本日、札幌競馬場で中央競馬夏の大一番、スーパーGⅡとも言われる札幌記念が行われます。
昨年の札幌記念はサングレーザーが優勝。
札幌競馬場はかつてはダートコースしかなく、札幌記念はダート2000mで行われていました。
ダートで行われていた時代の札幌記念優勝馬にはオーバーレインボー、ライフタテヤマ、ダイナレター(ダート1700m)などがいます。
1990年に札幌競馬場に芝コースが新設され、札幌記念は芝2000mに変更。
そして1997年に中央競馬真夏唯一のGⅡ競走に昇格、同年の札幌記念にはエアグルーヴ、ジェニュインと2頭のGⅠ馬が出走して大注目のレースになりました。
芝2000mに変更してからの札幌記念優勝馬には1996年マーベラスサンデー、1997年、1998年連覇のエアグルーヴ、1999年セイウンスカイ、2002年テイエムオーシャン、2004年ファインモーション、2006年アドマイヤムーン、2007年フサイチパンドラ、2010年アーネストリー、2014年ハープスターなど錚々たる馬が名を連ねています。
発走は15:45です。
GⅠホース4頭参戦。
札幌記念はサマー2000シリーズの重賞競走ではあるんですが、競馬ファンからすれば毎年豪華メンバーのハイレベルなレースが繰り広げられる事から、GⅠ昇格が期待される真夏の大レースですね。
今年も非常に豪華なメンバーで、特に昨年の有馬記念優勝馬ブラストワンピース、菊花賞・天皇賞・春優勝馬フィエールマンにとってはフランス・凱旋門賞へのステップレースにここを選んできたので、より注目度が高くなりましたね。
他にも昨年の日本ダービー馬ワグネリアン、一昨年のマイルチャンピオンシップを制したペルシアンナイト、過去2年の札幌記念優勝馬サングレーザー、サクラアンプルール、前走、歴史的名牝ウィンクスの2着と健闘したクルーガーなどが出走し、真夏の大レースらしく熱い戦いが期待出来そうです。
それでは札幌記念の予想を評価順で紹介します。
◎4クルーガー
○9フィエールマン
▲12ワグネリアン
△9サングレーザー
△3ステイフーリッシュ
△1ブラストワンピース
△6ランフォザローゼス
本命はクルーガー。
2016年マイラーズカップ優勝、昨年の京都金杯2着など、マイラーの印象があるクルーガーだが、2000mの通算成績は(1・2・2・1)と今まで馬券内を外したのは僅かに1回のみという高い中距離適性を持っている。
何と言っても前走のオーストラリア・クイーンエリザベスステークス。
33連勝、GⅠ競走25連勝を果たしたオーストラリアの歴史的名牝ウィンクスの引退レースとして世界が注目したレースで堂々の2着と健闘。
直線でのコース取りなど、クルーガー鞍上のT・ベリー騎手の好騎乗もあったが、優勝したウィンクスとの差は僅か0秒2差と力の無い馬が出来る芸当ではない。
今回は海外遠征帰り、秋のオーストラリア・コックスプレートへのステップレースとは思うが、クルーガー自身、休み明けの成績も悪くなく、前走に比べて負担重量は2キロ減、札幌芝2000mで優勝経験もあり、そして何よりロス無く走れる内枠が当たった。
前日オッズから過小評価されている感じだが、前走のレース振りから馬券圏内はもちろん、頭までの可能性は十分にあるはず。
対抗はフィエールマン。
秋の最大目標であるフランス・凱旋門賞への叩き台として札幌記念を選んできたフィエールマン。
通算成績6戦4勝2着2回、その内、菊花賞、天皇賞・春とGⅠレースを2勝、未だ底を見せていない馬。
札幌コースを初めてになるが、中山、福島、京都などコースを問わず結果を出してきた馬なのでそこまで気にする必要はなさそう。
位置取りもあまり注文が付かないタイプなので、凱旋門賞へ向けて無様なレースは出来ないところだろう。
昨年のダービー馬ワグネリアンもまだまだ底を見せていない馬で、休み明けの前走GⅠ大阪杯では改めて力を示す3着。
まだもう少し成長してきそうな感じはある馬だが、秋の天皇賞でアーモンドアイなどと対戦が待っているだけに変な競馬は出来ない。
ステイフーリッシュは前走の函館記念で57.5キロを背負いながら僅差の3着と高い洋芝適性を見せた。
今年の京都記念では強豪相手にほぼ勝ちに等しい2着と結果を出している事からロス無くレースを運べれば通用していいはず。
有力どころの目標は先な分、メイチ度はメンバー最上位か。
唯一の3歳馬ランフォザローゼスは斤量54キロは非常に魅力的。
ダービーでもそこまで大きく負けておらず、世代上位の能力を持っている馬で、密かに上位食い込みを期待したい。
馬券はクルーガーの単複か、三連単2頭軸でクルーガー、フィエールマンで買うかギリギリまで考えたいですね。

