明日はいよいよ浦和競馬場で地方競馬の祭典、JBC競走が開催されます。
JBC3競走の1レース目は牝馬限定のJBCレディスクラシック。
2017年大井競馬場で行われたJBCレディスクラシックは地元・大井のララベルが優勝。
ララベルは父ゴールドアリュール、母ブリージーウッズという血統の牝馬。
2014年7月の大井競馬場のデビュー戦を優勝、2戦目は2着に敗れたが、3戦の川崎・ローレル賞でクビ差勝利、重賞初制覇を飾る。
年末大晦日に大井競馬場で行われた東京2歳優駿牝馬も2番人気で優勝、南関東2歳牝馬チャンピオンに輝く。
年が明けて2015年、中々調子が上がらなかったララベルはぶっつけで浦和・桜花賞に挑む。
低調振りから3番人気の評価だったが、2番手追走から逃げる兵庫のトーコーヴィーナスを半馬身抑えて優勝した。
低調ながらも浦和・桜花賞を勝利した事により、次走の東京プリンセス賞では圧倒的な1番人気に支持されたが、伸びを欠いて4着に敗れる。
牡馬相手の東京ダービーもラストは甘くなり、4着に敗退する。
休養し、立て直されたララベルは準重賞、ロジータ記念と連勝、年末の東京シンデレラマイルは2着に敗れたが、徐々に復調、良化してきた。
2016年、再び調子が中々上がらなくなったララベルだったが、5ヶ月振りの浦和・しらさぎ賞を優勝、しかし、その後は再び調子が下降してしまう。
9月に復帰したララベルは中央馬相手のダートグレード競走であるレディスプレリュードに出走し4着と上々な結果だったが、次のJBCレディスクラシックは左後脚の炎症の為、競走除外になってしまう。
12月のクイーン賞は10着に大敗し、2016年を終える。
地方所属の砂の女王誕生
2017年の始動戦になった4月のマリーンカップ、次の7月スパーキングレディカップとダートグレード競走で続けて2着と健闘した。
秋になり、ララベルは前年発走除外になったJBCレディスクラシックを目指して前哨戦のレディスプレリュードに出走する。
6番人気と低評価だったが、地方馬最先着となる4着と前哨戦としてはまずまずの結果を残した。
そしていよいよ地元・大井で行われるJBCレディスクラシックに出走。
JBCレディスクラシック3連覇が懸かるホワイトフーガなど上位人気は中央勢に集まる中、ララベルは5番人気と地方勢では最も期待される支持を受けた。
レースは武豊プリンシアコメータがペースを握り、ララベルは好位の3番手を追走、ホワイトフーガは中団待機。
4コーナーでララベルは積極的に勝負を掛けて仕掛け出す。
直線に入り、早めに仕掛けてエンジン全開のララベルは逃げるプリンシアコメータを一気に交わす勢いで迫る、ホワイトフーガを完全に伸びを欠いて後退。
ララベルとプリンシアコメータ2頭の馬体を併せた完全な一騎討ちになり、ラストは僅かにララベルが前に出たところがゴール。
見事地方・地元生え抜き馬による砂の女王の栄冠を手にした。
その後ララベルは2018年のTCK女王盃4着、引退レースとなったJRA東京のGⅠフェブラリーステークス15着を最後に引退、繁殖牝馬になりました。
ララベルは2007年のJBCスプリントを制したフジノウェーブ以来の地方勢2頭目のJBC競走優勝馬として見事に栄冠を掴み取りました。
JBCレディスクラシックでの直線、プリンシアコメータにララベルは内にヨレて馬体をぶつけての激しい叩き合いになり、審議に掛かり物議を呼びましたが、ララベル鞍上真島大輔騎手の気迫のある追い方から何としてもJBCを勝ちたい執念を感じましたし、レース後の関係者の感極まった雰囲気、特にララベルを管理する荒山勝徳調教師の涙は印象的でした。
審議に掛かっても優勝すれば良いと言うのに100%賛同は出来ませんが、〝地方競馬の祭典〟であるJBC競走に対する思いは普段、陽の目を見ない地方競馬関係者にとっては自らの存在をアピールする最大の舞台と言っても過言ではありません。
プリンシアコメータの関係者や馬券を買っていたファンには申し訳ありませんが、陽の目を存分に浴びている武豊騎手はまたすぐにJBCを勝つ時は来ると思いますし許してあげて下さい(笑)
発走は14:00です。
JRAから5頭、大井、川崎、地元・浦和各2頭、北海道1頭の計12頭で争われます。
何と言っても今年のJBCレディスクラシックの注目する点は距離の1400mで行われる事ですよね。
それによって、短距離寄りのメンバー構成になりました。
それに小回りコースの浦和と言う事で、スピードが勝った馬が非常に有利になって来そう。
〝JBCレディスクラシックスプリント〟と考えた方が良さそうですね笑
それではJBCレディスクラシックの予想を紹介します。
評価順で。
◎3ヤマニンアンプリメ
○11ファッショニスタ
▲6レッツゴードンキ
△5ゴールドクイーン
△8ラーゴブルー
△1モンペルデュ
本命はヤマニンアンプリメ。
今回はハナに固執したモンペルデュ、ゴールドクイーン2頭の激しい先行争いが予想される事から、その後ろのインコースを取れそうな馬に展開が向きそう。
ヤマニンアンプリメはこれまで先行集団の直後から上手にレースを進めて好結果を出してきているし、前走に同じ1400mの浦和コースを叩いているのも魅力。
武豊騎手ならソツなく乗って馬券内に入って来そう。
対抗はファッショニスタ。
近2走は1600、1800mと使われて2着に来ているが、1400mも得意で距離の守備範囲は広い。
牡馬相手の中央オープン戦で上位に顔を出している事から牝馬限定戦なら胸を張れる馬で、昨年のJBCレディスクラシックでも京都1800mだったが3着に入っているように牝馬限定JpnⅠを優勝する能力は十分にある。
外枠が当たったが、逆に言えばスンナリ外から好位の位置を確保出来そうで、前が競り合って崩れれば自然と4コーナーでは持ったままで回って来そう。
舞台を選ばず力を発揮する桜花賞馬レッツゴードンキも前崩れの展開を味方にラストの差し込みを警戒したい。
馬券はヤマニンアンプリメ1、2着固定の三連単で勝負したいですね。


