今夜、アイルランド・レパーズタウン競馬場で欧州中距離最高峰レースのひとつであるアイリッシュチャンピオンステークスが行われます。






アイリッシュチャンピオンステークスは1976年創設。



創設当初のレース名はジョー・マクグラス・メモリアルステークス、次にフィーニクス・チャンピオンステークス、1991年に現在のアイリッシュチャンピオンステークスのレース名に落ち着きました。



歴代優勝馬には歴史的名馬の名前がズラリと並んでいるんですが、日本の競馬ファンに馴染みがある馬では1992年ドクターデヴィアス、1995年ペンタイア、1997年ピルサドスキー、1998年スウェイン、2001年ファンタスティックライト、2006年、2007年連覇のディラントーマス、2009年シーザスターズ、2012年スノーフェアリーなどがいます。



尚、過去アイリッシュチャンピオンステークスに出走した日本馬はいません。


今年出走するディアドラが日本馬として初挑戦になります。









発走は日本時間0:15です。


イギリス2頭、アイルランド5頭、日本1頭の計8頭で争われます。




本来の発走時刻は日本時間の深夜2:35だったようですが、おそらく日本の競馬ファンによる馬券の購買力を考えて主催者側がリアルタイムでレースを観戦しやすい発走時刻にしてくれたようです。


確か6月の英国・プリンスオブウェールズステークスの時も日本の競馬ファンの為に発走時刻が前倒しになりましたね。


イギリス・アイルランドの主催者に感謝したいですね(^-^)







欧州トップクラスのクリスタルオーシャンが調教中の故障により電撃引退、凱旋門賞に向けて無念の戦線離脱になりました。


それでも欧州勢の層は厚く、アイリッシュチャンピオンステークスの出走メンバーは強力。


海外で強豪との対戦が続く日本のディアドラにとって厳しい戦いが続きますが、ナッソーステークス優勝の勢いに乗って今回も好勝負を期待したいですね。






それではアイリッシュチャンピオンステークスの予想を紹介します。

評価順で。

番号は馬番です。




◎5マジカル
○4マジックワンド
▲3ディアドラ
△6アンソニーヴァンダイク
△8マッドムーン
△1エラーカム





本命はマジカル。

今年はタタソールズゴールドカップを優勝、その後に出走したGⅠは3戦連続で2着に敗れているが、その時の勝ち馬はエネイブル、クリスタルオーシャンと欧州トップクラスの2頭。


成績からエネイブル、クリスタルオーシャンが欧州No.1、2ならマジカルはNo.3の位置にいる馬で、2強不在のメンバーなら最有力候補になる。


地元・アイルランドの名門厩舎であるエイダン・オブライエンは今回4頭出しだが、マジカルにファーストジョッキーであるライアン・ムーアを配してきている事からもここは負けられない一戦。






対抗はマジックワンド。

4頭出しエイダン・オブライエン厩舎の1頭で、マジックワンド自身はこれまでGⅠ勝ちはないが、2着が5回あるように能力はGⅠ級。


ペガサスワールドカップターフ、アーリントンミリオンなど、アメリカの牡馬混合のGⅠ競走での2着は光る成績で、おそらく並みのGⅠ馬より力は上と見れる。


今年のキングジョージは大敗したが、相手なりに走る魅力がある馬で、距離も今回の2000mくらいがベストのはず。


凱旋門賞、ブリーダーズカップより、ここがメイチの可能性も。








日本のディアドラは前走のナッソーステークスで悲願の海外GⅠ初制覇、秋華賞に続くGⅠ2勝目を飾った。

昨年の香港カップ2着、ドバイターフ3着などがあり、海外の競馬関係者にも牡馬相手の大レースで好勝負出来る能力は証明している。

今回はイギリスからアイルランドへの輸送を挟んでのレースになるが、場所、馬場を問わず結果を出してきた馬なので大丈夫だろう。

ヨーロッパの芝への適性は証明済みなので相手は強いが頑張って欲しい。







馬券はマジカルを頭固定の三連単を考えています。






なお、アイリッシュチャンピオンステークスは今夜23:45~1:00までグリーンチャンネルで無料生中継されます。

日本馬が競馬先進国のひとつであるアイルランドで走るのは初めてなので、この歴史的な挑戦を楽しみたいですね(^-^)