本日、京都競馬場で秋のマイル王決定戦であるマイルチャンピオンシップが行われます。







1995年のマイルチャンピオンシップはトロットサンダーが優勝。



トロットサンダーは父ダイナコスモス、母ラセーヌワンダという血統の牡馬。




育成馬時代に大怪我を負ったトロットサンダーは、デビューが大幅に遅れ、浦和競馬場での初出走が4歳(現3歳)の7月。


しかし、持った素質は高く、初出走から5連勝を飾る。


1993年1月に連勝は止まるが(2着)、すぐに2連勝、その後、骨折により1年間のブランクがあったが、1994年5月の復帰戦を楽勝。


浦和競馬場で9戦8勝2着1回の成績を引っ提げて中央に移籍。



1994年7月に中央移籍初のレースで2着、その後900万(現2勝クラス)、1500万(現3勝クラス)を連勝しオープン入り。


初重賞挑戦になった中山記念7着の後、降格しての1500万(現3勝クラス)を勝って再びオープン入り。


しかし、重賞競走では函館記念、札幌記念共に7着と敗れた。




マイル無敗の王者へ






1995年秋、毎日王冠に出走。


6番人気だったが僅差の3着と健闘、重賞レースでも戦える力を見せる。


続いて1600mのオープン特別・アイルランドトロフィーに出走、上がり最速の脚で2着馬に3馬身差を付けて楽勝する。


その勢いでGⅠマイルチャンピオンシップに出走。


マイル戦で好成績のトロットサンダーは4番人気の支持を受けた。


ヒシアケボノ、ビコーペガサスが人気を集めていたが、後方で脚を溜めていたトロットサンダーは最後の直線で上がり最速の脚で一気に突き抜けて優勝。


見事に重賞初制覇がGⅠ競走、この時点で中央のマイル戦は4戦4勝と文字通りのマイルチャンピオンになったトロットサンダーだが、その事より、2着に16番人気のメイショウテゾロが入り、馬連は10万を超える大波乱になり、ファンにはその印象の方が強く残るレースになった。



年が明けて1996年の始動戦、東京新聞杯を58キロの負担重量だったが優勝し、得意のマイル戦で5戦5勝を飾る。



続いて1400mの京王杯スプリングカップに出走するが、ハートレイク、タイキブリザードに先着を許す3着に終わる。



そして未だ無敗のマイル戦、GⅠ安田記念に1番人気で出走。


直線でヒシアケボノ、タイキブリザード、ジェニュインが叩き合いをするのを横目にトロットサンダーはラスト上がり最速の脚でタイキブリザードをハナ差差し切って優勝。


これで中央のマイル戦は6戦6勝、昨年のマイルチャンピオンシップに続いての安田記念制覇で文句無しのマイル王に輝いた。



その後、トロットサンダーは2000mの天皇賞・秋への出走を表明するが、前哨戦である毎日王冠へ向けての調教中に故障を発生し、引退する事になる。



引退後は種牡馬になったが、地方競馬での重賞馬を数頭輩出するにとどまり、2004年に放牧中での骨折で安楽死の処置が取られました。







トロットサンダーはマイル戦では地方・中央合わせて8戦8勝、地方・浦和競馬場が生んだ名馬。


最後の直線での追い込みは非常に印象的で、まさに名前の通りの衝撃でした。


自分が競馬を見初めたのが1995年なんですが、その年のマイルチャンピオンシップの払い戻し金が発表された時の観衆のどよめきは凄かったのは良く覚えていますね。




発走は15:40です。




非常に豪華なメンバーが揃った印象のマイルチャンピオンシップ。


楽しみは外国馬無しの、来週行われるジャパンカップより、今回のマイルチャンピオンシップの方が楽しみですね。



まあ、来週の事はさておき、今年のマイルチャンピオンシップは毎日王冠を制したダノンキングリーの出走が予想を難しくしている感じがします。


普通の流れなら天皇賞・秋に出走しそうな感じなんですが、オーナー都合とは思いますが毎日王冠の強い勝ち方から無視は出来ない存在なので予想が悩ましいですね。



本命馬は比較的早い段階で決めていたので、そこに関しての自信はあります(^-^)








それではマイルチャンピオンシップの予想を紹介します。

評価順で。






◎14ダノンプレミアム
○15ダイアトニック
▲12モズアスコット
△10アルアイン
△7ペルシアンナイト
△5インディチャンプ
△1ダノンキングリー
△8プリモシーン
△2グァンチャーレ






本命はダノンプレミアム。

2歳時に朝日杯フューチュリティステークス優勝、その時見せたパフォーマンスからはもっと活躍していい馬と思うがGⅠはその1勝のみ。


弥生賞では後のダービー馬ワグネリアン、金鯱賞では宝塚記念、コックスプレートを制したリスグラシューにそれぞれ勝っている事からも単なる2歳GⅠ馬で終わってしまうのは非常に勿体ない馬。


前走の天皇賞・秋では規格外の勝ち馬がいただけで、実質はダノンプレミアムは優勝馬になっていてもおかしくはないレースだった。


改めて前走で能力の高さは見せており、GⅠ2勝目が望まれる馬で、アーモンドアイがいない今回はその絶好のチャンス。


将来、種牡馬としての期待も高くされている馬で、何とかもうひとつGⅠを勝たせたいと陣営は強く思っているはず。


安田記念のようにテンションが上がらずに落ち着いた状態なら好勝負必至だろう。









対抗はダイアトニック。

京都コースは5戦5勝無敗、前哨戦のスワンステークスをインパクトある勝ち方で、一気にスターダムに乗りつつあるダイアトニック。


前走のスワンステークスは鞍上スミヨン騎手の腕っぷしも大きかったが、ダイアトニック自身の能力を高く感じさせる衝撃的な追い込み。


1600mでも過去に好成績を残しているので、そこまで気にする必要は無さそう。


今の京都の芝コースは内も外も伸びて来る感じだが、スミヨン騎手はどこに進路を取るか注目。









GⅠ馬モズアスコットは前哨戦のスワンステークスで勝ち馬ダイアトニックとはタイム差無しの2着。

仕上げ切ってない状態での前走は高く評価出来る内容で、今季2回叩いた上積みが見込め、さらに状態は上がって来ているだろう。

京都コースも非常に得意で人気があまり無いなら面白い存在になる。








馬券はダノンプレミアム中心の三連単が本線、三連複で人気が薄い馬を押さえたいですね。