明日の阪神競馬場のメインレースは天皇賞・春の前哨戦、阪神大賞典です。
2003年の阪神大賞典はダイタクバートラムが優勝。
ダイタクバートラムは父ダンスインザダーク、母スプリングネヴァーという血統の牡馬。
ダイタクバートラムは2001年2月にデビュー。
3戦目で初勝利、続くGⅢ毎日杯で3着と健闘するが、賞金を加算する事が出来ず、クラシック出走は断念。
その後は順調に勝ち上がり、格上挑戦のGⅢ小倉大賞典3着を経て、2002年3月にオープン入り、12月にはGⅡステイヤーズステークスで2着に入り、徐々に素質が開花し始める。
2003年初戦、3000mのオープン特別・万葉ステークスを優勝、GⅢダイヤモンドステークスは3着に敗れるが、続く1番人気で向かえたGⅡ阪神大賞典では中団追走から上がり最速の脚でコイントスを差し切って優勝、重賞初制覇を飾った。
しかし、1番人気のGⅠ天皇賞・春ではヒシミラクル、サンライズジェガーから僅かに遅れを取って3着に敗れた。
その後は成績が落ちていたが、2004年のGⅢ小倉大賞典を6番人気で優勝、12月にはGⅡステイヤーズステークスも優勝し、重賞3勝目を上げると続くGⅠ有馬記念では4着と健闘する。
2005年になり、GⅡ京都記念に出走するが8着に敗れ、繋靭帯炎を発症、11月のGⅡアルゼンチン共和国杯で復帰するが15着に大敗、結局これが最後のレースになりました。
36戦8勝。主な勝ち鞍、GⅡ阪神大賞典、GⅡステイヤーズステークス、GⅢ小倉大賞典、GⅡステイヤーズステークス2着。
発走は15:35です。
優勝馬にはGⅠ天皇賞・春の優先出走権が与えられます。
別定重量の長距離重賞で、再来週にはGⅠ大阪杯が控えている為、当然のように毎年少頭数になる阪神大賞典。
それでも伝統のGⅠ天皇賞・春を目指して2017年の菊花賞馬キセキをはじめ、中々面白い長距離自慢が出走して来ました。
長距離戦線のとりあえずの最有力馬はフィエールマンとは思うんですが、天皇賞・春の最重要ステップレースのここで強い競馬をした馬も必然的に有力馬になって来ますね。
活きの良さそうな明け4歳馬達が、新たに長距離戦線の主役候補として台頭してくるのかも注目です。
それでは阪神大賞典の予想を紹介します。
評価順で。
◎10ユーキャンスマイル
○7ボスジラ
▲6メイショウテンゲン
△9キセキ
△5タイセイトレイル
△4トーセンカンビーナ
本命はユーキャンスマイル。
3歳時にGⅠ菊花賞でフィエールマンの3着と活躍はしていたが、昨年になって素質が徐々に開花。
GⅢダイヤモンドステークスで重賞初制覇を飾ると、夏にもGⅢ新潟記念を優勝、GⅠでは善戦止まりも、今年は更に馬が成長している可能性がありそう。
もちろん3000mの長距離戦は大歓迎の馬で、左回りの方が良績を多く残しているが、右回りでも2勝2着3回、GⅠでも菊花賞3着、天皇賞・春5着なら決して苦手という事は無いだろう。
追い切りは3頭併せの真ん中で昨年のダービー馬ワグネリアン(GⅠ大阪杯出走予定)には半馬身遅れたが、自身の時計的には十分に動いており、休み明けにも強い馬なので、状態面での不安も無い。
対抗はボスジラ。
デビュー戦で優勝、オープン特別の芙蓉ステークス2着など、2歳時の早い時期から素質は見せていたが、昨年夏の札幌競馬場での1勝クラスから今年2月の準オープンまで一気に3連勝でオープン入り。
伸び盛りの明け4歳馬という事で、更に今後力を付けて来そうな馬だが、現時点での勢いは非常に魅力的で、初の重賞挑戦でも不安より楽しみの方が大きい。
距離3000mは初めてになるが、デビューから一貫して2000m以上を使われてきた馬なので距離は長ければ長いほど良さそうだし、更に持ち味が生きて来そうな雰囲気すらある。
脚質も自在性がある馬で、鞍上は長距離なら申し分ない天才武豊騎手なら思い切った先行策に出る可能性もあり、この相手・距離でどんな競馬するか非常に楽しみ。
メイショウテンゲンは昨年のGⅡ弥生賞優勝馬だが、近走は長い距離で好走し、徐々に母メイショウベルーガの長距離適性が出て来た感じ。
極端な瞬発力勝負になれば厳しそうだが、前走のように持久力が生きる展開になれば引き続き良い走りが期待出来る。
メンバー唯一のGⅠ馬キセキは2017年菊花賞優勝以来の3000m級レースになる。
個人的には菊花賞を優勝してからは普通に長距離中心のローテーションを組んで欲しかったので、ようやくステイヤーとしての走りを3000mで改めて見れる楽しみはある。
実績は断然の存在だが、正直すんなり勝ち切るかは微妙な感じはする。
馬券はユーキャンスマイル中心ですが、頭数が頭数なので、買い方はオッズと相談し、ギリギリまで考えたいですね。


