明日、英国・ヨーク競馬場で欧州中距離最高峰レースのひとつインターナショナルステークスが行われます。







インターナショナルステークスは今年で48回目を迎える競馬発祥の地イギリスで行われるGⅠ競走。



そのレースレベルは極めて高く、欧州中距離戦線ではエクリプスステークス、プリンスオブウェールズステークス、英チャンピオンステークス、愛チャンピオンステークスなどと並ぶ2000m級最高峰レースのひとつ。



主な歴代優勝馬には1997年シングスピール、2000年ジャイアンツコーズウェイ、2001年サキー、2003年ファルブラヴ、2005年エレクトロキューショニスト、2008年デュークオブマーマレイド、2009年シーザスターズ、2012年フランケル、2016年ポストポンドなどビッグネームが名を連ねています。




過去、インターナショナルステークスに挑戦した日本馬は2005年のゼンノロブロイただ1頭。






ゼンノロブロイは2003年の3歳時に日本ダービー2着、青葉賞と神戸新聞杯を優勝。

2004年の春シーズンは日経賞2着、天皇賞・春2着、宝塚記念4着と勝ち切れない競馬が続いたが、秋になると本格化。

天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念と中央競馬古馬下半期の王道GⅠを3連勝。


2005年に宝塚記念(3着)をひと叩きして英国・インターナショナルステークスに出走。

鞍上武豊騎手で挑んだゼンノロブロイは直線で、後にドバイワールドカップを制するエレクトロキューショニストと激しい叩き合いを演じるが、最後は僅かクビ差の2着と栄冠まであと一歩に終わりました。




発走は日本時間23:35です。



イギリス6頭、アイルランド2頭、日本1頭の計9頭で争われます。


日本からシュヴァルグランがO・マーフィー騎手鞍上で参戦。





予想はされていましたが、エネイブル、マジカル、アンソニーヴァンダイクなどの強豪は回避。


それでもメンバーレベルは非常に高く、どの馬も日本のシュヴァルグランにとっては強敵ですね。


特にエネイブルと同等に近い実力を持つクリスタルオーシャンが出走している事もあり、日本馬3頭が出走を表明している凱旋門賞へ向けても大変重要なレースになってきそうです。






それではインターナショナルステークスの予想を紹介します。

評価順で。


番号は馬番です。





◎2クリスタルオーシャン
○8ジャパン
▲4ロードグリッターズ
△3エラーカム
△1シュヴァルグラン
△9キングオブコメディ






本命はクリスタルオーシャン。

3歳時から能力の高さは見せていたが、昨年4歳時は重賞3連勝、強敵相手のキングジョージ、英チャンピオンステークスともに2着と本格化。


今年に入っても重賞2連勝、プリンスオブウェールズステークスではマジカル、シーオブクラスなどを破ってGⅠ初制覇を飾るなど、更に馬は成長している感じ。


前走のキングジョージではエネイブル相手にクビ差の2着と実力を改めて証明、現在の欧州では3本の指に入ると思われる馬で、今回はジョッキーが乗り替わりになるが、これだけの馬なので心配は無いと思う。

ここは最も優勝に近い存在と見る。






対抗はジャパン。

今回3頭出走している3歳馬の1頭で、今年の英ダービーでは直線で大外からしぶとい脚で迫って僅差の3着と、上位2頭より強い競馬をしていた。


英ダービー後はGⅡ優勝、前走のパリ大賞でGⅠ初制覇を飾って重賞連勝。


距離の心配も無く、斤量を味方に上位進出の可能性は十分。






ロードグリッターズは今年のドバイターフでアーモンドアイ、ヴィブロスに次ぐ3着と健闘、6月のクイーンアンステークスでGⅠ初制覇。

マイルがベストの印象はあるが、過去に中距離でも結果を出した実績がある。

長く良い脚を使える馬で、相手が揃った今回でも自分の力は出して来そう。








日本のシュヴァルグランは前走のキングジョージでは強力欧州勢の前に6着に敗退。

ジャパンカップ、天皇賞・春などの内容から前走より距離が短くなるのは決してプラスとは言えないが、イギリス2戦目の上積みはあると思うので、強豪相手に少しでも食らい付いて欲しい。







馬券は三連単でクリスタルオーシャン頭固定で買う予定です。



なお、インターナショナルステークスは8月21日(水)23:00~24:00(予定)にグリーンチャンネルで無料生中継されます。