建国記念日の明日、佐賀競馬場で2000mのダートグレード競走、佐賀記念が行われます。
2001年・2002年の佐賀記念はミツアキサイレンスが連覇。
ミツアキサイレンスは父エイシンサンディ、母ユウコウターナという血統の牡馬。
ミツアキサイレンスは1999年9月、地方・笠松競馬場でデビュー。
デビューから2連勝を飾ったミツアキサイレンスはその後、JRAの特別指定競走に出走、2戦したが6、7着に終わる。
笠松に戻って重賞・ゴールドジュニアを含む2連勝した後に再びJRAに遠征し、皐月賞トライアル・若葉ステークスで5着と健闘、5月に園田競馬場で行われた第1回GⅢ兵庫チャンピオンシップを差し切って優勝、ダートグレード競走初制覇を飾る。
秋にはGⅢサラブレッドチャレンジカップ(現廃止)2着、岐阜金賞優勝、GⅠダービーグランプリ2着、JRA中京のGⅢ中日新聞杯3着と活躍する。
年が明けた2001年、元旦に笠松競馬場で行われた東海ゴールドカップを優勝、続くGⅢ佐賀記念も優勝、ダートグレード競走2勝目を上げる。
この後は積極的に大井競馬場の帝王賞や第1回JBCクラシック、JRA東京のジャパンカップダートなどに遠征するが最高峰クラスではもうひとつ足りない結果に終わった。
しかし、年末のGⅡ名古屋グランプリでは見事に優勝し、グレードレース3勝目を上げる。
2002年、昨年制した佐賀記念に再び遠征し、連覇を飾る。
長い距離で芝・ダートを問わず良績を残していたミツアキサイレンスはJRAの3200mのGⅠ競走、天皇賞・春に挑戦するべく前哨戦のGⅡ阪神大賞典に出走。
ダービー馬ジャングルポケットや菊花賞馬ナリタトップロードらを相手にハナを切って最後まで驚異的な粘りを発揮し、大健闘と言える4着に入る。
しかし、地方所属馬の天皇賞・春出走条件だった2着以内には入れなかった。
地方所属馬ながらこれまでの芝実績から、JRA阪神競馬場のGⅠ宝塚記念(現地観戦しました)には出走する事が出来たが11着に敗れた。
その後はグレードレースで優勝する事は出来なかったが、2004年6月のJRA福島テレビオープンでは60キロの斤量で2着、笠松競馬場での重賞競走を2勝と、最後のレースになった2006年2月の佐賀記念(8着)まで大きな故障もなく、芝・ダートを問わず長く現役で頑張り続けました。
引退後は種牡馬になりましたが、目立った産駒は出ず併用されていた牧場は閉鎖、笠松所属で同オーナーが所有、種牡馬入りしていたミツアキタービンとともに現在の消息は不明になっています・・・
60戦13勝。主な勝ち鞍、GⅡ名古屋グランプリ、GⅢ佐賀記念2回、GⅢ兵庫チャンピオンシップ、GⅠダービーグランプリ2着、GⅡオグリキャップ記念2着2回、GⅢ白山大賞典2着、GⅢサラブレッドチャレンジカップ2着。
※レースの格付けは当時の表記です。
発走は16:30です。
JRAから5頭、地元・佐賀5頭、名古屋2頭の計12頭で争われます。
東海ステークス、川崎記念、そして今月23日に行われるフェブラリーステークスなど、ダートの重賞競走が前後に行われる時期とあって、その裏路線のダート重賞的な感じがある佐賀記念。
それでもダート2000mの重賞競走という事で、6月のJpnⅠ帝王賞に続く路線にはなりますね。
まあ、JRA所属馬にとっては地方競馬でのダートグレード競走に出走する事自体激戦で、今回出走して来たJRA勢にはそれなりに勝負気配があるとは言えます。
11年連続でJRA勢が優勝している佐賀記念。
時期的に一流どころの出走はないJRA勢ですが、それでも地方勢からすれば強力メンバー。
気持ち的にはそろそろ地方勢、特に地元佐賀所属馬の優勝を今年こそ期待したいですね。
それでは佐賀記念の予想を紹介します。
評価順で。
◎5ラインカリーナ
○11テルペリオン
▲3ロードゴラッソ
△12ウノピアットブリオ
△7グレイトパール
本命はラインカリーナ。
3歳だった昨年はJpnⅡ関東オークスを逃げ切って重賞制覇、続く古馬との対戦になったJpnⅢブリーダーズゴールドカップでは3着に敗れたが、ダート界の強豪牝馬アンデスクイーンと僅か0秒1差の好勝負を演じた。
太秦ステークスでは4着だったが、勝ち馬エアアルマスは後にGⅢみやこステークスを優勝、2、3着馬も牡馬の重賞ウイナーで、相手関係を考えれば十分に健闘したと言えるレースだった。
前走のJpnⅢクイーン賞はハナを切れなかったが、3着に粘り、決して内容は悪くなかった。
佐賀競馬場は初めてだが、コースを問わず結果を出して来た馬で問題は無さそうだし、今回はメンバー的にハナを取れそう。
自分の展開に持ち込めれば、そのまま行き切っても不思議は無い。
対抗はテルペリオン。
前走は15着と大敗に終わったが、右回りダート2000mの仁川ステークスを優勝、JpnⅢマーキュリーカップ3着、JpnⅢ白山大賞典4着などの実績から、当然力負けでは無いだろう。
現状はハナを切るより、好位2、3番手辺りから競馬をするのが合っている馬で、今回は逃げるであろうラインカリーナを先に行かせて絶好の位置を取れそう。
佐賀は初めてになるが、中央・地方と遠征経験豊富な馬なので全く問題は無いと思う。
南関東の名馬だったフリオーソの産駒は個人的に応援しているし、川崎のヒカリオーソとともに今後更に活躍して欲しい。
ロードゴラッソはGⅢシリウスステークスを優勝した重賞ウイナーで、JpnⅡ浦和記念3着、GⅠ東京大賞典5着の実績馬。
力は認めるところだが、佐賀出身の鞍上川田将雅騎手の里帰り的に出走して来た感がある(笑)
もちろん、力はある馬なので軽視は出来ないが・・・
地元・佐賀の期待馬であるグレイトパール、ウノピアットブリオの2頭は、前者は中央所属時にダート重賞を2勝、昨年の佐賀記念4着の実績馬、後者は佐賀で12戦11勝、前走の中島記念ではグレイトパールを破って優勝して現在8連勝中。
今年のメンバーならチャンスは十分ありそうなので、そろそろ地元馬としてJRA勢に一太刀入れて欲しい。
馬券はラインカリーナ、テルペリオン2頭を中心の三連単を考えていますが、地元馬の1、2着の目も密かに狙ってマルチを掛けたいですね。

