明日、船橋競馬場で2400mのダートグレード競走、ダイオライト記念が行われます。
2005年のダイオライト記念はパーソナルラッシュが優勝。
パーソナルラッシュは父ワイルドラッシュ、母パーソナリーという血統の牡馬。
パーソナルラッシュは2003年9月にデビュー。
デビュー戦を勝利し、芝では良い結果を出せなかったが、500万(現1勝クラス)、昇竜ステークスと勝利を積み重ね、初の重賞挑戦となったGⅢユニコーンステークスで3着と健闘。
次に出走した古馬相手のGⅢエルムステークスではウインデュエル、タイムパラドックスなどの強豪相手に早め先頭から押し切って優勝、重賞初勝利を飾る。
3歳馬限定の盛岡・GⅠダービーグランプリ(現地方限定重賞)でも早め先頭から最後は持ったままで後続を9馬身引き離して楽勝する。
そして陣営はパーソナルラッシュをアメリカ・ブリーダーズカップ・クラシックに遠征させる。
鞍上ランフランコ・デットーリ騎手でダート世界最高峰の舞台に出走するが、ゴーストザッパーの6着に敗れた。
帰国後の東京大賞典、フェブラリーステークスは精彩を欠いたが、GⅡダイオライト記念、GⅢエルムステークスと重賞2連勝を飾る。
しかし、その後のGⅠでは良い結果が出せず、勝ち切れない競馬が続き、最後には地方・大井競馬に移籍するが、復活の勝利は上げられず、2007年12月のGⅡ浦和記念(ゲートから発馬せず、競走中止)が最後のレースになりました。
27戦7勝。主な勝ち鞍、GⅠダービーグランプリ、GⅡダイオライト記念、GⅢエルムステークス2回、GⅡダイオライト記念2着、GⅡブリーダーズゴールドカップ2着。
※格付けは当時の表記です。
発走は20:05です。
JRAから4頭、地元・船橋6頭、兵庫、笠松、名古屋、大井各1頭の計14頭で争われます。
ダート長距離2400mで争われる伝統のダイオライト記念。
過去の優勝馬にはホクトベガ、アブクマポーロ、ヴァーミリアン、フリオーソなどの名馬が名を連ねているレースですが、今年参戦してきたJRA勢は正直寂しい顔ぶれに感じますね。
まあ、その分地方勢にチャンスは大きく広がりますが、それでもダートグレード競走は今まで微妙なJRA馬でも上位争いに加わって来ました。
それだけ地方と中央の格差は大きくあるのが現実ですが、近年の南関東古馬戦線は中央のバリバリのオープン馬が多く移籍し、非常に層が厚くはなってきています。
ただ、南関東限定重賞を中心にローテーションを組む馬も多くいるのが現状。
そういう意味では今年10歳になったが、グレードレースに出走して来る元中央のGⅠ馬サウンドトゥルーは立派ですね。アナザートゥルースとの兄弟対決は注目ですね。
そして、ダート長距離戦に絶対の自信を持つ、昨年の兵庫年代表馬タガノゴールドの参戦は非常に楽しみです。
それではダイオライト記念の予想を紹介します。
評価順で。
◎8サウンドトゥルー
○14アナザートゥルース
▲7タガノゴールド
△3ウェスタールンド
△11ハセノパイロ
△1ジョーダンキング
△6ヤマノファイト
本命はサウンドトゥルー。
中央所属時は東京大賞典、JBCクラシック、チャンピオンズカップを優勝、地方・船橋競馬へ移籍してからも大井・金盃を2連覇など、10歳を向かえた今年も大きな衰えは無い。
前走金盃でのパフォーマンスは圧巻で、4コーナーから直線抜け出すと、後続を8馬身ちぎって楽勝。
今回はJRA馬が参戦する交流重賞で相手は強化されるが、ダートのトップクラスは不在のメンバーで、前走のような競馬が出来れば上位争いする可能性は高そう。
メンバー中実績は文句無しのNo.1で、追走しやすい距離も魅力的。
対抗はアナザートゥルース。
兄サウンドトゥルーとの有力馬同士の兄弟対決が注目されているダイオライト記念。
流石に実績では兄サウンドトゥルーには譲るが、アナザートゥルー自身も、徐々に力を付けて昨年オープン入り、GⅢアンタレスステークスで重賞制覇を飾った。
オープン入り後も堅実な走りを見せており、まだ成長して来そうな余地も感じられる馬。
そこそこポジションも取れる脚質があるし、距離も昨年のJpnⅡ名古屋グランプリ3着の内容から問題は無い。
昨年の兵庫年代表馬タガノゴールドは前走の白鷺賞でエイシンニシパを破り、改めて兵庫No.1を証明した。
これまで重賞通算7勝、2400m六甲盃2回、2600m北国王冠、2000m白鷺賞、イヌワシ賞とダートの長距離戦では非常に強い結果を残している。
もちろん、船橋への遠征は距離適性を見込んでの事だし、JRA勢もそこまで一流とは言い難いメンバーで、十分に食い込むチャンスはありそう。
兵庫の年代表馬としてダートグレード競走で存在感を見せて欲しいところ。
馬券はサウンドトゥルー中心の三連複で買いたいですね。



