明後日、3月5日(木)川崎競馬場で牝馬限定のダートグレード競走、エンプレス杯が行われます。








2010年のエンプレス杯はブラボーデイジーが優勝。





ブラボーデイジーは父クロフネ、母ブラボーサンライズという血統の牝馬。






ブラボーデイジーは2008年1月にデビュー。

同年7月に初勝利、この年は3勝を上げて準オープンまで上がる。


2009年のGⅢ福島牝馬ステークスでは格上挑戦ながら、先行して押し切り、見事重賞制覇を飾る。

勢いで出走したGⅠヴィクトリアマイルでは優勝馬ウオッカには7馬身放されたが、先行して渋とく粘り、11番人気ながら2着と大健闘した。


しかし、秋のGⅠエリザベス女王杯は16着と大敗した。



2010年、2008年2月以来となるダート戦、川崎競馬場のJpnⅡエンプレス杯に出走すると先行して早め先頭で直線に入ると、追いすがるダートの強豪牝馬ラヴェリータをクビ差押さえて優勝、芝・ダート両方の重賞ウイナーとなった。


その後に芝・ダートの二刀流で様々なレースに出走したが、エンプレス杯以降は勝ち星を上げられず、2011年11月のJpnⅠJBCレディスクラシック8着を最後に引退しました。










38戦5勝。主な勝ち鞍、JpnⅡエンプレス杯、GⅢ福島牝馬ステークス、GⅠヴィクトリアマイル2着、JpnⅡエンプレス杯2着、GⅢマーチステークス2着、GⅢ愛知杯2着、GⅢ福島牝馬ステークス2着。







発走は16:30です。



JRAから5頭、大井4頭、地元・川崎2頭、船橋、浦和各1頭の計13頭で争われます。









古くはホクトベガ、ファストフレンド、地方勢もジーナフォンテン、プルザトリガーなどが優勝して来た伝統のエンプレス杯。


現在はJBCレディスクラシック(JpnⅠ)が創設されましたが、長く牝馬限定ダート重賞としては唯一のJpnⅡ(GⅡ)競走として実施されて来ました。



中央・地方全国交流重賞として開放された1995年、ホクトベガが18馬身差を付けて圧勝した時は衝撃的でした。



間違いなく、エンプレス杯というレースの価値を高めた砂の女王ホクトベガの功績は非常に大きく、エンプレス杯が行われる川崎競馬場ではスパーキングレディーカップが〝ホクトベガメモリアル〟として施行されています。

新型ウイルス感染拡大防止の為、無観客競馬になりますが、そんなホクトベガに続く新たな砂の女王誕生にも期待しつつレースを楽しみたいですね。









それではエンプレス杯の予想を紹介します。






◎3プリンシアコメータ
○2クレイジーアクセル
▲10ラインカリーナ
△7アンデスクイーン
△11サルサディオーネ
△5パッシングスルー






本命はプリンシアコメータ。


昨年のエンプレス杯の優勝馬で、一昨年は2着、これまで重賞競走3勝を上げている牝馬ダート戦線トップクラスの1頭。


右回りでもこなせるが、左回りの方が断然得意な馬で、特に左回りダート2100mはこれまで7戦2勝2着3回4着2回と高い距離適性を見せている。


今回と同じ左回りダート2100mは、牡馬相手のリステッド競走・ブリリアントステークス2着があり、プリンシアコメータにとっては年間の牝馬ダート重賞の中でエンプレス杯は一番勝負気配が高いレースになりそう。








対抗はクレイジーアクセル。


昨年は地方所属牝馬限定重賞を2勝、徐々に力を付けて12月、船橋のJpnⅢクイーン賞を優勝し、ダートグレードホースの仲間入り。


期待された前走、地元・大井のJpnⅢTCK女王盃は先手を取ったが、ペース・展開的に厳しかったレースでそこまで気にする必要は無いだろう。


昨年のJpnⅡエンプレスは11着と大敗しているが、川崎2100mはロジータ記念2着、JpnⅡ関東オークス、戸塚記念で3着と、中々相性は良い舞台で、要は脚質的に気分良く自分のペースに持ち込めるかどうかに尽きる。










ラインカリーナは昨年、今回と同舞台のJpnⅡ関東オークスを逃げ切って優勝。


その後は1着は無いが、相手関係問わずに好走しているし、ハナがベストも、伏竜ステークスやJpnⅢクイーン賞のレース振りからは逃げなくても競馬は出来る。









馬券はプリンシアコメータ中心の三連単で買いたいですね。