイ
▲8アオイクレアトール
△9サクセッション
△5ファルコニア
△1エン







本命はヴェルトライゼンデ。


デビュー戦、リステッド競走と2連勝して挑んだGⅠホープフルステークスでは怪物コントレイルの2着。


3戦目のホープフルステークスで土は付いたが、優勝したコントレイルと同じ上がり最速をマークし、僅か0秒2差まで詰め寄る強い内容。


好位から安定して速い脚を使える馬で、脚質の融通も効き、競走能力が非常に高い馬で、中山コースは前走に続いて2回目、追い切りも良い動きを見せている。


まだまだコントレイルとは勝負付けが済んでいるとは思えず、皐月賞に向けて楽しみを持つ為にはここは負けられないレースになる。











対抗はココロノトウダイ。


未勝利、きんもくせい特別と2連勝で挑んだ前走のGⅢ共同通信杯では9頭立ての5着と案外な結果に終わったココロノトウダイ。


敗因としては休み明け、稍重だった馬場、増え続けた馬体などが考えられるが、まだまだキャリアが浅い明け3歳馬で、見限るのは早計で、馬体が絞れ、良馬場なら巻き返し・変わり身を見せる可能性はある。


左回りの新潟で未勝利を勝ってはいるが、右回りコースの方が力を発揮しそうな馬で、一度叩いた上積みは確実に見込めるはずの今回は改めて期待したい。












アオイクレアトールは1勝馬だが、惜敗に終わった近3走は全て僅差で、ヴェルトライゼンデ以外ならそこまで力差は無い。


先行する競馬からある程度の脚は使える馬だが、今回のメンバー的には先手を主張しそう。


展開利を味方に有力各馬にどこまで食らい付けるか。













馬券はヴェルトライゼンデ中心の三連単で、相手に人気が薄い馬の食い込みを期待したいですね。